アッパレじゃ!

大好物は舞台観劇♪ようござんすか?ようござんすね。”私見”バリバリ入りますっ!ネタばれアリアリ~。

劇団四季 鹿鳴館

2006年04月04日 | 演劇

鹿鳴館(ろくめいかん)

「さあ、芝居へ帰ろう」ってキャッチフレーズで
自由劇場”と名付けた”ストレートプレイ専用劇場”が建ったのは
いつのことだっけ?
ミュージカルを全国区にすることに心血を注いできた劇団が
初心に帰るって…。
今更「ジロドウ」「アヌイ」でもないっしょ~。
な~んて言いながら、気になっていたんだ

~ストレートプレイのロングラン時代が「鹿鳴館」で幕を開ける~
今年1月から上演開始。ドンドン延長して、今は6月まで発売中。
四季のオンラインチケット販売って日本一っっ!!
全部の空席状況が判って、好きな席が取れるの!
チケットWEB松竹やぴあ、eープラスの押し付けとは大違い~!

劇団四季観劇は随分前に辞めたので、
四季劇場『春』・『秋』・『海』についても、全くの初心者~。
JR浜松町から歩いて7分。
首都高を潜って商業高校の横を通る。
トラックは通るし、空気悪いし、殺伐とした雰囲気。
なんじゃこりゃ~
これから夢の世界の扉を開けに行くってワクワク感ゼロ…。

見えてきた春・秋!コ・コ・コンテナ型~!?
専用劇場っつうからウエストエンドっぽい風景を想像してたもんで…。
ガッカリ…
しかも、『海』・『キャッツシアター』って違う場所にあるのね。
知らなかったもんで…ビックリ…

お目当ての『自由劇場』は何処?
『春』『秋』から少し離れた所にあるんだけど…。
せっかくのレンガの壁も、両サイドのベンチも、丹精な建物の劇場も(※画像を見てね!)
なんか、も~ひとつ心に響かん…あ~勿体無い~
ガックリ肩を落としながら入ってみました…。
客席は約500。レトロな空気がありますっ。ホ…


 鹿鳴館、華やかなりし時代。
 明治19年11月3日 天長節の日。
 内閣大臣の妻・朝子には、忘れられない男との間に息子がいた。
 ”息子が反体制派のリーダーである父親を殺す”
 それを止めさせようとする朝子と、推し進めようとする朝子の夫。
 鹿鳴館の賑やかな夜。
 果たして、成功するのはどちらなのか、愛と裏切りの幕が上がる。

滑舌は立派っっ!!四季法は健在っっ!!
でも、気持ちが言葉から滲み出ていなかった…。
心も台詞も自由に操っていたのは、
内閣大臣・影山伯爵を演じる日下武史!!
「劇団四季のオペラ座の怪人は凄いらしい」
CMで流れているあの声の主こそ、この人!

三島由紀夫文学座の為に書いたという。
その主役・朝子役の杉村春子はどうだったのか…。
観ておきたかった~。
な~んて、1956年か…。無理~。

第1幕。広い庭内の小高い丘の上。後ろが茶室。
和の華やかさ!OH~!ワンダフル~。

第2幕は鹿鳴館の舞踏会に大変身なんだよね!
豪華絢爛~!!
そういうの想像してたのに、なんか地味…。
お花は勅使河原氏。だけど、デデ~ンとあるわけじゃなし…。

ダンスフロアーに入る階段の下で、物語が進むの。
ダンスは、バックに影絵の様に映し出される。
ヅカの様に団体で踊ってくれ!というわけでもないんだけど。
ズンタッタ~ズンタッタ~って世界の外で、
個人的な世界が渦巻いている、っていう
その緊迫感がこっちに迫ってこないんだぁなぁ。

もっと早くこの劇場が出来ていたら、
三田和代と日下武史で「鹿鳴館」が出来たのに!
でハタと思ったよ。
『自由劇場』は創立メンバー日下武史の為の劇場なんだ!
やっぱり、”劇団四季の日下武史は凄いらしい~!”

原作:三島由紀夫 新潮文庫

詳しくはこちら → 文学座・杉村春子

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