30年前のくらい前のことだったでしょうか?仕事でノースカロライナ州のダラム市(デューク大学が所在する市)に伺いました。この年齢(74歳)になると昔のことをふと思い出します。
*画像が不鮮明でスミマセン!報告書のCOPYです。
ここは米国の東海岸です。ダラム市に用事があって伺いましたが、着いたのは前日でタクシーで市に向おうとしたらフロントで車を用意していますと・・・。
なんとキャデラックのリムジンでした。当時 日本で乗っていた車はシビックです。先ずはこの大きさには驚きましたね。
先ずはギャリー市長(当時)にお会いして、表敬のご挨拶です。ほとんどの市長は名誉職で他に弁護士の職業もお持ちです。実質的には、バイスメイヤー(副市長)または、(シティーマネジャーと呼ぶ)が実務管理者です。その後、シティーマネジャーのパウエルさんにお会いしました。
ちょうど幹部による朝食会議が終わところだったようです。
温和な方で、握手を求めながらあなたのニックネームは?と聞いてきました。「○○」と呼ばれています。「ハイ!○○よく来たね」と返してくれました。心から私を歓迎してくれることが伝わります。
応接室に通され、どうだい何か飲むかい?と言われ、「ではコーヒーを」とお願いしました。
案内してくれたのは秘書の黒人の女性ですが、パウエルさんは秘書を前にして「私の秘書が淹れたコーヒーは世界一何だよ。彼女は私の片腕で、彼女なしでは何もできないんだ」と突然言うのです。彼女(秘書)は笑顔でコーヒーを運んで来ました。緊張していた気持ちも急に和みました。
さすが市のトップの方で、人を使う?のがうまいなと感じた一瞬です。人前でその方を褒めることをここで覚えたのです。
注意する時は個別で・・・。褒めるのは人前(みんなのまえで)が、米国で教わるとは思っていませんでした。それからは私もそうしています。
いただいたコーヒーも本当に美味しいものでした。
その夕刻ですがご自宅に招かれました。面識のないご家族(奥さま)も、私のニックネームで「○○よくいらっしゃいました。おめにかかれて嬉しいです!」と、すでに私のニックネームも伝わっていたのでしょう。
夕食が進むにつれて、私の仕事に関わりにあることや家族や趣味などの話などにも常に私が主役となるような話題になっていました。楽しい会話は最上のご馳走と言いますが、こういった心づかい(もてなし)を異国の地で受けるとは思って見ませんでした。
*ランチをご馳走になった街で一番のハンバーガー店での一枚です。
もう一つ、同じようなこともありました。ある方にお会いするため、住所を片手にエレベーターに乗り、部屋に向かいました。835、837とつづき、では次の部屋だな?と思ってドアの前に立つか、立たないかにドアが静かに開いて、「よく来ましたね。さぁ~どうぞ」と招いてくれた方がそこに立っていました。たったそれだけのことでしたが、こんなに素晴らしいもてなしに感激しました。
日本では、伺うことが分かっても呼び鈴(ブザー)を鳴らし「どなた様ですか」と声をかけてから玄関のカギを開ける経験をしたことがあります。
不用心なアメリカで体験したことが、もてなしの心として残りました。
市のどなたかが手配されたのかも知れません。宿泊先に電話がありインタビューをしたいとのことです。訪ねて来たのはダラム・モーニングハロルド社の女性記者で、カメラマンも一緒でした。
キャデラックのリムジンでのお迎えから、地元新聞での取材など完璧な対応に驚くばかりです。
私にとってもこんな経験もどこかで活かされているかも知れません。また活かさなければならないと思っています。
人を「おもてなし」することは、日本人だけの特技?ではないことが分かりました。
Hiro