亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

NHKニュースから・・・勇気ある行動、当局の対応は

2008年12月11日 17時02分11秒 | 国際情勢
12月10日は国連で世界人権宣言が採択されてちょうど60年になるとのことだが(正直言って関心外につき知らなかった)、今朝8時半のNHKニュースは驚きだった。中国でインターネット上で共産党の一党独裁体制を批判する文章が発表され、中国で有名な作家や弁護士ら賛同者として303人の名前が記されているというニュースだった。共産党の一党支配体制の終了や、立法、司法、行政による三権分立の確立、それに民主的な直接選挙の実施などを求める内容という。「零八憲章」というらしいこの文章を掲載した個人サイトは、当局によって次々とアクセスできなくなっているとのことだった。そこで「零八憲章」で検索したらヒットするのは、このニュースをもとにした日本語サイトが中心で確かに中国語のサイトは少ない。署名者の一人である作家は、すでに当局に拘束されたというニュースもあって、どう中央政府が対応するのか、いずれにしても政治体制を公然と批判する行動は中国では命懸けだろう。

ある日本語サイトで読んだのは、名を連ねた人たちに対する一般の反応は、「こいつらは生きるのが厭になったのか?」というものから(こうした輩は)「外国のスパイあるいは野心家」というもの、また「理想の国を作りたいだけだろう」と冷ややかなものなど、賛同したものが少なかったのは、訳された元のサイト自体がフィルターに掛けられているのかとも思ったりする。

「三、我们的基本主张」(私たちの基本的な主張)として掲げているのは、以下のようなもっともな話なのだが。対応如何によっては、国際外交の場でも連鎖的なニュースが出てきそうだ。このところ中国でもデモも珍しくなくなってきているが、毎年年始に行っている上海で夜の10時過ぎにそれらしい行動に出くわして、その時は「まさかデモ?」というものだった。来年は成長の鈍化でさらに一般の不満が噴き出したり、治安が悪くなったりということになるんだろうなぁ。

これから原稿に掛かる予定につき遅くなって時間があれば再度更新しましょ。


「三、我们的基本主张」

1 憲法改正 2 三権分立 3 司法独立 4 人権保障
5 民主選挙の実施 6 二重戸籍の廃止(都市・農村に分かれた二つの戸籍を一つにする) 7 結社・集会の自由 8 言論の自由
9 宗教の自由 10 公民教育の民主化 11 私有財産制の確立 12 社会保障の確立 13 環境保護 14 香港・アモイの民主制度を維持し、中国各地区の平等発展を図る 15 政治的非迫害者の名誉回復

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1 コメント

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Unknown (とおる)
2008-12-11 19:27:37
http://blog.goo.ne.jp/gokenin168
にも「08憲章」について書いてあります。
「08憲章」に署名している金鐘氏へのインタビューが明日(12日)に載る予定です。
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