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米宝くじで大当たりが連続、2本で1130億円超

2018-01-08 12:11:16 | ニュースまとめ・総合
米宝くじで大当たりが連続、2本で1130億円超



2018年1月8日 9時59分

AFPBB News

【AFP=時事】米国の宝くじ「パワーボール(Powerball)」で、5億6000万ドル(約633億円)の大当たり(ジャックポット)が出たことが7日、明らかになった。パワーボール史上6番目の高額賞金。米国では2日前にも別の宝くじで4億5000万ドル(約509億円)の当たりが出たばかりで、1週間で当せん金額が計10億ドル(約1130億円)を超えたのは米史上初とみられる。

 主催者の発表によると、パワーボールの当たりくじが販売されたのは北東部ニューハンプシャー州にある人口2万5000人の町メリマック(Merrimack)のリーズフェリーマーケット(Reeds Ferry Market)。当せん者は明らかにされていない。

 5日には、「メガミリオンズ(Mega Millions)」で同宝くじの歴史で4番目の大当たりが出ていた。当たりくじはフロリダ州中部の小さな町ポートリッチー(Port Richey)にあるセブンイレブン(7-Eleven)で販売されたもの。こちらも当せん者は明らかにされていない。

 宝くじの主催者側は当せん者を祝福しつつも、適切な準備をするよう促している。

 ニューハンプシャー州宝くじ運営本部のエグゼクティブディレクター、チャーリー・マッキンタイア(Charlie McIntyre)氏は声明で、「当せん者は高価なヨットや邸宅を買う計画を立てる前に、宝くじに当せんするとはどういうことなのか、少し時間をとって整理してみたほうがいい」と助言。

 当せん者に対して、当たりくじにサインすること、弁護士や金融の専門家に相談すること、そして実際に賞金を獲得する前に「賞金を何に使いたいのか考える」ことを勧めている。

 ニューハンプシャー州の当せん者は3億5850万ドル(約405億円)を一括で受け取るか、5億6000万ドル全額を30年にわたって分割で受け取るかを選べる。フロリダ州の当せん者の方は一括で2億8120万ドル(約318億円)か、全額の30年分割かになる。

2人だけの成人式、50人の村民が祝福

2018-01-08 12:08:39 | 感動ニュース
2人だけの成人式、50人の村民が祝福



2018年1月8日 10時59分

読売新聞

 積丹半島西側にある人口約900人の北海道神恵内村では7日、帰省中の2人が成人式に臨み、集まった約50人の村民に祝福を受けた。

 函館市の公立はこだて未来大2年の稲船美成恵さん(20)と、札幌市の専門学校で美容師を目指す高橋峻人さん(19)。村では小学2年から中学卒業まで同学年は2人だけ。高校卒業後に初めて再会したといい、式では郷土愛や社会貢献を約束する成人の誓いを一緒に読み上げ、恩師たちが次々に語りかけるビデオレターに懐かしそうに見入った。

 「すぐに戻ることは考えていない」と口をそろえて語ったが、「波の音を聞いて眠れる」(稲船さん)「海と山がきれいな場所」(高橋さん)と強い愛着も口にした。

 神恵内村は明治、大正時代にニシン漁で栄え人口は5000人を超えていたが、近年は過疎化が進み、成人式の出席者は少なく、昨年も2人だった。

相撲協会に訴えられ…貴乃花親方の“同志”裏金顧問も窮地

2018-01-08 12:06:34 | ニュースまとめ・総合
相撲協会に訴えられ…貴乃花親方の“同志”裏金顧問も窮地



2018年1月8日 10時26分

日刊ゲンダイDIGITAL

 昨年12月、相撲協会はかつて業務などを委託していた元顧問の小林慶彦氏(62)と、元顧問が代表取締役を務めるコンサルティング会社を相手取り、約1億6500万円の損害賠償を求める訴訟を東京地裁に提起した。

 訴状によれば、小林氏は国技館改修工事をめぐって、特定の会社が施工会社に選ばれるよう不当な働きかけを行ったばかりか、施工会社から8000万円をもらっていたとか。さらにパチンコメーカーとの契約に際して広告代理店関係者から500万円の裏金を受け取るシーンの動画が流出するなどして、協会の社会的評価と信用を失墜させたという。

「絶対、これ、バレんようにしてくれる? 北の湖に」「別に小分けでもかまわんですよ」などと言いながら札束をわしづかみにしてバッグにしまい込んだ、俗にいう「裏金顧問」とは、小林氏のことだ。

