1.
未来スコープ
2.puzzle
3.残像キセキ
4.fluffy
5.nora
6.catchlight
7.未来シルエット
8.smile~the landscape through a “MIRAISCOPE”~
9.
水彩キャンディー
10.
夢ぐも
11.いつか明ける空へ
12.風が吹く
昨日、
復活を発表したオーガニックポップユニット・・・改め、ソーシャルディスタンスユニットmarbleのアルバム
昔から自分の記事を読んでくれてるような奇特な方はご存じだと思うんですけど、
自分marbleの大ファンで、
毎回音源が出る度に絶賛の長文レビューを書いて、
ライブに関しては東京どころか関西とかまで遠征して観に行ってたんです
今回5年ぶりに活動再開って事で一気にその頃の記憶が蘇って来て・・・ちょっと
泣きそうになりましたね
なんだろう、
昔はちょっとでもmarbleの良さを・・・
それも所謂「音楽ファン」と呼ばれる人種に伝えたくて頑張ってた気がする
実際伝わってたかどうかは正直よく分からないんですが、
ただ今聴いても純粋に良い音楽をめっちゃ作ってると感じます
個人的にはナチュラルミュージックって言い方がしっくり来るような気もしますけど、
あんまり日の当たらないところで常に最高の音楽を作り続けていたユニットが居る・・・っていうのは、
今からでも皆様に知ってもらいたいですしそのチャンスがまた来たな~、って思いましたよね。
活動休止中に一番聴いてたアルバムは「未来スコープ」でした
なんでだろう?って思ったら、
多分一番(曲数的にも内容的にも)聴きやすいアルバムだと思うんですよね
marbleのフルアルバムとかミニアルバム全部聴いてる自分が言うので結構信憑性あると思います(笑
marbleの良さは純粋に歌詞とメロディがいいこと、気持ちの良いポップミュージックであること、
後はやっぱ
本当に音楽好きな人らが作ってる音楽な気がする・・・トコですかね
心地良いポップスからオルタナ、ロック、ポストロック、
オーガニック、打ち込みまでアレンジの幅が広く、
また今作は勢いのある曲とバラッドのバランスが良くてアルバムとしての構成がとても秀逸に感じます
一曲一曲が洗練されていてどの曲も爽やかで誠実さが感じられてそしてちょっぴり切ない(感じがする)、
オリジナルアルバムではあるんですがあまりにも良い曲「しか」入ってないので、
実質的にベストアルバムっていうか・・・
一応、ベスト自体は出てはいるんですけど、
marbleのアルバムはどれもベストみたいなもんなので(笑
個人的には一つ一つ集めた方が(逆に)効率的かと思う
軋む想いも・・・・・・あるから些細な
喜び感じてる (未来スコープ)
今作は、
結構の他のアルバムに比べて歌詞が生々しいというか、
色々経験を経たからこその酸いだったり葛藤が詞に出てる気がするんです
だからこそ、そういうの大好きな人間としては最もコンスタントに聴いてたのかもしれません(笑
一曲目の「未来スコープ」からして苦しみがあるから喜びがある、という事を歌っている名曲
この曲のメロディは本当丁寧に練り込まれてる上に祈りを感じるようなポジティブさも胸に響きます
marble後期のアンセムと言っても差し支えのない曲
疾走感溢れる「puzzle」は人生をパズルに置き換えてる歌詞もユニークで面白い、尚且つ、沁みる。
今作で最もロック色の強い置き忘れた情熱を呼び覚ます~というテーマの「残像キセキ」も素晴らしい
欲しい所で欲しい曲が来るのも今作の秀逸なポイントじゃないでしょうか
「花咲くいろは」のイメージソングの一つだった「fluffy」も爽やかでお洒落なポップソングに仕上がっています
ぶっちゃけこの曲も初めて聴いた時の鮮やかな感動が凄かったんで赤字にしたかったです
こういう全曲シングルでいけそうな類のアルバムは推し曲を選ぶのがキツい、、、
スケール感のあるメロディが素晴らしい「nora」、
ポストロックの匂いも感じる未来っぽい曲調の「catchlight」も格好良い曲
そんで、めちゃくちゃ赤字にしたくて最後まで迷ったのが名曲「未来シルエット」、
この曲はメロディラインの紡ぎ方があまりにも丁寧で美しく、
誠実で切実な歌詞の流れも地に足が付いた希望のアンセムに仕上がっていて素晴らしいと思うんです
個人的に自信を失ったような夜にはこういう曲を聴きたいって感じます
初期の名曲をリアレンジした「smile」もライブでは準定番だった大切な名曲、
で、
表題曲以外に赤字にしたのはシングルの2曲でした
「水彩キャンディー」は今作では最もメロディがキャッチーで、かつ、
恋の苦い部分を中心に歌っているギャップもまた聴いてて切なくなるmarbleを代表する名曲
そのカラフルなアレンジとお洒落なセンスの融合は売れたのも納得のクオリティだと思う
「夢ぐも」は、
当時相当気合入れてレビューした記憶があって、
今聴いても「待ち合わせはまだ先」っていうフレーズが聴いてて心奮えるものがある、
今回改めてしっかり聴いてみて多分最も当時よりも好きだな~って感じられた曲だったんで赤字にしました
その後にミドルテンポのバラッド「いつか明ける空へ」が来るのもバランス的に最高ですね
この曲、なんとなくmarble自身を歌ってるように思えるのは自分だけでしょうか?
最後の「風が吹く」は正真正銘のオーガニックポップ、
短くもそのナチュラルさに拘った音作りが心地良い風を生み出している、これはこれで最高のエンディングだと思えます。
marbleの音楽の良さを表現するのに大げさな言葉は必要なくて・・・
いや、時には大げさな言葉も必要かもしれないですけど(笑)←どっちだよ笑
ただ、音楽好きな方なら反応せざるを得ないくらいハイクオリティのポップ・ミュージックだと思うんです
スッと頭に入って来る歌詞と歌、練り込まれてるのに聴きやすいアレンジ、
何よりも、
一曲一曲が純粋に良い。
うん、結局色々御託並べてきたけど、
それに尽きるわ、っていう。
それと、今作の歌詞は「未来」って付いてますけど、
今現在の葛藤だったり、行き詰ってる心境を吐露しつつ、
“それでも着実に今未来を創って行こう。”っていう意味合いの「未来」だと感じたんです
だから無責任に未来に希望を抱いてるアルバムでもないのがまた誠実で素晴らしいな、って思います。
個人的にはmarbleの最高傑作って選べないんですけど、
聴いた回数なら多分一番多いアルバム、ですね。