アンティマキのいいかげん田舎暮らし

アンティマキは、愛知県北東部の山里にある、草木染めと焼き菓子の工房です。スローライフの忙しい日々を綴ります。

森の幼稚園・森のたまごの園地で草木染め講習をしました。

2022-10-13 22:44:22 | 草木染め

  昨年に続き、豊田の森の幼稚園・もりのたまごの主催で、草木染め講習会を開きました。場所は、幼稚園の園地である山の中。昨年は園地の中で採取したサカキと竹の葉を使いましたが、今年の染め材料は先月試し染めしたヤシャブシ。ターザンロープと子供たちが呼んでいるロープのかかっている背の高い木です。

  こちらでの染めは、園内で採取した草木を使い、煮だしはかまどで行います。写真は、ヤシャブシの木の枝を切っているところ。

   下の写真が採取したヤシャブシの茎葉。私は、ヤシャブシの青い実しか使ったことがなかったのですが、茎葉でも結構同じような色が出たので、本番で使うことにしました。

   薪で煮だすのは時間がかかりそうとおもいましたが、案外早く沸騰。

   幼稚園のスタッフやおかあさんたちと、この日の参加者みんなで火の面倒を見ました。採取からはじめて、煮だしは竈で。この園での染めだからこそできる貴重な体験です。準備の段階から楽しい。

   園児の一人が青い松葉を持ってきて投入。燃えにくいのではないかと思いましたが、すぐにめらめらと燃えだしました。どうやら彼はこのことを知っていたみたい。園では毎日のように焚火や竈に火をおこして、なにか焼いたり煮たりしているので、マッチをするのもどんな木を入れたらよく燃えるかも、子供たちは熟知しているようです。

   ヤシャブシの色は渋い黄色。結構濃い色が出ました。

   アルミ媒染で薄めの黄色、銅媒染でくっきりした黄色が生まれます。

   鉄媒染で生まれた草色には、全員から歓声が上がりました。

   園内には広葉樹が多く、どんぐりもいっぱい落ちていました。園児たちは、この園内を毎日駆けまわったりよじ登ったり滑り降りたりしています。いい場所。

    できあがりました。両端に干してある糸は、この日参加した地元在住の方のもの。和綿を育て、紡いで糸になさいました。彼は昔この地で盛んだったガラ紡績の復活を目指し、昔と同じ仕組みのガラ紡の機械を手に入れて紡績をはじめています。この日はじめて、紡いだ糸を染色。あざやかな美しい色に染まりつきました。

  参加した皆さんに染めていただいたのは、オーガニックコットンの五本指ソックスとエコバッグ。どれも二つとない素敵な作品になりました。

   もりのたまごでの染め講習は、今月26日火曜日にも行います。この日に使う素材はシラカシ。園内にたくさん生えている広葉樹です。白っぽい木肌が特徴的。ベージュや茶色が生まれます。くわしくは、とよたつながる博のホームページをご覧ください。お申し込みもこちらから。https://toyota-tsunagaru.com/events/241

 

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