 小林氏は2012年、北の湖理事長の再登板と同時に協会へ。北の湖理事長の右腕として、協会の事務方を一手に仕切るようになったという。ある親方の話。

「かつては錦糸町のサウナを根城にしていたという人もいる。それが4年間で約8500万円もの業務委託料を手にしたばかりか、協会の応接室を自分の部屋としてリフォーム、自分の肩書や給料を含めさまざまなことを北の湖理事長と2人で決めるようになった。北の湖政権のナンバー2で事業部長だった故九重親方(元横綱千代の富士)が、14年の理事選でまさかの落選という憂き目にあったのも、元顧問の不興を買ったからだといわれています」

■所有のベンツ数台は差し押さえに

 15年11月、九州場所中に北の湖理事長が亡くなると、次に蜜月になったのは貴乃花親方(45)だった。12月、八角理事長代行が理事長に就任したときも、前回の理事選や理事長選でも、裏で貴乃花一派を支持。今回の日馬富士暴行事件も含め、貴乃花親方との深い関係はいまも続いている。

「理事長の座を狙う貴乃花親方と、貴乃花親方のもと、再び協会に戻って事務方を仕切りたい元顧問の思惑が一致したのでしょう。2年前に業務委託契約を解除された元顧問は現在、事務局職員としての地位の確認を求める訴訟を起こして協会と係争中ですが、今回の相撲協会による損害賠償請求はかなりのダメージになる。協会は訴訟に先立ち、元顧問の財産に対する仮差し押さえ命令を申し立てている。元顧問はベンツなどの車を5台所有していますが、そのうちの数台をすでに差し押さえられたと聞きました」(前出の親方)
 4日、理事職を解任された貴乃花親方の盟友というか同志もまた、ピンチに立たされている――。

夜道で尻を触ってきた男を“顔面血まみれ”にした女性「拒絶した証拠残すべき」、過剰防衛にならない?

2018-01-08 12:04:13 | 憎むべき性犯罪
夜道で尻を触ってきた男を“顔面血まみれ”にした女性「拒絶した証拠残すべき」、過剰防衛にならない?



2018年1月8日 6時10分

オトナンサー

 SNS上で先日、「性犯罪者に遠慮はいらない」という趣旨の投稿が話題となりました。投稿者は「夜道突然ケツ触ってきた男をバッグとヒール放り出して全力で追いかけて引きずり倒して身分証奪ってそいつの家まで連行してから警察呼んで親共々厳重注意して謝罪させ」、相手を「顔面血まみれ」にしたものの、何のペナルティーもなかったとのこと。「性犯罪にあったら(中略)人様には見せられないくらい激昂するわ。だってなんかあったとき、抵抗してない=同意とか中世みたいなこと言ってくるバカがいるんだもん。だったら多少傷害容疑かけられても拒絶した証拠残したい」と訴えかけると、「その手の性犯罪者に情けなど無用です。無用ですが、過剰防衛とか言われないよう気を付けて下さい」「素晴らしい覚悟。見習います」「逃げたら力尽くで捕まえてOK」など、さまざまな声が上がりました。

 こうしたケースで、投稿者のような振る舞いは法的に許容されるのでしょうか。オトナンサー編集部では、グラディアトル法律事務所の刈谷龍太弁護士に聞きました。
正当防衛と過剰防衛の線引きは難しい

Q.「夜道で突然ケツを触る」行為には、どのような法的ペナルティーが科されうるでしょうか。

刈谷さん「『夜道で突然ケツを触る』行為は、強制わいせつ罪(刑法176条)に該当します。従来、同罪の成立には性的意図が必要とされていましたが、最高裁が平成29年11月29日、性的意図は不要との判断を下しました。同罪は『暴行又は脅迫を用いて』行うことが必要とされていますが、ここでいう『暴行』はかなり広く解釈されているので、被害者の隙をついて臀部や股間に手を差し入れる行為も広く暴行に該当するとされます。強制わいせつ罪に該当する場合、行為者には『6月以上10年以下の懲役』が刑罰として科されます。また、民事上の不法行為が成立するので、被害者は行為者に対して、その行為によって被った損害(慰謝料)を請求できます。損害額はケース・バイ・ケースですが、すれ違いざまに臀部を触るという態様であれば、高くても30万~50万円となることが多いように思われます」

