亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

外貨準備9400億ドルで激増中・・・

2006年07月16日 21時52分23秒 | 金融市場の話題
先週、派手な扱いの「ゼロ金利解除」報道の影で目立たなかったものの、目を引いたニュースが国際ニュースに多かった。レバノン侵攻は言うまでもないが、14日に中国人民銀行が発表した6月末の外貨準備は、やはり驚きだった。増えているのは感覚的にわかるが、そのペースが速い。2月末の段階で日本を抜いてトップに立ったところで注目を集めたのが確か3月下旬か4月初めだった。それが6月末で9411億ドルで前年同期比32%増。半年で1222億ドル増加だそうな。これだけカネが入っているのは単に貿易収支だけではなさそうだ。この急増ぶりは人民元の安定の為に為替介入を続けているためだが、中国国内では人民元の大量供給が続いていることを意味するので、1-3月期に過剰投資が問題となり金融機関に行政指導的な貸出規制を指示したとされるが、これでは効果も限定的ということか。それにしても急増する外貨準備で昨年は米国の住宅債券を買い増してきたが、足元でどうなっているのか興味深い。合わせて、外貨準備を使っての「金の購入」論議も続きそうで、時に金市場を刺激することになりそうだ。それにしても中国は、このままオリンピックに向けて走り続けるなら、様々な“澱(問題)”も溜まることだろう。

後、ロシアの国営石油会社ロスネフチのロンドン証取での新規公開のニュースもあった。19日の上場を前にしてタイミング良く原油価格が史上最高値を更新しているが・・・・というよりこのIPOに合わせる形で買い上がったとも言えそうで、ロシアの国家戦略とも相まって、こちらも“誕生の様子”と原油価格の動きは興味津津(シンシン)といったところ。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« タハハハ | トップ | 今週のイベント »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

金融市場の話題」カテゴリの最新記事