仏教を楽しむ

仏教ライフを考える西原祐治のブログです

大阪の常識東京の非常識

2017年06月27日 | 日記
だいぶ古い本(2004)ですが『大阪の常識東京の非常識』(近藤勝重著)に次のようにあります。

「崩れかけた東西のバカとアホの壁」
アホーボケーカスー 大阪人には[バカ]が。東京人には「アホ」がきつく聞こえるというのがこれまでの常識であった。…

陣内正敬・関西学院大教授(言語学)の調査でも、54%が「バカ」のほうがさつく聞こえ、25%が「アホ」のほうと答えている。

 私も武蔵野大生へのアンケートで同様の設問を加えてみたが、よく似た回答を得た。
 「バカがこたえる」が58.5%、[アホがこたえる]が32.9%、「バカ、アホのどちらもこたえる」が8.5%で、やはり東京の女子学生も「アホ」より「バカ」に抵抗を覚えるようである。
 
▽「バカ」のほうがこたえる理由
 ・突き放された感じがする ・アホには許す感じかあるが、バカには救いがない
 ・本気でいわれている気がする ・アホは大然ですむけど、バカは取り返しがつかない感じ
 ・アホは響きが可愛いか、バカはきつい……

▽「アホ」のほうがこたえる理由
・バカより格が低いイメージがある ・本当に頭が悪くなった気がする ・はなたれか僧みたいで嫌……

音声の記号を取ると、「アホ」より「バカ」のほうが破裂音も高く、波形も大きい。だからバカのほうがきつく響くというのはあくまで音声学上の話であろうが、東京人が何より「アホ」への抵抗感を低下させているのはテレビから「アホとちゃうか」「アホか、お前は」「ほんまにアホやなあ」としょっちゅう「アホ」を聞かされているからだろう。
 要は[アホ]にみんな馴染んできたわけだ。
その昔、こんな事件があった。立ち小便しているところを、「お前らアホか」といわれて逆上した九州出身の三人が、相手の会社員二人を死傷させた。
 この事件で大津地裁か出した判決はいずれも執行猶予刑であった。「九州出身の三人には甚だしいののしり言葉に受け取られた面もある」ということだったか、いまなら「お前らアホか」にこれほど逆上しなかったのではなかろうか。
 『アホ』地域。[バカ]地域の分布状況を調べた松本條著『全国アホーバカ分布考』(新潮文庫)は大変な労作だが、それによると、近畿の広い地域では「アホ」。その東西が「バカ」、つまり関東のみならず。九州でも「バカ」が使われている。(以上)

タレントのさんま氏の影響は大きいようです。
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