第26回俳優祭
歌舞伎ワラエティ
仏国宮殿薔薇譚(べるさいゆばらのよばなし)
「ベルサイユのばら」
原作:池田理代子/脚本:植田紳爾より
企画・演出:市川猿之助
美術:朝倉摂
照明:吉井澄雄
出演者 :児太郎(現・福助)、右近、團十郎、
勘九郎(現・勘三郎)、段四郎、宗十郎、猿之助、雀右衛門ほか
(平成元年10月 歌舞伎座 収録)
今月の歌舞伎チャンネルのイチオシなのだ(本当か)
”平成12年に放送して以来、
多くの方々からの再放送リクエストにやっとお応えいたします”
ええ!!!そうだっけ??
そんなに待ったのか、私。
これ見た時、視聴しててヨカッタ。心底そう思ったもんなぁ♪
でもね、これね、NHKのOA当時見てるんだよ。
その昔、歌舞伎と無縁だった頃のこと。
ギョエェェェ!!
偶然、テレビを見て目が点になった。
あれが私と歌舞伎の出会いかも。グハハ。
ひっさしぶりに笑おうぜ~い♪
あの宝塚歌劇のパロディだよ。
第一景 プロローグ
小公子&小公女がいっぱい。
♪ご覧なさいご覧なさいベルサイユのば~ら♪
グハハ。右近が歌ってる~。
第二景 パリオペラ座の舞踏会
セリ上がりで、
公爵夫人の猿之助&勘九郎
そうして、英国オトワーヤ王子の菊五郎。
この3人、最初から飛ばしてるぅ。
貴婦人達(弥十郎・段四郎・左団次)の登場だ。
みんな、本格コスプレ!!
ゲッ。左団次ったらキレイ…。
ルイ16世(団十郎)とマリーアントワネット(雀右衛門)
花道から登場。
2人で踊ってるし。ククク。
大向こうの声も入るよ。
フェルゼン(宗十郎)の駄洒落攻撃!
そうして、王妃と逢引さ。
♪愛~それは~甘く~♪
WOOOO!歌ってるよ宗十郎。
音楽と合ってないけど。
公爵夫人が呼んでいる「オスカル、オスカル」
来るぞ~来るぞ~。
花道からルンルン♪中村児太郎
ブロンドの髪翻してるわ~~。アハハ。
「オスカル・フランソワ・ド・ジャルジェが、
この近衛兵の軍服を着ている時は、心も身体も男でございます」
「ス・テ・キ。失神しそ~」公爵夫人、絶叫!
あ、モンゼット公爵夫人はいないんだ。
そうして、涼しげな目を投げるオスカル。
すんばらしいぃぃ。児太ちゃん♪
楽しそうだなぁ。
でも…キレイなのか…微妙…。
いや!麗しのオスカル様だ~い。
オスカルとフェルゼンの会話になって
「フェルゼン…台本くらいちゃんと読んで来てくれ」
そうなんよ。
猿之助が、輪っかのドレスのまんま
「知らざ~言って聞かせやしょ~」
台本持ってプロンプ。
ドンドン舞台中央まで出てくるし。
あッ。寝っ転がって台本めくってるし。
「愛しているならば、その人の幸せを願うのが
本当の愛ではないのか。フェルゼン、帰国してくれ」
真面目に演るオスカルの傍で
フェルゼンったら、台詞がグチャグチャだ。
猿之助は演出つけだすし、
児太ちゃんは笑いだすし、
ついに、台詞は猿之助。動きが宗十郎。
こんなフェルゼンでも愛しているのか!オスカル。
「あなたは女の心を失ってしまったようね」
そうオスカルに言うアントワネット。
オスカルだって、オスカルだって、苦しんでいるのだぞぃ。
あっ、アントワネットったら、
スパニッシュダンスしてるヨ~。
やりたい事だけやって行っちゃった。
朝から赤いドレスを着て、ご満悦なんだって。
グハハハ。
ウワッ!アンドレ登場!右近だっ。
「私はこの出番を待っていた。
この日の為に、5kg落としたのに、
短足チビデブ。どこを取っても師匠猿之助譲り」
場内大受け!私も大受け!
オスカルとアンドレの台詞もグチャグチャだ!
笑っても誤魔化しきれてない!
