亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

目にとまったトランプ聴取とボスティック発言

2018年01月09日 20時59分52秒 | トピック
早朝からいろいろやっていて、おやっ!と思ったニュースが2つあった。

夕刻には一般ニュースでも流れていたがモラー特別検察官が数週間以内にトランプ大統領の直接聴取を行う可能性があることを公表したというもの。報じたのは、ワシントン・ポスト。昨年10月に訴追され司法取引に応じたパパドプロス元外交顧問から12月訴追で同じく司法取引のフリン前大統領補佐官(国家安全保障担当)と来て、次は・・・・ジャレッド・クシュナーあるいはトランプJrの聴取かと思っていた。それが(この情報が正しければ・・だが)いきなりトランプ本人という話。このニュースは8日の午後に流れていたが、市場では無視されたようなのだが、どうなるか。もっとも、聴取されることがクロというわけでないが、そこまで至るほど捜査が進んでいることが重要と思う。

いわゆるロシア・ゲートで内政のリスクが高まると、中間選挙の年でもあり、外交面で強硬策に出る可能性があるのが、トランプだろう。喝采を浴びたいのがナルシスト。おそらく大統領権限を振りかざし、際どい決断にあたっても反対意見に耳を貸さないという事態に至ると思われる。いよいよ危ないと判断すれば、さしもの共和党議会指導部も動き出すことになるのではないか。

もうひとつが、年始から入れ替わり立ち代わり伝わっているFRB高官の発言。その中で、8日のアトランタ連銀のボスティック総裁の発言。「現状と今後の予想を踏まえると、私の見解では(今年の利上げは)2、3回だ」とし「(政策がイールドカーブのフラット化につながる恐れがあれば、利上げに対し)極めて慎重になるべきとの考えを強く主張する」・・・と。この人は、今年のFOMCにて投票権を持つが、昨年6月にロックハート前総裁の後を受けて就任したばかりで、政策スタンスはいまひとつはっきりしていなかった(少なくとも知る限りでは)。今回の発言内容は、インフレ率の鈍さを問題視し、ひいては長期金利の上がらないことから低体温症的な経済活動への警戒を示したということでハト派的なスタンスということになる。

12日発表予定の12月の消費者物価指数(CPI)が見もの。ここからの金の方向性を左右する。

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