いよいよ新美南吉生誕30年が近づいて参りました。
地元の半田市は多いに盛り上がっているでしょうねえ。
ベラルーシでは全く知られていない作家ですが、がんばって日本文化情報センターでも広めていこうと思っています。
しかしベラルーシでネックになっているのが、ベラルーシでは7月はバカンス真っ只中、と言う点です。
ベラルーシの学校は夏休みが3ヶ月、社会人は1ヶ月あるので、みんな都会を離れて、田舎や旅行、そして保養に行ってしまいます。都会人口が一番減る時期です。
かと言って、新美南吉の誕生日である7月30日に何もしないわけにもいきませんので、子ども向けの朗読会をセンター内で行う予定です。
残念ながら、いろんな関係者に連絡しても、ミンスク市内にいなかったり、保養中だったりで、人が集まらないので、2ヶ月遅れになりますが、9月30日にもう少し大きなイベントをします。
9月30日は「世界翻訳の日」なんですよ。知ってました? この日は南吉童話ロシア語・ベラルーシ語翻訳記念イベントをします。
さてそれに先駆けて、日本文化情報センターでは7月17日から「新美南吉展」が始まりました。
画像は展示のようすです。
(前半)と変なタイトルがついていますが、この展示は7月31日に一旦終了し、9月3日から再開します。予定は10月中旬までです。
どうしてこんな面倒なことになっているのかと言うと・・・実は日本文化情報センターには今のところ、新美南吉関連の情報(書籍など)が非常に少ないのです。
日本文化情報センターには日本語の所蔵文献もありますが、ほとんど全て日本人からの寄贈なのです。
多くの方がさまざまなジャンルの本を寄贈してくださったのですが、その中に新美南吉の童話は2冊しかなかったのです。
今年初め、新美南吉生誕100年記念に特別展をベラルーシでもするぞ! と立ち上がり、気合を入れて所蔵文献の中から新美南吉関連のものをかき集めたのですが、童話は2冊(日本語)、故三浦みどりさんが翻訳した「手袋を買いに」ロシア語訳が掲載された雑誌1冊、そして美智子皇后陛下の「橋をかける 子ども時代の読書の思い出」ロシア語版・・・の4冊だけ。
しょうがないのでうちの子から4年生の国語の教科書(「ごんぎつね」が載っている)と5年生の教科書(「あめ玉」が載っている)の2冊を貸してもらいました。
さらにうちの子が個人的に持っている本の中に「でんでんむし」が載っていたので、それも借りました。
これで全部です・・・。(書籍でなければビデオ映像とアニメ作品が1点ずつあるけど。)
特別展を開催するには少なすぎる・・・
数年前、松本清張生誕100年の年だったときは、大して苦労もせずに紹介する展示をしたんですよ。
なぜなら、松本清張の推理小説はロシア人の間でも人気があり、すでに多くの作品がロシア語に翻訳され、出版もされているからなのです。
日本語オリジナルのほうも、たくさん日本人から寄贈されていたので、両方並べて展示して、松本清張の写真も展示して、はい完成。と非常に簡単な仕事でした。
でも「児童」図書館内で、殺人シーンを扱った推理小説の特別展をするのはどうか、と懸念するベラルーシ人もいることはいました。(子ども向きじゃない、ということです。)
それが今回は日本を代表する児童文学作家の生誕100年記念展なので、力を入れて展示をしないといけないのに、新美南吉の本が少なすぎる・・・特にロシア語訳は1作品しかない・・・
このような事情があり、「こうなったら自分たちで翻訳しよう!」と今回の翻訳の企画が始まったわけです。
幸い今のところ雑誌「ビブリヤテカ・プラパヌエ」に2作品の翻訳が掲載されましたが、まだ少ないですねえ。
しかし7月になりましたので、かき集めた資料を展示しました。
現時点の展示はこれだけです。作品だけではなくて、作者の人柄なども紹介するべく、南吉さんがロシア語で(←少々違和感を感じる・・・)自己紹介しているように展示を工夫してみたり、美智子皇后陛下のお写真やきつねの折り紙で隙間を埋めたり(^^;)していますが、9月3日以降の後半戦は、この展示に展示品が追加されます。
私の両親が6月に新美南吉記念館に行ってきまして、貴重な日本からの資料を(ごん吉くんマスコットも!)来月ベラルーシまで持って来てくれることになっているのです。
と言うわけで、新美南吉展は秋にバージョンアップします。
現時点はこのような展示をしているということで、ご報告いたします。
・・・・・・・・・・・・・・・・・
新美南吉展(後半)の記事はこちらです。
