アッパレじゃ!

大好物は舞台観劇♪ようござんすか?ようござんすね。”私見”バリバリ入りますっ!ネタばれアリアリ~。

ジーザス・クライスト=スーパースター 誰だあなたは誰だ 舞台中継を映画館で!

2013年01月23日 | ミュージカル・ダンス・舞踏

舞台中継を映画館の大画面でっ!!!

ロイヤル・アルバート・ホールで上演した『オペラ座の怪人』
脳みそバ~~~ン!!
いや、ブっ飛ぶとは思ってたけど、あれほどとはっっ。
またまたイギリスからキター!!

映画館の前でポスターを眺めていた女性から、
「これ舞台の中継なんですか?」と声を掛けられたぁ。
「そうですよ♪」って答えるだけじゃなくて、
楽しいと思いますよ。ってことも言えばヨカッタかなぁ。

映画ってイイよね。突然ポッカリ空いた時間に、
スっと入って観れるじゃない。
舞台だと、何ヶ月も前からチケットを買わないといけないから、
そんな気楽なこと出来ないんだよね…ぇ。

広いスカラ座の客席に、50人もいたかなぁ。少ないなぁ。
平日の夜だからじゃろうか…。

2012年12月18日(火) 
TOHOシネマズスカラ座

ジーザス・クライスト=スーパースター
 イギリスアリーナ・ツアー2012

舞台上にはドド~ン!!ドデカイ大階段が!宝塚歌劇団も真っ青ぉ。
この階段を上り下りするのかぁああ。
その後ろには巨大スクリーン。
両脇にミュージシャン達がズラリとならんでギンギン引きまくりっ!!
俳優達の服装もガンガン現代っ!

これぞ、アリーナ・ロック・オペラ!!

この物語ね、知ってるつもりだったよ。
何十年も昔に映画館で観たし、テレビでも確か1度…。
歌だって口ずさめる曲があったりするんだよぉ。でも…観てるうちに…。
どんな物語だったっけ?…自信が無くなってきたぞい。

イスカリオテのユダの目を通して、イエス・キリストの磔刑までの最後の7日間を描く。

そうなんだよね、そうそう、なんだけど…。
次から次に繰り出される大大大迫力の波動砲を、
ドッカンドンカン全身に浴びるぅぅううう!!ギュワァァァアア!!
脳内がビリビリビリィィイ!!本場ってスッゲェエエエ。
ハクハクしちゃって、冷静になれなぁあい…物語はドンドン進むよ。

イエスが、詰め寄る病人達に向かって「自分で治せ!」って。
ヒエェエエ!人間チックだぁあ。
鞭打ちの場面で、最初躊躇していた皇帝…?だったけ。もう忘れた(コラコラ!)
彼が、イエスの処刑はこれでいいのか…。
ちゃんと考えようとするのを、群衆の声が掻き消して行くってぇのにゾゾォォオ。
気がついたら、嬉々としてカウントしながら鞭を振り下ろしている姿にゾゾゾォォオ。

そうしてイエスの処刑はあまりに…。
張り付けにされたイエスがドンドンドンドン空中高く昇っていくんだけどさぁ。
顔中血まみれだったりするしぃぃ。それが何度もアップになるしぃ。
何十個ものライトが付いて十字架の形になる。
嗚呼、あまりにも有名なあのポーズだぁ…。なんちゅうか、生々しいぃぃ。

イエスの真下ではユダが…。アレ、首吊って死んだよね…。
あのブラブラ揺れる姿も…なんちゅうか、生々しかったぁ。
ユダが音頭取って現代のショーが繰り広げられてる!
黒人は黒い服で低音。白人は天使の羽つけて高音唄ってるぅ。

で…私の脳内には再び…。どういう物語なんだっけ…。
いや、ザックリとは判ってるんだよ。今観てる最中なわけだし…でも…。
幼稚園はカトリック系だったんだけどなぁ。
だからって、聖書をきちんと読んだわけじゃないからぁ。
ローマとの関係とか…考えてみたことも無かったぁ。アホや~ん。

♪ジーザスクライスト スーパースター 誰だ あなたは誰だ♪

この歌が脳内でグルグルぅぅ。嗚呼なんだかスッキリしなぁあいぃ。
こんな時は、クリスチャンの友達に質問だっ。

ユダは何故イエスを裏切ったの?

