午前中に発表された1月の中国のCPI(消費者物価指数)は前年同月比4.9%。予想が5.3%程度と11月の5.1%を上回るというものだったが、4%台となった。昨日の上海株が「CPIが4%台後半になるとの噂で上昇」ということだったが、これ当方の記憶に間違いがなければ前回も発表前日に同じようなことがあったのではなかったか。発表前に漏れているね。
国家統計局は今回から定期見直しで構成品目を変え食品の比率を下げており、それによりインフレ率も抑えられた数字になったと見られている。生活者の実感としては、4.9%どころの値上がりではないんだろう。来週、定点観測で上海に行くのでいつものスーパーでその辺りを確認してこようと思っている。気になったのは家賃の上昇が目立ったことだが、住居関連費の比率を上げたとのことだが、それだけではないのではと思っている。上海などでは不動産投機抑制を目的とした固定資産税の導入があったが、オーナーが便乗値上げをした結果、家賃が上がっているという話がある。先行き中国での(これまでのように抑えられない)反政府抗議行動の勃発の可能性は小さくなさそうだ。
さて、話は変るが四半期末から45日ルールということで大口投資家のSECへの保有資産の届け出が公開された。注目のポールソン&CoのSPDRゴールド・シェアの保有は3150万株で変らず。ソロスは(ソロス・マネジメント)は文字通り微増の472万1808株の保有。ソロスは前回9月末にSPDRを54万7689株売っているのが話題となったが、そのときは同じ金ETFのiShares Gold Trustを500万株買っているのが判明していた。このデータは昨年末の状況につき、むしろ残高に変動があったのは年が明けて1月のことゆえ、前にも同じようなことを書いたが4月中旬を待つ他はないということ。
今夜は1月の米小売り売上高。個人信用残が増えていたし、いいのだろう。