「怪談」～納涼ほらー演芸会～

 

国立演芸ホール　8/26（土）　

《講談》　「宇都宮釣天井」　一龍斎 貞友
《ホラーマジック》　ダーク 広和
《落語》
三遊亭円朝作
「真景累ヶ淵」～水門前の場～　※道具入りにて申し上げ升
　　　　林家 正雀
―仲入り―
《講談》
「四谷怪談」　※道具入り[制作協力（株）影向舎]
　　　一龍斎 貞水

《ホラーマジック》　

「”ホラーマジック”で使います」
入口で渡された１枚の紙ー。
ワクワク～　何するの～？どうするの～？

Ａ４用紙の点線が入っている箇所を
ピリピリ～破って行くと、８枚のカードに変身。
ただ１枚にだけ『四谷怪談』の戸板返しの絵がー。

全員参加のマジック教室。
自由自在にカードを繰っていく…。
さ、１枚だけ後ろに回して、それを前に…
持って…く…る…と…
キャァァァァァアァッァァ～！！
「戸板返しカード」が手の中にぃぃぃぃぃ！！
自分でやって自分で怖がれるぅぅぅ！！
なんてステキなの～

《落語》　「真景累ヶ淵」

歌舞伎では、芝翫＆勘九郎＆福助版が
濃くって大～好き。

この『真景累ヶ淵』、去年は『大銀座落語祭』で
コワ～イ思いをしちゃったよん。

林家正雀で初めて聞いたのは『”連続口演”の第一夜』

今回は、”水門前の場”ってことで、話が途中で終わるってこと。
だから、ラストがアレアレ～。
知りきれトンボみたいで…。
ご贔屓にはヨカッタのかもしれないけど…。
ガンバッテ聞いたんだけどなー。
もっとコンパクトにしてもらうと、ググッと物語に入り込めるのに…。
落語って、削ぎ落とした言葉の連鎖に、
色んなもんが入っているんでしょ…。
じゃないと、
ラストの”道具立て”がちーっとも生きて来ない。
前にやった、
『”落語と八王子車人形”の応挙の幽霊』　！
濃くってコワくて美しくてヨカッタのにな～

《講談》　「四谷怪談」　

一龍斎貞水！「クイズ日本の顔」（8/22　ＮＨＫ総合）に出演。
”立体怪談”を持って、人間国宝が地方にく。
そーして、高校生を怖がらせてる！

父は画家。織物問屋の若旦那。
一代で財産を食いつぶす～。
貞水は、１６才で五代目一龍斎貞水に弟子入り。
１０年間後輩入らず！
辞められちゃ～大変！と師匠たちに可愛がられ…
ジャズダンザー達と『忠臣蔵』を上演。
海外公演も。
弟子には「ちびまる子ちゃん」の声優や、
「宇宙戦艦ヤマト」麻上洋子がいるヨ。

舞台には草がぼうぼう！上手には障子が立ってる！
墓地か、荒れ寺か幽霊屋敷か…
なんか、不気味よ～、何か起るよ～

『四谷怪談』は、演者によって中身も十人十色ー。
どんな物語になりますやら…。

なーんて、
７月に『大銀座落語祭』で観たんだよね。
そんときゃ寝ちゃったんだよね…。
だから、今度こそ！

場内真っ暗～
貞水の顔だけがくっきり浮かぶ…
恐さ。じゃなくって眠さが～！！
…あ…周りも…私も…コックリ～コックリ～
♪お～い船方さんよ～♪（ｂｙ三波春夫）って船漕いでます！

クライマックスだ！！
障子に写る女の影っ。
タラ～ッと流れる赤い血っ。
ラストは、幽霊が客席に降りる～
キャ～！！恐くない～…。

最後まで仕掛けをとっておかなくてもよかったのに。
せっかくの大道具が…勿体無い。
よいしょよいしょで驚かせた方が、効果があった気がする。

『四谷怪談』みたいに、
けっこーみんなが知ってる話より、
『化猫怪談』物みたいに、
バリエーションたっぷりな話の方が、
頭の中をクリーンにして怖がれたヨ。

オススメの元祖ジャパニーズホラームービー！
『怪猫有馬御殿』（1953年大映　入江たか子　坂東好太郎）

”道具立て”するならこっちかも。
幽霊も猫も屏風を動かすのも、連理引きもおちのこサイサイ。
バク転、側転！く…く…首が飛ぶ～！
怖いよぉぉぉおおぉ～

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