ミュージカルでは、ユダはキリストを愛してた故の裏切りとして描かれてたよね。
キリストの言動が当時のローマ皇帝の逆鱗に触れることを心配して、
よかれと思って彼を制する訳だけど、そうすればするほど
キリストとの距離が開いていくことに絶望したわけよ。
聖書にはなぜユダがキリストを売ったかは、実は書かれてない。
だからこそ、なぜ裏切ったかを憶測するストーリーは色々なバージョンがあるよ。
ミュージカルは、人間としてキリストを愛したユダと、神の子としてユダを否定したキリストの
悲劇として捉えてるんだと思うよ。

「イエスは聖書のとおりなのか」って最後に群衆が歌ってた。
ってことは聖書をミュージカル化したわけじゃなくて、
信仰って何?みたいなことが入ってるってこと?

私の個人的見解だけど、あのミュージカルは、聖書とは関係がない。というか
キリストは本当に神の子だったのか、神を語るために選ばれた人間じゃないか、
みたいな視点があると思う。
だから、キリストを人間としてしか愛せないユダとの確執があるんじゃないかな。
そもそもスーパースターって、英語では優れた人間への言葉であって、
聖性の対象には使用しない。
だから、最後に私の父は誰ですか?みたいな発言になるんじゃないかなぁ。
あのラストの台詞はキリスト信者の物議をかもしたんだよ。
しかも死んで終わるでしょ。聖書ではキリストは復活するから、キリストなんだし。

…復活!そっかぁあ。そうだよなぁ。ふ…ふ…深い…。
信仰ってとても大切なものなのね。
でもそういうものを特に持たないで、八百万の神を拝む私には、
なんとなぁくピンとこなぁい…う~むぅ。        

公式サイト(予告編付き)

オペラ座の怪人 25周年記念inロンドン (2011.10.26記)
イギリスアリーナ・ツアー2012が映画館で甦る (2012.12.9記)


4 コメント

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半分 (キャマ)
2013-01-23 08:32:11
私も禅宗なんで、多分あの本質の半分も理解出来てません。ただ、楽曲にヤラレマシタ。
ミュージカルが内面を描くようになる先駆けなんでしょうか。そして歌が台詞より多くなる先駆け。
フォルクスオーパー観ていて、かなりオペレッタに近くなってるなミュージカル、と思いました。
欧米のミュージカル俳優は、多分オペラ歌える技量ありますし。
タモリが嫌うミュージカルとは、今違いますよね。

私観られませんでした映画…風邪で。旅を控えてたので…見たかったな~。解説ありがとうございました
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まだ間に合います (かしまし娘)
2013-01-23 12:34:59
キャマ様
まだ上映していると思いますよ。品川かどっかで。
記事にリンクを貼ってあるので公式サイトで確認して是非!

楽曲は、知ってるものには盛り上がりましたが、知らないものも沢山あって(汗)
声量や技術が日本と次元が違いすぎるので、そこにラリラリしました。

「ロミジュリ」を観ても思いましたが、歌、歌、歌!スゴイ!!本場の実力って!!
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ユダ (プリン)
2013-01-24 09:35:43
歌のすごさに圧倒されたのですが、処刑のシーンがあまりにも残酷で辛かったです。。。
でも、最後には光の中で復活し、そこにまたあのテーマがかかって、「あぁ~!良かった~」で
終わると思っていました・・・

ユダがイエスを裏切った理由・・
単純な私は、大昔に読んだ太宰治の「駆け込み訴え」で納得しちゃってます。
全編、ユダのモノローグで「美しいイエスを愛しすぎて、誰にも渡したくなかったから・・・」
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処刑の場面は (かしまし娘)
2013-01-24 11:43:29
プリン様
処刑の場面はやはり…。
イギリスの観客の中には思わず、十字を切った人がいたのでは。
と思うほどリアルで…。

太宰治にそういうのがあるのですね。知りませんでした。
若い頃、新潮文庫で沢山読んだはずなのに、結局学校で習った「走れメロス」しか
覚えてないんです。バカです。
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