亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

嗚呼、日本航空よ何処へ飛ぶ

2010年01月05日 22時58分04秒 | トピック
たまに利用する地方空港にJAL便のみ運航しているという理由からJALのマイレージャーになって久しい。フラッグ・シップという点も、以前は運航数の違いもあって理由の一つだった。なんせJAS便を吸収したのだから。それだけ就航範囲が拡大し便利になった。もっとも、同時に不採算路線も抱えることになった。

その不採算路線だが、行政が全国各地に空港を作りまくり無理強いして飛行機を飛ばしてきたが、ここにきてついにその無理も利かなくなった。「公共」という言葉は前面に出ても基本は民営化した営利企業だから、おのずと限界はある。どんなに地元に懇願されても、引くところは引くということになる。幾つかの地方空港からの撤退は始まったし、予定に入っている。

それでもまだ建設中の地方空港があり、茨城空港がそれ。この3月に開港する。多くが何で茨城に空港を?と思うが、まずは空港ありき。現実的な採算性など無視の計画なのだろう(紙の上の計画では採算は取れているんだろうね)。民間ではできない。親方自治体結局日の丸、税金頼み。その税金も回らなくなってきた。さて、その茨城空港には国内便は飛ばない。そんな余裕は官民双方にない。空港はできるが就航便はない、これは困った。。。そこに救いの神が韓国からやってきた。アシアナ航空が仁川(インチョン)に毎日一往復定期便を飛ばしてくれると。関係者はホッと胸を撫で下ろしたのだろう。

何のことはない、こうして茨城空港近隣の北関東の海外旅行者は、旅行社の企画するヨーロッパでも北米でもオーストラリアでもアジアやその他各地に仁川(インチョン)経由で旅立つことになる。成田の客は減る。国際線を準備している羽田の客も減る。これがハブ空港仁川(インチョン)の実力ということ。近隣空港開港はいまのところ成田、羽田を脅かす存在に(茨城空港開港のメリットにこの点は当然ながら入ってなかったなぁ)。しかし、これが我らが国家の航空行政の顛末。超遅ればせながらの羽田がハブ化で成田が目くじら立てて内輪揉めしている場合ではないのだ。

今朝JALがデルタに引き寄せられてワンワールド脱退でスカイチームに鞍替えもというニュースを見て、そうなった場合、貯めたマイレージはどうなる?という話を書こうとしたが、なんだか話がそれてしまった。

コメント (3)    この記事についてブログを書く
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3 コメント

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引け方が悪いです (いつも拝見しております)
2010-01-05 23:15:22
昨日超強気なコメント出しておいて今更ですが、嫌な引け方ですね。
東京市場では取り組みも減少傾向でなぜかわかりませんが、資金流出しています。
株式市場も上抜けたのに伸びきれず失速気味です。
ドル円の動きも変だし何か引っかかります。
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大発会の勢い失う(いつも取引の指針にさせていただいております) (Unknown)
2010-01-06 11:55:13
いつも拝見して小口取引の指針にさせていただいております。取引がない休日にも更新している先生に敬意を表します。国内は大発会の勢いと出来高が失われました。為替も円高方向で目先は上値が乏しいのでしょうか。今年は暖冬予報なのに世界的な寒波で石油が大幅上昇、金が大発会に好況であったのもこのせいでしょうか。8日の米雇用統計、サプライズがあるのでしょうか。
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Unknown (杉山真大)
2010-01-06 20:15:49
アシアナも暮れに経営不振が表面化しましたからね・・・・・ただ、お説通りだと首都圏へのアクセスに難があるという問題があるのですよね。北関東道は開通したけど、それでも一旦水戸方面に回ることになっちゃう。鹿島鉄道の廃線跡に専用アクセスバスを走らせるという話も、道路交通法の問題ですんなり道路を通れないという問題が持ち上がって・・・・・ここまで準備不足って(呆
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