映画の話でコーヒーブレイク

映画の話を中心に、TVドラマや旅行の話などを綴ります

ブロードウェイ♪ブロードウェイ コーラスラインにかける夢

2008-11-23 | ドキュメンタリー
月日の経つのは早いもの、ふと気がつくと、このブログを始めてちょうど1年になりました。

思い起こせば1年前、本当は切りのいいところで11月1日からと思いながらぐずぐず・・・
11月11日も過ぎ、22日、単に記憶に留めやすいからという理由でこの日から始めたのでした。
週に一回のペースでやっていけるかという不安を抱きつつ、
毎週木曜日くらいからプレッシャーを感じつつ、
何とか週末に間に合わせながら、
気がつけば1年、今回の映画が62本目となりました

これもひとえに、読んで下さっている皆様、
コメントを下さった皆様、
トラックバックをして下さった皆様、
ブックマークして下さった皆様のおかげです。
ありがとうございます

拙い文章・内容ではございますが、今後とも、ずず、ずい~っと宜しくお願いいたします。

                   



そんなこんなで(どんなんや?)、
今回はミュージカルの金字塔
「コーラスライン」の再演に向けてのオーディション風景のドキュメンタリー
「ブロードウェイ♪ブロードウェイ コーラスラインにかける夢」
(原題は「EVERY LITTLE STEP -The journey of a phenomenon. A Chorus Line」)
を取り上げました。


                    

   ブロードウエイ♪ブロードウェイ    EVERY LITTLE STEP

                      

                

実は私、ブロードウェイで見た唯一のミュージカルが「コーラスライン」だったのです。
「キャッツ」のチケットが売り切れ、「コーラスライン」がまだロングラン中ということで
ブロードウェイでミュージカルと足取り軽く勇んで行ったのでした
1975年に初演、ピューリッツァ賞、トニー賞を獲得、1990年までロングラン!を続け、
1985年にはマイケル・ダグラス出演で映画化されています。(もっちろん、見ました)
そして再演は2006年10月から2008年8月まで、…って今年終っちゃったのね
ニューヨークに行く予定は全くといっていいほどないけれど、なんだか残念!

その再演のためのオーディション風景が本作なのでした。
な、なんとオーディションに参加したのは3000人!海外から駆けつけた人もおられました。
そしてこのオーディションは8ヶ月も続き、
最後に残った19人が憧れのブロードウェイの舞台に立ったのです

  < ストーリー >
ダンサーで演出家・振付師のマイケル・ベネットが1974年22人のダンサーを集めて
彼らの生い立ちやダンスを始めるきっかけ、家族や恋人、舞台への情熱などを聞き録音したものを基に、
端役のオーディション風景をミュージカルに仕立てたのが「コーラスライン」。
本作はその「コーラスライン」再演の為のオーディション風景を追ったドキュメンタリーです。

「オーディションをミュージカルにし、その出演者オーディションを撮ったドキュメンタリー」、
そして集まった候補者にダンスとの出会いやこの舞台に賭ける意気込みをインタビュー。
文字にするとめっちゃややこしい~なぁ~。

          


高校の創作ダンスの時間(やりたくなかった…)「体操じゃないのよ。ロボットみたい」と言われ、
音楽に合わせて身体を動かす能力が無いことを思い知らされた私にとって
歌えて、踊れて、演技ができるって凄いなぁ~、憧れます


8ヶ月に亘るオーディションは過酷です。

小さい頃から友達と遊ぶこともなくひたすらダンスのレッスンに励んできた者。
結婚で舞台を諦めた母の夢を叶えたいと、あつく情熱を語る者。
インタビューに答えるダンサー達の舞台に賭ける意気ごみ・情熱が本当に凄い。
確固たる夢を持ち、それに向かってひたすら真摯に研鑽し、絶対この役を掴むぞという気迫。
落とされても、気持ちを奮い立たせてまた別のオーディションへと急ぐ、
タフなその姿に圧倒されます。
皆さん、本当に好きな道を歩んでいるんだなぁ~、
これほど好きなものに出会えたってことは羨ましいです

一つの役に何人かの候補者がいて、同じパートを各人が踊り、歌い、演じる。
居並ぶ演出家、振付師、音楽監督などと同様に、見ているこちらまで審査員の一人になったようで、
演じる人が違うとこんなに違うのかと驚かされました。


そんな中、容赦なく審査は続く~。
ベテランより、補欠として残っていた成長著しい新人が抜擢されたり、
ほぼ決定だったにも拘らず、最後の審査で「8ヶ月前の演技と違う」と落とされる
(私なんて数日前に何をしたかも覚えてないのに・・・そりゃ無茶ってもんでしょう?)
歌も踊りも演技も素晴らしいけれど、この役には合わないといって落とされたり・・・
そんな中、アジア系男性の演技には目を見張った
流石の審査員達も、オーディションで感動し涙を流すなんて思わなかったと絶賛!