「俺は所詮影なのだ」
「心傷つくとも、これが愛なのか」
アンドレが歌う”愛あればこそ”
嗚呼、影コーラスしてあげた~い。
それにしても、
このツーショットは果たして美しいのか…。
ウワッ!キスシーン。
ブイエ将軍(澤村藤十郎)が、ツケ打ちでバッタリ。
義太夫口調で
「フランスに革命が起きました」
オスカルはガックリと
「私が心配していた事が起こってしまった。
どこかに義太夫が入ると思ってたんだ…」
相変わらず、フェルゼンのトンチンカンな台詞に、
吹き出すオスカルったら、キュ~ト♪
「私はフランスの女王なのですから!」
ホホ、ホホ、ホホホホホホー。
ジャッキーったら。
第三景 橋
ベルナール(七代目門之助)が見得を切って、
民衆を止めている。
お囃子に乗ってアラン(歌六)登場。
アンドレの台詞は…
あ~もう歌舞伎口調だ~。
三味線聞えるし。浄瑠璃も。グハハ。
アランとベルナール、
やめてくれないかなぁ、ツーステップで動くのは。
イヒヒ。
オスカルが民衆に向かって
「さあ諸君選びたまえ。さあ、さあ、さあさあさあ」
成駒屋~!
「晦日に月の出る廓も、闇が有るから覚えていろ」
ブイエ将軍の捨て台詞。
アンドレが橋の上から
「オスカル!軍隊が発砲した。市民に攻撃を掛けた」
ああ、ドキドキするよ、この場面…。
なのに、
「アンドレ役なのに出番が少ない」とグチる右近。
児太郎と台詞のことで揉めてるし。アハハ。
「さらば、諸々の古きくびきよ。二度と帰らぬわが青春よ」
グワ~ン。この台詞にジ~ン。
「オスカル来るな!敵は近いぞ」
橋の上で撃たれるアンドレ
「オスカル…命だけは…」銃声
「大切に…して…くれ…」銃声2発
倒れるアンドレ。
オスカルは橋の下から「アンドレ!」
イヤだぁぁ。なんで義太夫語りになんの~。
イイ場面なのにぃぃ。
オスカルもハンカチ噛んで泣いてるし。
√戦がすんだら祝言あげるの楽しみに
夢見てばっかりおりました
オスカル、涙を払ってー。
やっと音楽もヅカ調に戻ってー。
「シトワイヤン、彼の死を無駄にしてはならない。
自由と平等と友愛のために…。
シトワイヤン、まず手始めにバスティーユを攻撃するのだ。
シトワイヤン、行こう!」
第四景 バスティーユ
待ってました!
群舞だよ~。ヅカの振付のまんまで!
ウキャキャ~。
何回観ても大拍手っ!
VIVA!児太郎
あっ!撃たれた。
「アンドレ、手を貸してくれ…。
お前の耐えた苦しみなら私も耐えてみせよう。
アンドレ。もうお前はいないのか…」
グワワー。
オスカル、撃たれまくって倒れて、
ロザリー駆け寄る。
「隊長!バスティーユに白旗が!」
WOOO!大道具方ガンバッタなぁ。
ちゃ~んと出来てるヨ。
さあ、ヅカファンの皆さんご一緒に、
「とうとう…落ちたか。フランス…バン…ザイ」
あ~また~。なんで浄瑠璃になんだよ。
「バスティーユが落ちたぞー」
第五景 フィナーレ
キャハハ~。ラインダンスだよ~~。
アントワネットとフェルゼンのデュエットダンスも!
「バラのタンゴ」
曲も振りもエネルギッシュで大好きだぁ。
踊ってるよ~~!!マジだよ~~!!
アッパレ!歌舞伎俳優
誰のビデオ観て覚えたのかなぁ。
あ!この年は
”宝塚歌劇団75周年記念”
「ベルばら」演ってんじゃん。
杜けやき&一路真輝じゃん。
旬なネタだったんだね!こうじゃなくっちゃ俳優祭。
七代目門之助、右近の歌に続いて、
オスカルはスッポンから出てきた。
この世の者じゃないからか。イヒ。
グランドフィナーレもあるヨ!
シャンシャン持ってるヨ!
階段は十段もないけど。
♪ああ、愛あればこそ~。
世界はひとつ愛ゆえに人はうつくし~♪
どこまでも抱腹絶倒!