Q.今回のケースで、投稿者は男性「引きずり倒して」「顔面血まみれ」にしていますが、この行為は正当な防衛に当たるでしょうか、それとも過剰な防衛でしょうか。

刈谷さん「これは非常に難しい判断ですが、本件の場合、逃げる加害者を追いかけて引きずり倒し、顔面血まみれになるほどの暴行を加えていることから、正当防衛にはならない可能性が高いです。正当防衛(刑法36条1項)と過剰防衛(同2項)のいずれも、身に差し迫った違法な侵害に対して身を守るために、やむをえず反撃する場合を指す概念ですが、反撃の程度が社会的に相当とされる限度を超える場合は過剰防衛、この程度は相当だろうと認められる場合は正当防衛が成立するという関係になっています。そのため、現に襲われ続けており、必死に抵抗した結果、侵害者を『引きずり倒して』『顔面血まみれ』にさせた場合であれば、社会的相当性を逸脱した行為とまでは言えないことから、正当防衛が成立するものと思われます。しかしながら、自分の身を守ることが前提としても、今回のケースのように逃走していく侵害者を捕まえて『引きずり倒して』『顔面血まみれ』にさせる必要まではないでしょうから、正当防衛は成立しない可能性が高いと思われます。ただし、防衛行為としては正当と認められなくても、犯罪者を逃がさないために追いかけて捕まえていることから、現行犯逮捕(刑事訴訟法213条)の正当行為(刑法35条)として許容される余地はあるように思われます。なお、過剰防衛の場合は『情状により、その刑を減軽し、又は免除することができる』とされているので傷害罪または暴行罪が成立し、事情によって刑罰が科されることになるでしょう。民事上においては、先にわいせつ行為をした側に相当な落ち度が認められることから、損害賠償額の算定にあたり双方の落ち度が考慮されることになります」
「拒絶」が証拠として残りにくい犯罪

Q.「抵抗しないと、同意したと受け取られるので、多少手荒な真似をしても拒絶した証拠を残すべき」という投稿者の意見についてどう思われますか。

刈谷さん「『抵抗しなかったから同意があった』と主張する加害者は、特に顔見知りによる犯行の場合に非常に多いですが、抵抗がなかったからといってただちに同意があったということにはなりません。むしろ、本来的に強制わいせつ罪や強制性交等罪は『暴行や脅迫』を用いて抵抗できないような状態にしてからわいせつ行為に及ぶ犯罪類型ですから、抵抗がなかったということを被害者に不利に認定することは許されないと言うべきです。一方で、目撃者が存在しにくい犯罪類型でもあることから、拒絶の意思を表示することも大事なことですが『拒絶』が証拠として残りにくいとも言えます。相手が逆上して深刻な被害に至るケースも少なくないので、とにかく被害に遭わないよう予防を心がけることや、もしも被害に遭ったら一目散に逃げることが大事だと思います」

「60歳でも使える体に」 国生さゆりさんが肉体改造を語る

2018-01-08 11:40:44 | 芸能・スポーツ

60歳でも使える体に」 国生さゆりさんが肉体改造を語る

1/8(月) 9:26配信

日刊ゲンダイDIGITAL

 50歳を機に体を見直し、そのアンチエイジング肉体改造を「国生体操」として出版した国生さゆり(51)。頭、体、心がつながっていなかったことに気づいたという。

「45歳を過ぎた頃からですかね、顎のラインが丸みを帯び、腰回りに肉が付き、結構な勢いで体重が増えてきまして。とはいえ、太ったからキャスティングに影響する年でもないし……と思っていたんです。でも、60歳でも使える体でいたいと考えたとき、トレーニングを始めたんです。ところがランニングマシンを走ると7、8分で足腰が痛くなり、思ったように動けない自分に気づいて。トレーニングができる体をつくる、マイナスからの肉体改造を始めて、半年ほどで体も考え方も気づくことが多かったんです」

 20代はおニャン子クラブで絶大な人気を集め、その後は女優として活躍するなど芸能界を駆け抜けてきた。

「アイドルの経験は血肉になりました。その後は憧れの女優さんをとにかく観察して、模倣して、何が魅力なのか理由を求めました。特に五社英雄監督作品の女優さんは大好きです。ドラマでご一緒できたら出番がない日も現場に行き、ひたすら見ていました。体力にも自信がありましたし、そうやってがむしゃらに吸収して。年を重ねてできなくなることが増えるのも致し方ないと思っていたんです」

■今後の10年で代表作を

 半年間のトレーニングで得たことは多かった。

「加齢を理由にあきらめる必要はなかった。立ち座りに“よいしょ”って手を添えていたんですが、不要な動作だったんだと気づきました。と同時に、自分の体を信用していないから自分の頭と体、心がバラバラになっていたんだと。私たちの世代って怒られて育った世代ですから、つい頑張りすぎてしまう。そうやって年を重ねているうちに、周囲や会社を優先し、わが体を信頼することすら忘れ、自分のことがお留守になっていたんです。今年は、頑張りすぎず、コツコツと、でもビジョンは捨てずに進みたいですね。60歳までの10年で自分の代表作となる作品をつくりたいなと思います」

