NYタイムズ記者が差別発言!「移民が成し遂げた」と米国籍・長洲未来に…。アジア系への偏見に非難殺到
2/24(土) 7:40配信
エスクァイア
平昌オリンピックで2月12日に行われたフィギュアスケートの決勝、女子シングルのフリーにおいて、アメリカの長洲未来(ナガス・ミライ)選手がトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を成功させ世界中を湧かしたことは記憶に新しいはずです。
オリンピックの女子シングルでトリプルアクセルを成功させたのは、伊藤みどりさん、浅田真央さんに続いて、長洲選手が3人目だったこともあり、本国アメリカでも大注目されることとなった彼女。
そんな長洲選手へ送った、米紙「ニューヨーク・タイムズ」のある記者の発言が、「差別的である」と非難が殺到しています。
問題の発言をしたのはニューヨーク・タイムズ女性記者のバリ・ウェイス氏。彼女は、自身のTwitterに「Immigrants: They get the job done(移民が仕事を成し遂げた)」とツイート(これは、ミュージカル『ハミルトン』のセリフ「Immigrants, we get the job done」を参照したようです)。
恐らく本人は興奮さめやらぬなか「よくやった!」という思いでコメントし、称賛したつもりが、発言した本人も気づいていなかった「偏見」が露呈することとなりました。
長洲未来選手は、それこそ日本人的な名前で、彼女の両親は日本人ですが、アメリカで生まれ育った長洲選手は、日本にルーツをもつアメリカ国籍のアメリカ人なのです。しかし、日本的な名前を持つことからウェイス氏は彼女が移民だと思い込んだようです。
アメリカにおけるマイノリティー(少数派)は、「黒人」「ヒスパニック」「アジア系」が挙げられますが、その中でも「アジア系」は“声なきマイノリティー”とも言われています。
なぜウェイス氏の発言がここまで問題になり、アメリカにおいて非難を浴びたのかというと、無意識にある「アジア系=移民」という根強い偏見、裏を変えせば「アメリカ人=白人」というアメリカという国の構図を浮き彫りにしたからなのです。