週末に益出し売りにいったんは1570ドル台まで押し戻されたドル建て金価格だが、週明け本日のロンドンに入る辺りから上値にトライし1600ドルを突破。欧州ではストレステストの結果が発表されたが、昨年よりは厳しくしたとはいえ、そこはギリシャなど問題国の国債の扱い次第で内容が変化してしまう状況。さらに一度は15日金曜日に開催が決まったとされたEU(欧州連合)首脳会合は21日に開催されることになった。ドイツ、オランダが民間部門にも応分の負担をさせる方針を変えず、ギリシャ問題はなお難航が予想されている。
一方の米国の連邦債務上限問題は、合意が成立しないまま7月下旬に突入。来年の大統領選挙を巡り民主共和両サイドともに譲らず。一般常識的には、国益重視の国ゆえに期限内に(一応の)合意を見るとされるが、ここまでの経過と足元の状況は予断を許さずという流れ。
今週は米国で住宅関連の指数の発表が予定されているが、何といっても21日のEU首脳会合が注目イベントとなる。この同じ日にバーナンキ議長の上院での議会証言も予定されている。
さて1600ドルだが、先週はETFの最大銘柄「SPDRゴルード・シェア」に12日に20トン、15日に10トンと大量買いが見られた。イタリア、スペイン国債が売られたことと関連性がありそうだ。ちなみに1600ドルは、1980年の年間平均価格をその後の物価上昇を加味した場合の価格すなわち実質価格に相当する。理屈の上では、当時の平均価格にやっとタッチしたことになる。ならば噴いた際の価格850ドル(NYコメックスは875ドル)の実質価格は、2300ドル近辺とされる。さて、どの程度の“押し目”の形成となるか。
その代わりにイラクやアフガンから撤兵しろという事も言われそう モンロー主義に戻るのか
茶番では。。。