「ひろしま忌」・・・美空ひばりの愛した歌

　　一本の鉛筆が　あれば
　　　八月六日の　朝と書く

今日は何の日、1945年、広島市に原爆が投下された日です。
8月6日未明、たった50kgの原子爆弾「リトルボーイ」を抱いてテニアン島を飛び立ったアメリカ軍の戦略爆撃機B29「エノラ・ゲイ」(命名は機長の母親の名前から)は8時15分17秒、広島市相生橋上空で「リトルボーイ」を投下しました。
たった1機・・たったウラン50kg弾1発(火薬弾15000㌧相当)・・被害者26万人。
東京大空襲では伸べ344機、焼夷弾2000㌧、被害者10万人。

たった1発で東京大空襲と比較して・・・エネルギー量で7.5倍、爆撃機(344機×7.5)相当、被害者2.6倍。モノスゴイ威力です。

「エノラ・ゲイ」・・・乗組員たちは「国を守るために」任務を全うしたのでしょう。
戦争とはそういうものです。

写真は某新聞の切り抜きから。某新聞社のカメラマンが1945～1946のあいだに撮った爆撃後の広島市街のものです。当時はアメリカ側(占領軍)から原爆被害の報道を規制されていたため発表できなかったものが最近になって発見されたようです。中央に残っているビルは中国新聞社新館。あとは瓦礫の山。画像クリック・・・拡大。

「一本の鉛筆」という歌があります。
国民的大歌手美空ひばりが1974年第1回広島平和音楽祭(広島テレビ主催)で「一本の鉛筆」という歌を歌いました。
松山善三作詞・佐藤勝作曲の素晴らしい歌です。

「あなたに　聞いてもらいたい」
と語りかけます。
　　　　　　
美空ひばりは自分のもっとも好きな持ち歌10曲の中に入れていたそうです。
わたし的にはコブシのききすぎた(と思う)美空節は好きではありません(子どものころの歌は好きだ)。
でも「詩(うた)の心をうたって聞いてもらう」天才歌手でした。

今日、8月6日「一本の鉛筆」を歌うコンサート(広島ホームテレビ主催)が広島市平和記念公園で開かれるそうです(入場無料)。

今日はこれから東松山市の丸木美術館に「原爆の図」・・・ひろしま忌に行きます。