比企の丘

彩の国・・・比企丘陵・・・鳩山の里びと。
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上信国境・・十石峠

2007-08-27 | 旧街道・峠道・旧宿場
8月15日信州から埼玉にUターン。急ぐ旅ではないので佐久平から十石峠を越えて帰ることにしました。高速道の大渋滞を嫌ったのではありません。こういう道が好きなのです。
国道299号線、武州街道と呼ばれた道です。佐久平の高野というところから(現佐久穂町)東に向かい、旧大日向村を通って十石峠に。ここはむかし一日10石を上限に馬の背で米を佐久から上州に運んだことから十石峠と名づけられたといいますが真偽のほどはわかりません。物流の道ですね。

峠の頂上(1351m)に展望台があります。前はありませんでした。無粋に見えますがマァいいでしょう。ここは妙義荒船佐久高原国定公園の一部です。駐車場とトイレがありました。

タツナミソウ?
ツリフネソウでした。

ラン系の花のようにベロが目立ちます。日陰の林縁に咲いてました。

フシグロセンノウ?
ナデシコの親戚です。
センノウの仲間は多いのだそうだ。このセンノウは割合と花びらの周囲に切れ込みが少ない。親戚といっても遠縁かな。山道でオレンジの色が目立ちます。

ソバナ? ツリガネニンジンやヒメシャジンに似てます。もう盛りを過ぎてます。

展望台からの風景。東の方向を向いてます。
左手に妙義が。
1000m弱の山塊ですから、ここより低いのです。
その上に赤城の山なみが見えるはずですが霞んでいます。

東に二子山(1166m)が。
左下の白い部分が叶山(983m)。今は900mに満たないでしょう。セメント採取の山。自然破壊か産業発展か?

右手に日航機墜落(1985年)の場所の御巣鷹山(1639m)が見えるはずですが立ち木の具合か見えませんでした。あとで調べると墜落した山は御巣鷹山ではなく高天原山(1978m地図に名前なし)付近の尾根道(1560m地点)でした。このへんで地図に名前のある山は御巣鷹山だけですのでニュースでそう報じたのでしょうか。この尾根があとから「御巣鷹の尾根」その上のピークが「日航の頭」と名づけられたようです。

ここを下ると群馬県上野村、志賀坂峠を越えて埼玉県秩父地方に入ります。
秩父から上野村を通って十石峠を越えて信州に通じたこの道(武州側からは信州街道)は、今から120年ぐらい前、秩父困民党が秩父から信州に進んだ道(敗走?転戦?)です。秩父困民党事件、維新後の農民一揆というか経済改革を求めての暴動というか論がいろいろあります、結果は政府軍により小海町東馬流という地籍で鎮圧されました。死刑7名を含む3618名が刑に服します。政府軍の死者は西南戦争と同じ扱いで靖国神社に祀られたのでしょうか。日本人同士の戦いで片や国のために死んだ英霊、片や暴徒なんて納得がいきませんね。
(秩父困民党事件についてはウエブで調べますと多くの参考文献があります)

峠を降りると群馬県上野村、神流町から志賀坂峠を越えて秩父地方に入ります。

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