アッパレじゃ!

大好物は舞台観劇♪ようござんすか?ようござんすね。”私見”バリバリ入りますっ!ネタばれアリアリ~。

ラファエル前派展 そのリアルさにクラクラ♪

2014年04月24日 | 美術館・博物館

ある日、運命的な出会いがっ。本屋で!
見つけてしまったのが…これ。

 美術手帖2014年3月増刊号
    特集 ラファエル前派

   19世紀イギリスの美術革命
   スキャンダラスな芸術運動の真相とは?

いつもは目もくれない美術コーナー。
なのに引き寄せられるように、ススス~ッと。
そうしてこの雑誌を手に取りパラパラ~ッと。
な…な…なんか…面白そうだぁあ。

1月から美術展をやってるのは知ってたんだけど、
オフィーリア』ね、あの有名な。
前にも見たことあるけど、そんなにビビっとは来なかったんだよねぇ。
それがさぁ、川辺を描くのに何ヶ月もかけてて!
この絵のモデルは浴槽の中にズ~っと浸かって、
風邪をひいちゃったらしいのよぉ。
なんだか親近感が沸いちゃって、つい前のめりっっ。
他の絵にもヘェエ!ヘェエ!ヘェエ!
自分の目で確かめてみたくなったよぉおお。

森アーツセンターギャラリー

六本木はたまに映画に行くくらいで、いつも横目で見てた場所。
ついに初体験っ。
えっとぉエレベーターで上がって…あれ、1度降りるのか…。
テクテク歩いて…あ、ここがチケット売り…場…っ。
ウヘェェ!人、人、人…っ。
展望台!そんなのがあったのか。
そこを目指して外国人の観光客も結構並んでるぞぉお。
アンディ・ウォーホル展』も一緒に売ってるんだぁ…。
めでたく入場券をゲットして、…えぇっと…テクテク歩いて…
エレベーターでやっと52階へ。

それは懐古か、反逆か? ラファエル前派展

ビクトリア女王の統治時代(1837~1901年)
繁栄を極めた大英帝国は産業や商業で世界をリードしたが、
美術となるとイタリアやフランスなどにはるかに後れを取っていた。
1848年、ロイヤル・アカデミーで学ぶ学生、ジョン・エヴァレット・ミレイ(1829-96)、
ダンテ・ゲイブリエル・ロセッティ(1828-82)、ウィリアム・ホルマン・ハント(1827-1910)を
中心とする7人の芸術家グループが結成された。
正式名称は「ラファエル前派兄弟団(Pre-Raphaelite Brotherhood)、略してPRB。
彼らは英国の美術史に大きな影響を与えたのだ。

ラファエル前派”なんてぇ言葉も初めて知ったもんで、
完全におのぼりさん状態。あっちをキョロキョロこっちをキョロキョロ。

すっごく演劇っぽい!!
キョワァァ♪人物の1人、1人が今にも動き出しそうだぁ。
フォード・マドックス・ブラウンの『ペテロの足を洗うキリスト



何人もの人が描かれてるんだけど、ホラ、後ろの人たちを見て!キャァァ♪
あ、こんなちっこい画像じゃぁよく判らないよね…ぇ。
あっちにもグッときたんだよ。たった2人だけどね『イギリスの見納め

当時の美術界に物申したPRBの作品の数々には、世間からブ~イングの嵐。
文豪チャールズ・ディケンズは『両親の家のキリスト』を「怪物」と酷評。



描いたミレイは絵をもっと身近に感じて欲しい!自然に描きたい!
って気持ちがあったんだって。
ラファエロ以前の誠実さを取り戻そう。いや、それ以上のものをっ。
それまで模範とされていたのが理想的な姿を定型で描く宗教画。
観客は尊ぶって感じだったんだろうなぁ…。

1枚の絵から物語がグワァァって湧き出てくるんだよぉ。
迫り来る人間ドラマ!

