亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

中国人民銀行、外貨準備は予想外に増加も金準備に変化なし

2017年03月08日 18時21分38秒 | 金市場
タイトル一部漏れで、再掲


中国人民元がIMF(国際通貨基金)の準備通貨(SDR)の構成通貨となったことから、毎月発表されるようになった中国の外貨準備。昨年は、3200億ドル近く減り、今年に入ってもペースこそ落ちたものの減少し、マーケットが節目とみていた3兆ドル割れとなっていた。

昨日発表された2月末のデータでは、予想外の増加となった。市場予想は250億ドル減少の2兆9730億ドルに対して結果は、65億2000万ドル増加し3兆0050億ドルとかろうじて3兆ドル乗せに。増加は8ヵ月ぶりのこと。

中国はここ数ヵ月、国外への資金移動の監視を強めて来ており、人民元売りドル買いを経る金の輸入にも規制が掛っているとみられた。増加というよりも、手を尽くしてやっと減少を防いだといったところだ。

この中で、人民銀行が保有する金の総量は、592万4000オンス(1843㌧)と4ヵ月連続で変化なし。ただし、評価額は金価格が上がったことから1月末の712億9200万ドルから734億7600万ドルに増加している。

ピークから1兆ドル近く外貨準備が減少する中では、さすがに人民銀の金購入も見送りということのようだ。

何れにしても、現物需要のサポートの少ない中で1200ドル超を維持している金市場は、投資マネー(ファンド)主導の流れが続いていることを意味する。


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1 コメント

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Unknown (Unknown)
2017-03-09 12:41:31
地金協会のブログを書いてください。
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