入笠牧場その日その時

入笠牧場の花.星.動物

     ’18年「冬」 (15)

2018年11月21日 | 入笠牧場からの星空



  オリオン大星雲                Photo by かんと氏(2枚とも)

「星雲中心が真っ白に飛んでいるので、もう一枚は中心部のみが見えるように処理(略)、少し拡大されています。一番明るいところに、4個かたまってある星がトラペジウム(略)生まれたばかりの若い星でこの星雲を照らしています」。
 以上撮影者かんと氏が添えてくれた説明。
 
 これらの写真は昨日のうちに届いていたが取り込みに難が生じ、きょうの掲載となってしまった。かんと氏にはすかっりお手数をお掛けした。それにしても素晴らしい。中心部を拡大したこのような写真は初登場のはず。
 誰もいない寒い真夜中の牧場、その一画で根気、努力、辛抱を重ねた上での結果である。この1枚の写真を完成させるためには、3時間くらいの長時間露光に耐えなければならなかっただろう。



 もっとアップで撮るべきだった。ご存知の方も多かろう、NHK BSの「グレートトラバース」で活躍している田中陽希氏である。彼がきょう、法華道を通り入笠山に登ることを教えてくれたのは、3年前から荊口に暮らすという「おきらくファーム」さんからで、今朝そのことを家にあるPCへの通信(コメント欄)で知った。面識はないが、この独り言を読んでくれているという。多分「ます屋」さん近くに住むあの若い二人だろうと思う。
 田中陽希氏と出会ったのは芝平の集落より大分手前の林道だった。後姿を見てピンときて、声をかけたらやはりそうだった。話の都合で、入笠牧場管理人であることを伝えると、野生化の進んだオヤジのことも耳に挟む程度には知っていた。足を止めさせて悪いと思いつつも聞かれるまま法華道、高座岩、そしてテイ沢のことなどを短く話した。別れ際、写真を撮ってもいいかと聞いたら、快く応じてくれた。
 BSのため、番組はまだ見たことがないが、田中氏は尊大なところなど少しも見せない好人物であった。

 もうひとつ、CM撮影の件もほぼ決まった。後は天候だけ。
 おきらくさん、ありがろう。今度、声を掛けます。かんとさん、いつも有難く思っています。

 そういうわけで「冬の営業案内」をご覧ください(下線部を左クリックしてください)。予約は早めに頂ければさいわいです。


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     ’18年「冬」 (14)

2018年11月20日 | キャンプ場および宿泊施設の案内など


 今朝来る時に見たら、昨夜降ったのだろうか、北アルプスはしっかりと冠雪していた。一昨日、昨日とその麓で過ごした常念岳も、銀色の山肌に変わっていた。乗鞍、御嶽、そして中アの駒ケ岳、空木岳も降雪はあったようだが、あれが根雪にまでなるかどうかは分からない。
 今朝、入笠のここら一帯は霜が降りたらしく、ダケカンバ、白樺、落葉松の枝には散ってしまった葉に代わって、霜が樹霜(じゅそう)となり朝日にキラキラと輝いて眩しいほどだった。

 きょうで一応、牧を閉じる。本来なら、本年の牧場業務はこれで終了となるはずだが、まだ第1牧区にある電気牧柵の冬対策が済んでいない。それというのもこの時季、天気の良いきょうのような日は、鹿の出没が凄いことになっている。第1牧区については北門の入り口という遠い場所から見ただけで、いることは確認できたが頭数までは分からなかった。ところが、大沢山に至っては100頭以上もの群れがいた。電気牧柵がどれほどの鹿対策になっているかはよく分からないのだが、それでも8千ボルトの電流が流れているのだから全く効果がないわけではなかろうと、冬の対策を遅らせてきた。
 そんなわけで、いつかはその作業をしなければならない。また、冬の入笠を訪れたいという人がいないわけではないから、そうした人たちへの対応もしっかりとやらなければならない。
 と、呟いたところで電話があった。先日のCM撮影の件だが、明日、監督がやって来ることになった。当然、立ち会わなければならないから明日も上がってくる。1年を振り返るのは、まだ早いようだ。

 K井君、通信拝読多謝。今冬はぜひ、法華道を体験してください。かんとさん、素晴らしい天体写真ありがとうございました。明日、カテゴリー別の「入笠牧場からの星空」に入れさせてもらい、ここに登場となります。ご指摘の「秋」は「冬」に訂正しました。

