亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

急浮上した追加利上げの可能性に驚く市場

2016年05月19日 23時16分23秒 | 金市場
さて昨日は市況解説にて6月のFOMCについて「決定はともかく利上げについて検討されるのは間違いなく(後略)」とした。

日本時間本日早朝(3時)に発表された議事録は、一言で言って議事録の文言を引用するならば「政策の選択肢をオープン」にしているわけで、条件がそろえばやります、ということ。後講釈ではなく、ここに来て複数の連銀関係者が利上げに前向きのスタンスを示す中で、日本時間の一昨日(17日)早朝に急にFRBから「イエレン議長が6月6日に講演」との発表があったので、これは議事録に何かあるのかなと思っていた。蓋を開けてみたら、こういうことだったというのが率直な印象。6月6日は月曜日、前週末4日は雇用統計の発表。なるほど、結果によっては何らかの示唆的な発言があるのかと。

4月中までは、慎重に対応と繰り返していたことから、マーケットも6月見送りに傾いていただけに、利上げのあるなしはともかく6月も記者会見ナシの7月もオープン(決定する可能性あり)を念押ししたかたち。

これを受けて昨日のNY時間には1250ドル台で止まっていた金だが、本日はこの時間1250ドルを割れている。調整らしい調整がやってきたが、6月4日さらに6日のイベントまで引っ張りそうだ。


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