アンティマキのいいかげん田舎暮らし

アンティマキは、愛知県北東部の山里にある、草木染めと焼き菓子の工房です。スローライフの忙しい日々を綴ります。

きのこスープの素

2011-03-03 12:12:21 | 手作りのたべもの
  このところ、自分で言うのもなんですが、私が作ったスープが好評です。肉なし魚なし、もちろん市販のスープの素も入れないのにコクがあると言ってもらっています。

  実はこのおいしいスープには秘密があります。家で作った「きのこスープの素」が入っているのです。

  たいした手間は要りません。まず、3種類以上のきのこを用意します。こちらはきのこが豊富。信州産や稲武産のけっこう鮮度のいいものが低価格で手に入ります。今回用意したのは、エノキダケ、生シイタケ、エリンギ、シメジ。生シイタケは稲武産の原木栽培のもの。これだけあって400円くらい。あとはみんな信州産です。あわせて1200gそろえました。

  米油大さじ9杯とニンニクのみじん切り9片分を中華なべに入れ弱火で加熱。香りと水気が出てきたら強火にして、食べやすい大きさに切ったきのこを何回かに分けて入れていきます。

  次第にしんなりしてきて、水分が出てきたら弱火に。最初の量の3分の1くらいになるまで、ゆっくり炒めます。

  そこに、日本酒大さじ12杯、しょうゆ大さじ6杯、海塩大さじ4.5杯加えて炒め続け、水分を飛ばします。

  荒熱を取ったら瓶につめ、冷蔵庫に。3日くらい経つと、味がなじんでくるので使えます。私はこのスープの素を、野菜や穀類、豆のスープに最初から入れます。スープの味だけでなく、塩やニンニクとよくなじんだきのこもとてもおいしくなります。先回の草木染め&こねないパンの講習会で、参加者の皆さんから好評をいただいた野菜スープには、この素が入っています(関連記事はコチラ→コチラ→)。
  
   このきのこスープの素は、「にっぽんのパンと畑のスープ」(白崎裕子著・WAVE出版刊)に載っています。私は書いてある量の3倍をまとめて作っています。また、本では菜種油を使っていますが私は米油。ほかにも、植物だけの素材で工夫を凝らしたスープの素がいろいろ紹介されています。作るのにたいした時間はかけないし、作っておくと、私の場合、2ヶ月は持つので、忙しいとき面倒なときにたいへん重宝しています。

  いまのところ、このきのこスープの素以外には、みそスープの素、ドミグラスソースルウしか作っていませんが、どれもおいしい! でも「にっぽんのパン」つまり日本の地粉を使ったパンは、一度だけ試みてみましたが、温度をきちんと測りながら作らなかったせいで失敗しました。そのうち、再挑戦するつもりです。

  著者の白崎裕子さんは、神奈川県の葉山でマクロビオティック料理教室を開いている方ですが、彼女の料理教室白崎茶会はとても人気があって、なかなか予約が取れないことで有名なのだそうです。「情熱の料理発明家」と、たしか本の帯に書かれてあった白崎さん。最後にこんなことを書いています。

  「この本には(中略)、”秘密のストック”がたくさん載っています。毎日の生活は、大変なときもあり、ずっとよいものばかりを選びつづけられるわけではありません。あまりの忙しさ、心の余裕のなさに、「まあ、いいか」「しかたないさ」と、たいして必要としていないものに手をのばしてしまうこともあるでしょう。そんなときにストックたちは、あなたを助けたり、励ましてくれるはずです」

  はい、そのとおり、助けられたり励ましてもらったりしています。

  

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 渥美半島のブロッコリー | トップ | 玄米パスタに米粉ソース »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

手作りのたべもの」カテゴリの最新記事