ベトナム政府 山口特任教授(島根大医学部)に勲章
大学 2016年12月2日 (金)配信山陰中央新報
新生児医療が課題になっているベトナムで難病の診断や治療に多大な貢献あったとして、同国政府が、島根大学医学部の山口清次特任教授(65)に「国民健康勲章」を贈った。約12年間にわたり、生まれつき代謝が良くない新生児の疾患を診断し、予防や治療面で啓発活動をした功績を認めた。
遺伝性化学が専門の山口特任教授は、新生児の先天性の代謝異常に関する研究などに取り組んできた。2004年に中国・上海の学会で代謝異常による病名の判別に関して発表した際、ベトナムの小児科学会長の目に留まり、縁ができた。
ベトナムでは、新生児の病気の診断が難しく、原因が不明のまま生後1、2年程度で死亡するケースも少なくないという。
山口特任教授は05年4月からベトナム・ハノイの小児病院から送られた約3千人分の検体を分析。約260人について症状を診断したほか、講演などを通し、代謝異常の病気についての普及啓発活動をしてきた。
例えば、発熱や胃腸炎などを伴い、後遺症が残ったり、最悪の場合は死に至る難病である「ベータケトチオラーゼ欠損症」について40人を確認したという。
山口特任教授は、今後も支援を続ける考えで「これまでの研究成果をまとめ、ベトナムの代謝異常の治療発展に尽くしたい」と話した。
大学 2016年12月2日 (金)配信山陰中央新報
新生児医療が課題になっているベトナムで難病の診断や治療に多大な貢献あったとして、同国政府が、島根大学医学部の山口清次特任教授(65)に「国民健康勲章」を贈った。約12年間にわたり、生まれつき代謝が良くない新生児の疾患を診断し、予防や治療面で啓発活動をした功績を認めた。
遺伝性化学が専門の山口特任教授は、新生児の先天性の代謝異常に関する研究などに取り組んできた。2004年に中国・上海の学会で代謝異常による病名の判別に関して発表した際、ベトナムの小児科学会長の目に留まり、縁ができた。
ベトナムでは、新生児の病気の診断が難しく、原因が不明のまま生後1、2年程度で死亡するケースも少なくないという。
山口特任教授は05年4月からベトナム・ハノイの小児病院から送られた約3千人分の検体を分析。約260人について症状を診断したほか、講演などを通し、代謝異常の病気についての普及啓発活動をしてきた。
例えば、発熱や胃腸炎などを伴い、後遺症が残ったり、最悪の場合は死に至る難病である「ベータケトチオラーゼ欠損症」について40人を確認したという。
山口特任教授は、今後も支援を続ける考えで「これまでの研究成果をまとめ、ベトナムの代謝異常の治療発展に尽くしたい」と話した。
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