地元の半田市は多いに盛り上がっているでしょうねえ。
ベラルーシでは全く知られていない作家ですが、がんばって日本文化情報センターでも広めていこうと思っています。
しかしベラルーシでネックになっているのが、ベラルーシでは7月はバカンス真っ只中、と言う点です。
ベラルーシの学校は夏休みが3ヶ月、社会人は1ヶ月あるので、みんな都会を離れて、田舎や旅行、そして保養に行ってしまいます。都会人口が一番減る時期です。
かと言って、新美南吉の誕生日である7月30日に何もしないわけにもいきませんので、子ども向けの朗読会をセンター内で行う予定です。
残念ながら、いろんな関係者に連絡しても、ミンスク市内にいなかったり、保養中だったりで、人が集まらないので、2ヶ月遅れになりますが、9月30日にもう少し大きなイベントをします。
9月30日は「世界翻訳の日」なんですよ。知ってました? この日は南吉童話ロシア語・ベラルーシ語翻訳記念イベントをします。
さてそれに先駆けて、日本文化情報センターでは7月17日から「新美南吉展」が始まりました。
画像は展示のようすです。
(前半)と変なタイトルがついていますが、この展示は7月31日に一旦終了し、9月3日から再開します。予定は10月中旬までです。
どうしてこんな面倒なことになっているのかと言うと・・・実は日本文化情報センターには今のところ、新美南吉関連の情報(書籍など)が非常に少ないのです。
日本文化情報センターには日本語の所蔵文献もありますが、ほとんど全て日本人からの寄贈なのです。
多くの方がさまざまなジャンルの本を寄贈してくださったのですが、その中に新美南吉の童話は2冊しかなかったのです。
今年初め、新美南吉生誕100年記念に特別展をベラルーシでもするぞ! と立ち上がり、気合を入れて所蔵文献の中から新美南吉関連のものをかき集めたのですが、童話は2冊(日本語)、故三浦みどりさんが翻訳した「手袋を買いに」ロシア語訳が掲載された雑誌1冊、そして美智子皇后陛下の「橋をかける 子ども時代の読書の思い出」ロシア語版・・・の4冊だけ。
しょうがないのでうちの子から4年生の国語の教科書(「ごんぎつね」が載っている)と5年生の教科書(「あめ玉」が載っている)の2冊を貸してもらいました。
さらにうちの子が個人的に持っている本の中に「でんでんむし」が載っていたので、それも借りました。
これで全部です・・・。(書籍でなければビデオ映像とアニメ作品が1点ずつあるけど。)
特別展を開催するには少なすぎる・・・
数年前、松本清張生誕100年の年だったときは、大して苦労もせずに紹介する展示をしたんですよ。
なぜなら、松本清張の推理小説はロシア人の間でも人気があり、すでに多くの作品がロシア語に翻訳され、出版もされているからなのです。
日本語オリジナルのほうも、たくさん日本人から寄贈されていたので、両方並べて展示して、松本清張の写真も展示して、はい完成。と非常に簡単な仕事でした。
でも「児童」図書館内で、殺人シーンを扱った推理小説の特別展をするのはどうか、と懸念するベラルーシ人もいることはいました。(子ども向きじゃない、ということです。)
それが今回は日本を代表する児童文学作家の生誕100年記念展なので、力を入れて展示をしないといけないのに、新美南吉の本が少なすぎる・・・特にロシア語訳は1作品しかない・・・
このような事情があり、「こうなったら自分たちで翻訳しよう!」と今回の翻訳の企画が始まったわけです。
幸い今のところ雑誌「ビブリヤテカ・プラパヌエ」に2作品の翻訳が掲載されましたが、まだ少ないですねえ。
しかし7月になりましたので、かき集めた資料を展示しました。
現時点の展示はこれだけです。作品だけではなくて、作者の人柄なども紹介するべく、南吉さんがロシア語で(←少々違和感を感じる・・・)自己紹介しているように展示を工夫してみたり、美智子皇后陛下のお写真やきつねの折り紙で隙間を埋めたり(^^;)していますが、9月3日以降の後半戦は、この展示に展示品が追加されます。
私の両親が6月に新美南吉記念館に行ってきまして、貴重な日本からの資料を(ごん吉くんマスコットも!)来月ベラルーシまで持って来てくれることになっているのです。
と言うわけで、新美南吉展は秋にバージョンアップします。
現時点はこのような展示をしているということで、ご報告いたします。
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新美南吉展(後半)の記事はこちらです。