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     ’18年「冬」 (13)

2018年11月19日 | キャンプ場および宿泊施設の案内など




 外国の風景かと見紛うようなメタセコイヤと、それを映す池の眺め。もう昔のことだがこれと似た風景を、湖が多いミネソタ郊外の友人宅の近くで見たことがある。小さいころからかの国には格別な憧れがあったが、もうそれはない。そんなことを思い出し、考えながら安曇野穂高から帰ってきた。
 
 その安曇野で、今年は雪の来るのが遅いと土地の人々が口を揃えた。入笠でも降雪の気配はない。人に聞かれれば、入笠の初雪はおよそ11月中旬と答えていたのに、これでは考えを大分修正する必要がある。そのうち、人工降雪の設備がないスキー場は、天然リンクのスケート場のように、閉鎖を余儀なくされる所がもっと出てくるかも知れない。そういえば昨冬の2月、思いがけずも車で上まで行ってしまったことがあった。初めてのことだったが、あんなことも温暖化の表れかも知れない。
 
 昨シーズンは、山スキーがいいか、スノーシューズがいいのか、その優劣をつけることができなかった。スキー派は、あくまでスキーに拘る人が多いようだが、スキーと靴、それに専用の金具やシールなど、費用はスノーシューズに比べかなり高額となる。昔のように登山靴では、今の滑降を重視した山スキーには使えない。これもおかしな話で、移動を重視した、登山靴でも通用する山スキーが店頭から姿を消してしまったのは納得できない。山にはいろいろな楽しみ方があるのだから。
 まあ、取り敢えずは応用範囲も広いスノーシューズの方が無難だと思う。それに、スノーシューズに比べたら、山スキーは滑降技術もそれなりに必要となる。また、スキー靴は登山兼用だとしているが、まず役に立たないと思った方が間違いないだろう。
 牧場からスキーを使ってオオダオ「芝平峠」経由で林道を下ったときのことだが、無理して上がってきた何台もの車が残した荒れ放題の轍のせいで、少しも快適ではなかった。そんなこともあって、シールを外すのは管理棟から約6キロ、「池の平」付近にしたのだが、さて今冬はどうなるか。

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     ’18年「冬」 (12)

2018年11月18日 | キャンプ場および宿泊施設の案内など


 情けない限り。今年度の「冬の営業」、毎日の呟きの最後にご覧くださいと告げて、てっきりその案内はリンクができているものと思っていた。ところが、そうなっていなかったことを今ごろになって気付いた。呆れた。ハイ、確かに耄碌しました。
 また、そのことについて誰からも、どこからもご指摘いただけなかったことについても、少なからず落胆した。親愛なる読者各位におかれては、冬の入笠牧場の営業案内など誰も関心がなかったのかと思うと、ウーン、徒労感のようなものを感ずる。O槻さんには大変ご面倒をおかけしました。

 

 たわわに実った我が家の柿の実。見放されたまま椋鳥につつかれ、後は落ちるだけだ。分かる、柿の木の気持ちが、切々と。

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     ’18年「冬」 (11)

2018年11月17日 | キャンプ場および宿泊施設の案内など


 初冬の柔らかな日差しが暖かい。今冬は雪の来るのが遅いようで、北アの峰々も穂高や槍の周辺と、白馬にうっすら冠雪しているだけだ。乗鞍や御嶽、さらに中アは、幾日か前の降雪も完全にその名残を消してしまった。雪の季節の到来を前にして、初冬の落ち着いた静かな山の雰囲気が一段と魅力を増し、辺りの空気・雰囲気に品すらも感じてしまう。



 思いがけずもきょうは、キャンプ場に1名の入場者あり。テントに加えタープも張って、すっかり寛いでいる。午後になって空は晴れ上がり、風もない。そろそろ焚火の準備でも始めたのか、薪を割る音がここまで聞こえてくる。
「林間に酒をあたため紅葉を焼(た)く」、少し季節は進んでしまったが、ようやく燃えだした焚火に後ろ髪を引かれる思いで、午後も枝打ちの作業に。明日は安曇野穂高行くので、恐らく上には来ない。登山ではないが、たまには他所の山の中で温泉につかり入笠の垢を落とし、美酒を味わおうと思う。ささやかなものだ。そのくらいのことをしても、罰は当たるまい。

 今夜も夕焼けがすごいだろう。

 そういうわけで「冬の営業案内」をご覧ください。予約は早めに頂ければさいわいです。

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