ミレイの有名作品『オフィーリア』には、ワァアア♪
やっぱり人気者だね。絵の前に佇む人が多いぃ。



マリアナ』という絵は女性の服がベロアというかビロードな質感で、
眩しい青にグっとくるぅ。キレイだぁあ♪
アルフレッド・テニスンの詩で、
シェイクスピアの『尺には尺を』からのものなんだって!
嗚呼、この間芝居を観に行っておけばよかったぁ…。
釈放令、1746年』は、犬の立ち姿が♪背中のふさふさ感が♪
嗚呼ぁ、なでなでしたぁあい♪

ヘンリー・ウォリスの『チャタートン』の前では、泣きそうになっちった。
17歳の詩人が砒素を飲んで自殺したんだけど…。
実話なんだって…。とにかくリアルなんだぁ。

ダイスの『ペグウェル・ベイ、ケント州 -1858年10月5日の思い出
ちっこい本じゃよく判らなかった彗星が空に!
でもそれを見ているのはダイス本人だけ。
家族は下を向いてるんだぁ。貝を拾ってるんだぁ。
画家自身はラファエル前派グループより年上だったんだね。

もうひとつグっときたものが…額縁の数々!!
なんてゴージャスなんだぁああ!!
なんか、こう、絵がパァア~!と華やいでるんだよねぇ♪
絵との相性というか一体感というかそういう物を考える、
担当の人がいるんだよね、きっと。

ハントの『クローディオとイザベラもそうなんだけど、
1枚の絵から濃い物語が伝わってくるぅぅ。これも『尺には尺を』なんだね。



色んな絵を見ながら…なんだかね、初めて観るのにね、
昔から親しんでるような…。そんな気がして…。
後日、『芸術新潮』でガッテン!!
少女マンガだぁぁああ!!
1970年~80年代、美大出身の漫画家は『ラファエル前派』に
影響を受けたのだとか。





ラファエル前派は長くは続かなかったんだって。
画家達の生き方や考え方や、私生活の揉め事や…。
ロセッティは数々のモデルや人妻と浮名を流したようで…。
カッコイイ顔してるしなぁ。
だいたい、そこまで気持ちを持っていかないと
絵が薄っぺらくなるのかもだしなぁ。
でもそのせいで、女性たちの運命も波乱万丈だったみたいよぉ。

それは懐古か、反逆か?

この言葉の意味がやっと判ったわぁあ。
当たり前だけど、美術界にも歴史があるんだね。
そんな事を思いながら絵を見たのは初めて♪
ターナー展』に行かれなかったのが、今更だけど、悔やまれる…ぅ。
イギリスの美術に興味津々だぞい。
ヴィクトリア朝も気になるぞい。
もっと沢山の『ラファエル前派』の絵が見たいよぉお。
早速、イギリス留学経験有りの友達へメールだっ。
私をテートブリテンに連れてってぇえ!!

いやぁあ、シャーロックホームズといい、
ナショナルシアターライヴ『フランケンシュタイン』といい、
なんか…MYブームは英国っ!! 

イヤホンガイド…じゃなかった音声ガイドは石丸幹二だったよ。
BGMで19世紀英国で人気を集めたメンデルスゾーン
ブラームスの名曲も流れてたよ。

平日の夜に行ったからポストカードが貰えた♪
エリザベス・シダルの『サー・パトリックスペンスより 淑女たちの哀歌』
水彩画なんだね。淡い色合いの中でも緑と青がの濃さがイイねぇ♪
クリアファイルの大と小を買ったよ。
マグネットはミレイの『マリアナ』。またまた冷蔵庫にペタリ♪

もうひとつのイギリス美術『ザ・ビューティフル展』も行ってきたよぉ。
レポはまた後日。 → こちら

森アーツセンターギャラリー
2014年1月25日~4月6日

インターネットミュージアム
ビクトリア朝 感性に訴える美
音声ガイド 
Tate Britain
美術手帖

シャーロックホームズの冒険 毎週ワクワクが止まらない! (2014.1.23記)
ナショナルシアター フランケンシュタイン うちのめされたよ!脳みそバァ~ン! (2014.3.3記)
シャーロックホームズの原作初体験! 緋色の研究 (2014.4.14記)


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