「こういう刹那な仕事をしていますから、どんなに小さくても“チャンスの星”はすべて仕事に使いたいと思ってしまうんです」と話す国生。肉体も精神もまだまだ発展途上だ。

▽こくしょう・さゆり 1966年、鹿児島県生まれ。高校在学中に、フジテレビ系「オールナイトフジ」美少女コンテストで優勝。19歳の時におニャン子クラブでアイドルデビュー。翌年、「バレンタイン・キッス」でソロデビュー。解散後は女優、タレントとして活躍。近著に自身のアンチエイジング肉体改造法を記した「国生体操 身体を整えることは、心を整えること」(トランスワールドジャパン)がある。

ヤクザは今の若者にどう見えている?「なぜ存在しているのかわからない」

2018-01-08 11:05:12 | ニュースまとめ・総合
ヤクザは今の若者にどう見えている?「なぜ存在しているのかわからない」



2018年1月7日 8時52分

日刊SPA!

 出来事やモノの評価はいつの世も移ろうもの。中年にとっての重大事件やノスタルジーは、若者にはどう見えているのか!? 

◆ヤクザや暴力団は今の若者にはどう見えている?

『アウトレイジ』のようなヤクザ映画が、製作されなくなって久しい。’08年に暴対法も施行され、昔ほど馴染みがなくなったなか、ヤクザ像は若者にどう映っているのか?

 暴対法が奏功しているのか、基本的には「迷惑な存在」(男性・学生・22歳)、「全員死刑で」(男性・会社員・25歳)とヤクザに憧れを持つような声は一切なかった。その代わり、イメージしづらいゆえの戸惑いも多かった。

「なぜ存在しているのか、わからない。銀行口座すらも開設できないなんて、どう生きてるのか不思議」(主婦・24歳)

「いまだにドラマや映画で面白おかしく、または格好良く描かれるのが理解できない。貧困とも関係があるように思う」(女性・学生・20歳)

「結局何なのかよくわからない。 もし出会ってしまったら、どうすればいいのか? 何が悪いのか? といったことがわかるツールがあればいいと思う」(女性・アルバイト・25歳)

 現在は半グレなどに取って代わられているが、「いわゆる任侠道は今はなく、弱者から金銭を巻き上げる絶対悪」(男性・学生・22歳)と、冷静に分析している声もあった。

被害者の漁師は「全部、オレのだ!」と叫んだ――北朝鮮木造船“盗難事件”の全真相

2018-01-08 11:02:09 | ニュースまとめ・総合
被害者の漁師は「全部、オレのだ!」と叫んだ――北朝鮮木造船“盗難事件”の全真相



2018年1月8日 8時31分

デイリー新潮


「バイク、船外機、テレビに冷蔵庫……フライパンまで持っていったよ。驚くというより呆然としたね、ここまでやるか!と」 

 この冬、日本に次々と流れ着いた北朝鮮のオンボロ木造船。北海道松前町の無人島の場合も“漂着”したのかと思われたが、漁師が活用する避難小屋から発電機はおろか、上記の通り何から何まで盗み出していたことが判明する。

 昨年(2017年)12月28日、ようやく船長が起訴されて一件落着のように報じられるが、新年を迎えてもなお、漁協関係者の被害が穴埋めされたわけではない。北朝鮮側との協議は、あまりにムシのいい申し出に決裂した。間もなく漁は始まるのだが――。

 ***

 北海道の南端・松前町。この正月に松前漬けを楽しんだご家庭もあるだろうが、その発祥の地である。道内唯一の日本式城郭・松前城は町のシンボルであり、戊辰戦争の舞台のひとつにもなった。
金正恩委員長

 人口8000人に満たない穏やかな町が、戊辰戦争以来かという大騒ぎになったのは昨年11月末のことだった。
全部、オレのだ!

