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倫理熟知、周囲は困惑 再生医療のベテラン

2020年01月28日 22時30分57秒 | 
倫理熟知、周囲は困惑 再生医療のベテラン
2020年1月15日 (水)配信共同通信社

 大阪府警が再生医療安全性確保法違反容疑で15日に逮捕した医師伊井正明(いい・まさあき)容疑者(52)は、再生医療の基礎研究に長年従事し、医療倫理を理解しているとして再生医療学会から「認定医」の資格を得ていた。経験豊富で再生医療のリスクを熟知するはずのベテランが無許可施設で脂肪幹細胞を培養したとされる事件に、関係者は「なぜ」と困惑している。
 2010年から大阪医大で講師を務め、再生医療の基礎研究や多くの論文執筆に当たってきた伊井容疑者。採取した脂肪幹細胞に薬剤を注入し培養する技術を開発して特許を取得し、マウスの実験では心筋などの細胞再生効果が確認されたとしていた。
 伊井容疑者から細胞の採取や麻酔を受けたとされる1人で、福岡市東区に住む元大学教授の80代男性は「もの静かな研究者との印象だ」と話す。普段は口数が少ないが、話題が実験に及ぶと自信にあふれた様子で熱っぽく語る姿が記憶に残っているという。
 「彼を天才だと思っている。技術は確か」と元教授。大阪医大関係者は「後進の教育に熱心だった。なぜこんなことをしたのか理解できない」と戸惑った様子で話した。
 伊井容疑者は法制度や倫理を勉強する再生医療学会の講習を複数回受けていた。15年に認定医の資格を取得したが、学会は剥奪を検討している。
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