ベラルーシの部屋ブログ

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ミンスク市内の学校で新美南吉童話朗読会を行いました

2013-12-19 |   新美南吉
12月19日にミンスク市内にある第19番ギムナジア学校で新美南吉朗読会を行いました。
 第19番ギムナジア学校の図書室司書であるリジヤさんが招待してくれました。
 リジヤさんが書いた新美南吉童話の感想についてはこちらです。

この学校では12月16日から日本文化週間を行っています。日替わりでテーマを変えて、日本の祝祭日の紹介など文化に関するもののほか、福島第一原発の話もあったそうです。そして今日は新美南吉の朗読会が行われました。
 校内には日本に関するパネル展示があったり、また図書室にも日本コーナーがありました。

 ちなみにギムナジア学校と普通の学校はどう違うのかと言うと、どちらも公立の学校なのですがギムナジアは入学するとき試験があるのです。
 私の子どもは普通の学校に通っているので、私はギムナジアについて特に詳しいわけではありませんが、ギムナジアのほうが平均学力が高く、大学進学率も高いそうです。

 リジヤさんの依頼により、朗読会を行いましたが、今回は「でんでんむしのかなしみ」「去年の木」「あめ玉」「手袋を買いに」を朗読しました。全てロシア語です。
 新美南吉さんの人生についても、特に小学校・中学校時代の話を中心に話しました。
 自分と同じぐらいの年齢のときに童話を書き始めていた、などというエピソードにみんな静かに耳を傾けていました。
 またアンケートを行いましたので、後日まとめて更新しますね。

 この学校の図書室には立体折り紙のふくろうや、雑誌を寄贈しました。図書室の日本コーナーにはさっそくふくろうが飾られました。
 リジヤさんはイベントのときに日本の音楽を流したりして、日本文化週間のために大変努力していました。こういう熱心な司書さんは貴重ですよ。また何かイベントを共同でしたいですね。

 画像は朗読会終了後、会場で記念撮影したものです。リジヤさんも写っています。
 (南吉さんとベラルーシの子どもたちがいっしょに写っていてうれしい画像です。)
 会場のステージにはとても大きいこいのぼりが飾られていました。ミンスクと姉妹都市である仙台市からの寄贈品だそうです。
 いろんなテーマから子供たちが日本を身近に感じることができるこのような企画は、私も自分の仕事に生かしていきたいと思いました。

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 後日頼んでおいたアンケートを取りに行きました。結果はこのとおりです。(複数回答可)

手袋を買いに 28人
あめ玉 18人
去年の木 17人
でんでんむしのかなしみ 6人 

 「手袋を買いに」が大人気ですね。きつねの親子の絵を描いた子どもがたくさんいました。
 感想は新美南吉記念館にお送りする予定です。


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