昨年10月の新暴対法により、指定暴力団は「しのぎ」を封じられて寡占化を余儀なくされていますが、今回の山口組資産の凍結は彼らが米国へ送金する時点から決まっていました。 「凍結して没収してやるから、送金させておけ!」 というものだったのです。
米国財務省は、山口組を国際的な犯罪組織であると認定して、米国内の資産を凍結し、米国の個人、団体、企業との取引を禁止し、米国の金融システムから締め出したのです。
まあこれは、もっともらしいストーリーですが、裏を返せば巧妙に張り巡らされた罠にはまっただけの話なのです。
ことの発端は、薬物密輸、人身売買、恐喝、売春、詐欺、マネーロンダリングなどの売り上げは、年間3,000億円近くありますが、この不法資金の海外洗浄・移転を考えた山口組は、香港や、シンガポールに100億円単位で資金を隠しましたが、金額に制限があることに気づいて、近親の右翼団体会長に相談しました。
相談を受けた右翼団体会長は、株主総会の取りまとめや、賛助金などの協力者であります旧知のトヨタの元会長奥田碩に相談しましたが、彼が国際的秘密結社の上級者だとは夢にも思っていませんでした。奥田碩は、ここだとばかりに彼らの希望に沿うようにして、トヨタのアメリカへの送金口座を利用して、山口組の不法資金をアメリカへと送金したのです。
しかし、この不法送金は送金当初から国際的秘密結社の配下でありますCIAの知るところであり、凍結、没収の罠にはまっていたのですから、アメリカ側は、ほくそ笑んでいたはずです。推測ですが、1.5兆円は送金されていたはずです。
まあ何とも、言い難い話です。