悶絶しまくりいぃぃ。横隔膜がよじれたぁぁ。
なんでノーカットじゃないんだぁ。
ご本家の宝塚歌劇を知ってると、
1000倍楽しい~。
>ゲッ。左団次ったらキレイ…。
>フェルゼン(宗十郎)の駄洒落攻撃!
記事を読んでるだけで、涙がでるくらい面白いです。
ほんとうに歌舞伎座で一ヶ月やったんですか?
大胆ですね。
大向こうかけるの、難しいかったでしょうね。マリーアントワネットに、「きょうーや!」なんてね。
地上波で見てみたいな。
アワワ。これ「俳優祭」なんで、普通の興行じゃありません(笑)
2日間程しか見れない幻の舞台です。
松竹がこの興行を許してくれたなら、あの時、ヅカとタイアップした企画が生まれて、
児太ちゃんは天にも昇る想いをしたことでしょう(笑)
数年に1度の俳優祭は、NHKの地上派でOAされますが、
未だかつて、”再放送”を観たことがありません。
この機会に是非、「歌舞伎チャンネル」にご加入下さい。
コメントありがとうございました~
歌舞伎版ベルばら、確か雑誌の記事で写真だけ観た事があります。児太郎さん演ずるオスカル、これだけで笑いました。
その記事のインタビューで、児太郎さん念願の役で、ブーツは自前だったと熱く語ってた事を記憶してます。
残念ながら私は動く映像を観てない!!しかもe2なので歌舞伎chに加入できない(涙)観たいよ~
この名作、DVD化されても充分売れると思います(笑)
面白すぎ~
俳優際、一度も観た事ない(チケ取れたことない)ので、歌舞伎チャンネルは貴重ですね。
と言いながら、家人に契約却下されています。
スカパーどころか、WOWOWもない我が家・・・
トホホ
かしまし娘さんのブログで見た気になりますね。
>児太郎さん演ずるオスカル、これだけで笑いました。
贔屓はドキドキよ(笑)
>ブーツは自前だったと熱く語ってた
へえぇえ!そうなんだ!!
ヅカファンで、自分から演りたい!演りたい!って言ってた。
という事は聞きましたが(笑)
>e2なので歌舞伎chに加入できない
判るわ~その悩み。
歌舞伎chのためにスカパーにした私は、スカステ開局の時に泣きました…。
「なんなん?e2って!」と…。
>この名作、DVD化されても
NHKにお願いしよ~!いや、松竹がノーカット版とってるかなぁ。
福助が自力で販売しないかなぁ。して欲しい。
真あさ様、まいど!
チケ取りは、前から大変でしたが、ブログパワーで余計に過熱。
以前から、”俳優祭はいつもNHKで見るもの”と決めています。
とかいいながら、次回あった時とりあえずチャレンジするんだろうな~。
真あささんの為にも、DVD化してもらわなくては!(笑)
でも前に「歌舞伎座の怪人」を俳優祭をやったときに、「珍説安宅関」(だったかな?)で、福助オスカルを見てしまいました。大盛り上がりでした(^-^)
これも見たいです~
でも今だに語り継がれる名(迷)作、50年後も語られているに違いない!
私も当時、NHKで見た記憶が。
丁度歌舞伎を見はじめた頃で、「児太郎さんキレイ」とか思ってたので、
もうオスカル様みて、ぶっ飛びましたよ。
フェルゼンの宗十郎さんが、密かにお気に入りでした。
え!「歌舞伎座の怪人」もNHKで観たけど、そんな場面ありましたっけ!私としたことが…。
情報ありがとうございました。
そういえば、これは歌舞伎chでOAしていない気が…。してくれ!
メグ様、まいど!
ヒャ~。演劇界!
ストップモーションな児太オスカルが見れるんですね!
羨ましいですぅ。
花梨様、まいど!
そうそう迷作だ(笑)。50年語り続けよう!いや、思い出し笑いを続けよう!
あのオスカルはスゴカッタですよね。麗しいだかそうじゃないんだか(笑)
でも後ろに垂れる巻き毛がステキです♪
>フェルゼンの宗十郎
ですよね。私もお気に入りです♪
あの弾け度が、「助六」の”またくぐり”に生きていましたね(笑)
たしかNHKで放送されました。
一芸をやらないと関所を通してもらえないというのです(笑)