比企の丘

彩の国・・・比企丘陵・・・鳩山の里びと。
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北信濃・・・北安曇野・・・塩の道・・千国街道

2007-10-01 | 旧街道・峠道・旧宿場
栂池高原から古道千国街道の千国の宿(小谷村千国地籍))にやってきました。糸魚川から北国街道を別れて姫川(翡翠が出るという)に沿って松本に抜ける街道です。
越後からは松本街道、松本からは千国街道と呼んだようです。
「塩の道」と呼んだのはいつからでしょうか。「絹の道」シルクロードにちなんで名づけたシャレでしょう。もちろん海のない信州に海産物や塩を運んだ道であることは間違いありませんが。

道路際にこんなレリーフが。ここは信越境の関所でもあり物流の要でもあったのです。鉄道や車が導入される前までは人は徒歩で旅をしました。荷物は馬の背か牛の背か人の背で運ばれます。V字谷の続く姫川は川を迂回し尾根を越える峠道が主要道路になります。急峻な坂道は牛のほうが良かったようです。もちろん人の背(歩荷ボッカ)も重要な輸送手段です。

道に沿って牛方宿、千国の庄があります。テーマパークのようないやらしさがありません。小さな茶屋が1軒あります。

牛方宿・・・トラックドライバーズホテル     番所・・・通行改、物資運上金(通関料)徴収

塩倉・・通関は塩の現物でした         場所の裏にある建物の座敷

中に入って間取りなどを見てむかしの人の生活をイメージするのもイイ事です。塩倉は塩の通関の現物徴収(松本藩)の貯蔵所です。何%ぐらいを徴収したのでしょう。消費税みたいなものです。追い剥ぎみたいだなんて言わないでください。板倉造りになっています。釘を使わない構造です。校倉造り(かみ合わせ)とまた違う構造です。
上杉謙信が敵(武田信玄)に塩を送った道はこの道でしょうか。アレは越後の塩が生産過剰だったから換金したのです。経済の原則を美談にしてしまいました。
牛方輸送、中南信濃の中馬輸送と同じです。主街道の駅馬輸送と違い長距離トラックです。白ナンバーではありません。許可制ですかね。

番所前にある「歩荷茶屋」のお蕎麦とおやきと野沢菜

歩荷茶屋の「おやき」は美味しかった。「手作りかね」と訊いたら上水内郡小川村の「おやき」を冷凍で仕入れて暖めているのだそうだ。正直なオバサンだ。訊かなければよかった。でも美味しかったよ。

富山に出発です。姫川沿いはほとんどトンネルと洞門(平岩・根知の間10km弱)です。長いV字谷を抜けると糸魚川、あとは富山まで高速で80km、すぐです。


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