現大統領は11月5日までには絶対就任式をしようとするだろうと多くの人が予想していたのですが、予告もなくいきなり今日就任式が始まったので、驚いた内外の声が非常に大きいです。
今回の就任式に反対する人たちは、急遽就任式反対デモ集会を敢行することに決め、今日午後6時にミンスク市内に集まるよう呼びかけました。
午前中からすでにミンスク市内の一部の企業から電話がつながらない!という悲鳴が上がりました。
午前11時ごろから就任式が大統領府でいきなり始まりました。盟友ロシアの外交官やロシアのメディアは招待されず、招待客も通常よりずっと少ないこじんまりした就任式だったようです。
普通なら就任式のようすは国営テレビが生中継するのですが、実際には通常のドラマを流していました。家で連ドラをテレビで見ていた人は就任式が行われていることもしらなかったでしょう。普通は大統領が憲法の表紙に手を置いて、大統領に就任しましたと宣言する瞬間を国中の国民に見せるはずなのですが・・・
今日はミンスク中心部にある多くの企業が就業時間を切り上げ、従業員に早めの帰宅を促しました。
大学も夜学などの授業は中止しました。
一方で、「外に出ると危ないから。あなたたちの身の安全を守るためですよ。」と国立技術専門カレッジの扉は閉められ、中にいた学生は外に出られなくなってしまいました。
外に出してと教師に詰め寄る学生たち。
「今外に出たら治安部隊に連行される。それでいいの?」
と教師は説明しますが、窓から見た限りでは治安部隊も警察もいません。
「今私たちを外に出したら、デモ集会に行くと思ってるんですか?」などと抗議する学生たちの様子を学生がスマホで動画撮影し、ネット上で拡散。
「閉じ込められた!」と訴えています。
「危ないから保護者に迎えに来てもらいなさい。」と教師。
「もう成人年齢に達しているから自分で責任取ります。」と一筆書かされ、書いた学生だけが外に出られました。
ミンスク英雄都市記念碑近くには数千人の人が集まり、時間とともに人数が増えているようです。
そして身柄拘束が始まりました。
60歳の女性が頭を治安部隊に警棒で殴られ、路上に倒れました。出血が見られ、ベラルーシ赤十字のボランティアが応急処置をして、すぐ救急病院に運ばれました。
ミンスク英雄都市記念碑近くのプラネタホテルでは医療従事者が待機しており怪我人が出ると、そこへ運び込むように決めているようです。
今日のデモ集会参加者に対する治安部隊の行為はひどいです。
放水車が出動して、デモ参加者に放水を始めましたが、その水に黄色に着色されています。
ちなみに今日のミンスク市内は快晴、気温も高かったです。だから水をかけていいというものではありませんが。
たぶん地下鉄プーシキンスカヤ駅の近くだと思うのですが、護送車に数人がかりで引きずられ、両腕もつかまれてもう抵抗なんかできない男性(?)のお腹を治安部隊が拳で殴っています。
警察署の留置所から担架に乗せられた人が運び出されたもよう。病院への搬送でしょうか。
近くのショッピンブモール、ミンスクギャラリーに逃げ込んだ人を追いかけて、治安部隊の群れが店内へなだれこんでいます。
地下鉄ネミーガ駅の近くで閃光弾が発射されたもようです。
地下鉄の複数の駅が閉鎖されています。
午後9時ごろ、治安部隊は催涙ガスをまきました。
地下鉄ネミーガ駅の近くで、何かの発車音がして、その後一人の男性が身柄拘束されました。その後ろを歩いていた一人の治安部隊員の足元に他の男性が空の瓶を投げつけました。
治安部隊員も毎日ピリピリしているのでしょう。逆上してその男性を捕まえようと追いかけました。
周囲から悲鳴が上がり、男性は道の反対側へ。そこには多くのデモ参加者がいましたが、治安部隊も集まってきて、次々と身柄拘束が始まりました。
午後9時半、ミンスク英雄都市記念碑近く一帯の住宅で、停電が起こりました。わざと電気が通じないように元から切られたようです。切ったのはもちろんデモ参加者ではないですよ。
ミンスク市内で場所によりますがネット接続状況が悪くなっているようです。
午後10時、ミンスク市内のあちこちの道路が封鎖され、通行のできる道路では午後10時であるに関わらず、渋滞が起こっています。
渋滞の車から出てきて、音楽を流したり歌ったりしてデモを始めるドライバーもいます。
デモ集会を支援するクラクションを鳴らしたドライバーの車に覆面姿の男たちが近づき(私服警察?)警棒でフロントガラスを叩き割りました。
警察は「運転手は飲酒運転をしていた。」としています。
他にも車の交通事故があちこちで起きているようです。
夜10時を過ぎてもデモ集会が続いているので再び放水車が近づき、黄色の水を放水しました。しかし放水車は真後ろには放水できないので、わざと白赤白の旗を持ってゆっくり走る放水車の後ろを笑いながら追いかける人もいます。
ミンスク市内中心部だけではなく、地下鉄カメンナヤ・ゴルカ近くでも放水車が放水を始めました。
治安部隊に追いかけられて全力で走っていた男性が車道へ。そこには赤信号か(渋滞か)で停止している車の列。その中にヤンデクス・タクシーが。男性が後部座席に飛び乗ると、運転手は急発進。車道ではないところも走って逃げて行きました。
映画の中の世界みたいです。でもこのタクシー、ナンバーから割り出されて後で犯罪者の逃亡を助けた罪とかに問われるのでしょうね。
ちなみにヤンデクス自体はベラルーシから撤退することを決めています。
午後11時、フェンスにくくりつけられていた赤と白のリボンを治安部隊が一本一本切っています。
ミンスク市内のセレブリャンカ地区でも閃光弾(?)が発射されたようです。この地区の住人は自分たちで治安部隊が入ってこないように道路を封鎖していました。
ミンスク市内の地区ごとにデモ集会が開かれています。
午後11時半ごろ、ネミーガ駅が開きました。
日付が変わって9月24日になりました。夜中、人々は車道に大勢出て、治安部隊の護送車や放水車や軍用車両などが自分たちが住んでいる住宅地に入ってこないようにしています。