 11月28日、北海道警のヘリや第1管区海上保安本部の航空機が、松前町沖約23キロの位置にある無人島・松前小島の港に避難した木造船を発見。乗組員らしき複数の人間を確認した。国内の日本海側の各地で、北朝鮮からのボロボロの木造船が流れ着いていた頃であり、当初はこれもまた、そのうちの一隻と見られていたのだが――。

 テレビで中継を見ていて異変に気付いていたのが、松島小島にある避難小屋の管理人を務める漁師の吉田修策さん(67)だった。ニュース映像に映し出される、乗組員が着ているジャンパーや、船に積まれたオートバイ……。

「全部、オレのだ!」

 12月3日、海保が木造船を函館沖に曳航(えいこう)する。

 吉田さんが北海道警の警察官らと島に上陸したのは12月4日のことだった。吉田さんが振り返る。

「奴らが来る前に島に行ったのは、11月10日で発電機に使う軽油を運んだんだ。その時はもちろん普通だったよ。あの小屋は漁の時に漁師たちが寝泊まりできるように何でも揃っているんだから。たまたま島に流れ着いてね、生きるために飲み物や食い物を使わせて貰ったというならいいよ。でも奴らときたら、700キロもある発電機やボイラー、灯台用のソーラーパネル、磯舟の巻き上げ機といった大物はもちろん、オレのバイクや船外機、テレビ、冷蔵庫、洗濯機、コンポ、ガスレンジ、オーブン……フライパンまで全部、持っていったんだ。驚くというより、呆然としたね。ここまでやるか!と。400リットル入る燃料タンクまで持っていったんだよ。その上、山ほどあった薪は1本残らず燃やしてやがるし、酒は空けるわ、食い散らかすわで、すっかり廃墟にされていた……」
バイクまで海に棄てた

 吉田さん個人の被害だけでも100万円を超える。漁協などの被害を合わせると総額800万円近いという。しかも、その盗まれた品々のほとんどは――。

「あいつら、警察に見つかって逃げる時に海に棄てたんだよ。バイクも棄てていた。証拠隠しなんだろうけど、ひでえことをする」

 12月9日になって、いずれも自称の船長カン・ミョンハク(45)、船員リ・ヨンナム(32)、同リ・トンナム(59)の3人が北海道警に窃盗容疑で逮捕される。だが、他人様のジャンパーまで盗むような連中に補償を求めたところで無理である。かといって、彼らのバックにいるのはあの北朝鮮である。一体どこに話をつけたらいいのか悩むうち、同国の在日本大使館を自認する在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)が交渉の席に着いた。

 12月25日のことだ。松島町内で行われた協議には、施設を所有する松前さくら漁協の佐藤正美組合長(73)や前出の吉田さんらが出席した。佐藤組合長が言う。

「総連側は、日本人の弁護士が代理人として出席しました。開口一番、総連はお金がなくてとても弁償できる状況にありません、と言うんですよ。そして、松前町にはお世話になっているとも……」

 松前町には、専念寺という浄土真宗では道内最古の寺がある。境内には、戦時中、旧国鉄松前線(すでに廃線)の敷設工事に従事して亡くなった人の慰霊碑が建っている。碑には朝鮮人の名も刻まれ、毎年、慰霊祭が開催されているという。韓国同様、強制労働で世話になったとでもいいたいのだろうか、もちろんこの場に持ち出す話ではない。
50万円で条件をつけた朝鮮総連

「そして“見舞金”として約50万円は出す、と。その代わりと出してきた条件というのが、逮捕された船員たちの刑事処分を軽減する署名に同意して下さいというわけです。お詫びすら言わずに、条件まで出してくるのですから、話になりませんよ。1時間も経たずに打ちきりました。総連が何を言っているのか知りませんけど、弁護士は日本人なんだから、私たちの気持ちぐらいわかると思いますけど、法律の世界ではそういうものなのですかね。それっきり、年が開けたいままで、何も言ってきませんよ」

 だが前出の吉田さんの考えは少し違っていた。

「こう言ってはなんだけど、実はオレはさ、50万円でも貰えないよりはマシかなとも思ったんだ。道所有の発電機や組合のものは、補償されるだろうけど、個人所有のものは補償するって話にもならないかもしれないしね。今日(1月5日)だって、もうじき漁が始まるから磯舟の巻き上げ機をやっと島に設置してきたんだけどさ……」

 心配はもっともだ。だが、そこは日本である。松前町には、全国各地から寄付金の申出が殺到。町と漁協は「復旧協議会」を立ち上げ、寄付金の口座を開設した。
岩のりのシーズンがスタート

「いただいた寄付金からは、吉田さんの被害を優先的に充てたいと思っています。小屋がないと漁に出たみんなが困りますからね」とは佐藤組合長だ。

 今年の漁も間もなく始まる。冬の松前は、松前小島の岩場で捕れる岩のり漁が盛んだ。小屋の復旧がまだできていないため、泊まりがけでなく日帰りでの漁が続く。そのため例年の量は期待できないともいうが、なんとかのりきってもらいたいものだ。