Photo by TOKU氏
夜明け近くの空にはもう、冬の星座が現れるようになったらしい。この写真は昨日、3連休の最後にTOKU氏が撮って早速に送ってくれたものだが、きょう帰っていったH田氏も、午前３時過ぎの夜空に、冬を代表する星座オリオン座が見えたと語っていた。そして初めて訪れたここの夜空の素晴らしさを評価してくれた。
権兵衛山の上にシリウスを逆三角形の先端にして「冬の大三角形」が、そしてさらに「冬の大六角形（ダイヤモンド）」を構成するリゲル、アルデバラン、カペラ、ボルボックス、プロキオン、そしてまたしても全天で一番明るいシリウスが掉尾となって夜空に輝く。オリオンの三ツ星のその並びのほぼ同じ方向には、あの人の好きな「プレアデス星団」も見えてる。知らなかったが、秋の夜空にはもうこのような星々が先駆となって、やがて訪れる冬の季節をすでに予告していたのだ。
毎年、天空の一画をオリオン座が占めるようにようになると、なんとなく気ぜわしくなる。１年が終わろうとする焦りかも知れないが、しかし今はまだそれには早い。小春日和の暖かな風景の中でもうしばらくは、冬の到来など忘れて、折角の秋を味わいたい。人の年齢もそうだが、抗いようのない時の移ろい、変遷を認めつつも今は虫の声を聞き、赤とんぼが多彩な風景の中を横切っていくのに目を止め、大きな空に白い雲がゆっくりと流れていくのを眺めながら、実現するかどうか分からない旅の計画を立てるのだ。
TOKUさん、秋の素晴らしい写真を措いてこの星空の写真を最初に掲載させてもらったのは、特に理由があったわけではありません。それでも、今年初のオリオン座とあれば、この星座に対するこだわりが無意識にさせたのかも知れません。ありがとうございました。
秋風が旅に出ろと言ってませんか。小屋もキャンプ場も充分に余裕があります。FAXでも予約や問い合わせに対応できます。ご利用ください。入笠牧場の営業案内は「入笠牧場の山小屋＆キャンプ場（１）」
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