アッパレじゃ!

大好物は舞台観劇♪ようござんすか?ようござんすね。”私見”バリバリ入りますっ!ネタばれアリアリ~。

鳴響安宅新関 文楽の勧進帳はスケールがデッカイ!

2014年05月20日 | 文楽

ゴールデンウィークのヅカレポをちょっと止めて、
今日はこっちこっち♪

あっつぅぅぅう…なんてったって最高気温25度!
五月文楽は「七世竹本住大夫引退公演」…。
それを観る前に、第2部にトツゲキやぁああ!

2014年5月18日(日)
国立小劇場 16時開演 6列上手

第2部
鳴響安宅新関 (なりひびくあたかのしんせき)
勧進帳の段

文楽の勧進帳を観たのは…いつやったか…。
国立文楽劇場で…夏で…あ!花道が特別に付いて…。
ゴージャスなはずやったのに…コックリコックリ(コラコラ!)
そやから今回も…自信無いなぁ…。寝るんちゃうかぁ私ぃ。

ところがどっこい!のっけからおめめパッチリ!!
何故なら床にズラズラズラズラァアァっとぉ!!
太夫が7人!でもって、三味線は8人っ!!
私ったら床の真下とは言えへんけど、結構近い席なのよ。
完全に上からジロジロ見られてるぅ(見てへん見てへん)

太夫
弁慶 豊竹英大夫
富樫 竹本千歳大夫
義経 豊竹咲甫大夫
伊勢/片岡 豊竹希大夫
駿河/常陸坊 豊竹靖大夫
番卒 豊竹咲寿大夫
番卒 竹本小住大夫

三味線
鶴澤清介、竹澤宗助、竹澤團吾、鶴澤清馗、鶴澤清丈
豊澤龍爾、鶴澤清公(18日まで)、鶴澤燕二郎(18日まで)

ものごっつい迫力やぁああ!!
三味線の音が半端ないっ!ビンビン響きまくりっ!!
キャァアア♪
太夫の声もドバァァア!っと飛んでくるぅう!!
キャァァ♪キャァァ♪

能舞台と同じ作りの出入り口から出て来たのは富樫(清十郎)
うぅぅん。ムード満点やぁあ。まさに勧進帳ワールドやぁあ。
番卒はツメ人形っ。
脇で立ってるだけってのが多いけど、よぉ喋ってまっせぇ。
四天王義経(勘彌)が出てきて…

いよいよ弁慶の登場ぉ。グウォォッォオオ!!
出遣いやないかいなぁぁあ!!
袴姿の3人衆っ。カッケェエエ!!
舞台写真があったら買うのにぃぃいい!!
主遣いは玉女様。左遣いは玉佳ちゃん。足遣いは玉勢さん。

弁慶って人間が演っても汗まみれやのに、
それを、人形を真ん中に3人で動かしてるんやから、
神経ピリピリの真剣勝負やでっ。
勧進帳の読み上げ、山伏問答、物語も弁慶の動きも
ドンドンドンドンエスカレートやぁ。

一心不乱な左遣い!鋭い目つきの足遣い!
あんな表情初めてみたぁああ。
頭巾の中の顔はこうなってたんやねぇえ。
もう主遣いは無視。こっちの2人に目が釘付けっっ!!
左は、手の動きが細々してるし小道具の出し入れもあるしっ。
足は、中途半端に屈みっぱなし。あれは足腰にくるやろうなぁ。
しかも弁慶がガンガン動くと、
足遣い自身の足でダンダンダンって地面を踏むしっ。
足の担当は公演期間の前半・後半で分かれてるんやね。
さすがに重労働だからなのかなぁ。

見得、延年の舞、六法ぉぉお。
むっちゃくっちゃヒートアップ!!
テンションア~ップ!!手に汗握るでぇぇ!!
3人が狭い空間で揉みくちゃになってる様に見えるけど、
全然ぶつかってないやん!ブラボォォオ!
あうんの呼吸で繋がる三位一体の技を見たっっ!!
鼻血ブゥゥ~ウウウ!!

とにかくスケールがデカイんやぁああ!!
歌舞伎の方がエエやん。って思ってたけど…
文楽もめっちゃエエやん

あれから一夜明けても、
弁慶の姿がMY脳内でグルングルン回ってるんだけど…。
そうそう思い出した、弁慶が義経をビシバシ叩いたっっ!
歌舞伎ではちょいとだけでしょ。
あの歌舞伎の様式美にこの文楽のリアルさ!

他にウワァ!って思ったのは…
松の絵がパタンと落ちると浜辺になってるってのは、
空気感が変わってイイよね。
義経一行が逃げ切ったんだなぁあ。って…
でも富樫が追いかけてきて、「さっきはごめんね。これ餞別」
って渡しに来てくれるんだよね。
んでね、サヨウナラって時に、
義経が傘を取って素顔を見せるんやね。
それを富樫が見て眉をクっと上げたんやぁ。
富樫っ。ここで見破ったの?どうなの?いや、確信したんかもな。
ってなことを思いつつ、去って行く富樫の後ろ姿を見つめたよぉ。

でね、弁慶を見てるとね(って結局弁慶の話かいっ)
人形が人間臭く見えるんやぁ。
やっぱり文楽ってオモロイなぁあ
人形に命を吹き込むのに、人形遣いたち3人の魂が入るし、
太夫と三味線の魂も注がれるわけやし、
パワーアップ!するのは当たり前のことかもなぁあ。
ノンストップの約70分っ!アっちゅう間やったぁああ♪
ウッハウハやああぁ♪

劇場前のつつじをパチリ!





日本芸術文化振興会

竹本住大夫引退公演のチケット争奪戦に参戦! (2014.4.12記)
文楽最長老 竹本住大夫引退発表!! (2014.3.4記)

国立文楽劇場開場30周年記念
七世竹本住大夫引退公演
2014年5月10日(土)~26日(月)
第1部:増補忠臣蔵 恋女房染分手綱 卅三間堂棟由来 
第2部:女殺油地獄 鳴響安宅新関


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