出来が悪ければ、初日翌日であろうが打ち切りになるという厳しいブロードウェイの舞台では、
出演者のみならず、審査する演出家、振付師、音楽監督達も観客という審査員に厳しく
審査されるのだから、オーディションが厳しいのは当然のことなんだなぁと実感。

増してや、輝かしい歴史のある「コーラスライン」ともなれば観客の期待も大きく、
選ばれる出演者も、選ぶ審査側も大きなプレッシャーを感じながらの真剣勝負


何だかミュージカルのオーディションを見ながら、
如何に生きるかという人生ドラマを見たように思います。

あるダンサーの父親(有名ダンサーだったが40歳で怪我をして断念)の台詞が深い。
「明日のことはわからない。だから毎日が初日で千秋楽だ。ダンスは自分のすべてだった。
私は「コーラスライン」が好きだ。愛したことに悔いはないから。」


ダンサーの中に沖縄出身の日本人が登場します。
高良結香さん、アメリカに来て10年。最後にコニー役を射止めます
ニューヨークで「コーラスライン」を見た時、
コニーの「酉年生まれよ」という台詞とシーンが何故か記憶に残っています。

インタビューで「オーディションで最も怖いことは何ですか?」という質問に、
「怖いことはないです。失うものはないと思っているから。オーディションに行けば
仕事がもらえるかもしれない。何が起こるかわからないのが人生だから、怖いと感じるより
ベストを尽くしたい」と答えておられるのを読み、
さすが10年頑張って役を掴み取ったパワー溢れる方だなと感動し、
本場ブロードウェイで活躍しておられる日本人がいることを嬉しく思いました。
       
      前に出て赤いタンクトップを着た結香さん


そうそう、もう一つビックリが、
1991年の映画「カーリー・スー」に主演していた可愛い女の子が19人の中に選ばれ、
ビビ役を勝ち取ります アリサン・ポーター、覚えておきましょう。
彼女のお母さんも、初演のツアーでビビ役を演じたとか。
ピザを食べて指をしゃぶっていたあのキュートなスーちゃんに会えるなんて~嬉しいよ!
大人になったスーちゃんは上の写真の右から3番目黒の上下を着ています。
    

9:20から始まるレイトショー、15人ほどの観客でしたが、
寒空の下、元気をもらって家路を急ぎました。





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 ***** 今週 見た 映画 *****

 11月18日 「PERFECT STRANGER」 DVD ハル・ベリー、ブルース・ウイリス主演
         「デ・ジャブ」DVD デンゼル・ワシントン主演

         「ONCE ダブリンの街角で」DVD 
            「魔法にかけられて」を抑えてアカデミー賞オリジナル歌曲賞受賞
     
 11月19日 「ブーリン家の姉妹」@TOHOシネマズ海老名

         「ブロードウェイ♪ブロードウェイ」@109シネマズMM横浜

 11月20日 「僕のピアノコンチェルト VITUS」DVD 神童ヴィトスとおじいちゃんとのふれあい

 11月21日 「譜めくりの女」DVD フランス映画。
           「地上5センチ…」主演のカトリーヌ・フロ主演のシリアス復讐劇。怖い~。



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2 コメント

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Unknown (ANDRE)
2008-12-03 00:56:24
TBありがとうございました。
そして、1周年、おめでとうございます!

ミュージカルのオーディションのドキュメント
というだけで興味がある題材だったのですが、
そこに「コラースライン」を被せたところが
素晴らしかったと思います。

ブロードウェーで鑑賞されたんですね。
なんとも羨ましいです。

そしてそして、パンフ読んだのに気づきませんでした!
カーリー・スーの子だったんですね!!!
久しぶりに親戚の子に会ったら
大人になっててビックリみたいな感慨がありますね。
(分かりにくいたとえでごめんなさい。)
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Unknown (ANDREさんへ(ryoko))
2008-12-07 23:45:06
ありがとうございます。1年はあっという間でした。
今後ともよろしくお願いいたします
いえいえ、とても分かり易いたとえです。
あのキュートなスーちゃんが・・・大きくなったねぇ~と親戚のおばちゃんのような気分です。
この作品、来年BUNKAMURAにオリジナルキャストでくるようですよ!!!
見に行きたいですね!スーちゃんに会えるかも。
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