大ヒットか撃沈か、明暗がハッキリしてるスズキ・ブランドですが、
90年代に登場したモデルの中で、大当たりしたのがこのスズキ「バンディット250V」だったりします。
正式な生産開始は1989年からで2000年まで売られていました。
車検のない250ccクラスのスポーツネイキッドモデルということもあり、よく売れたバイクで、
最大のライバルはカワサキ「バリオス」、ヤマハには相当するモデルはなく、
ホンダの「ジェイド」には圧勝でした。
とにかく、カワサキ「バリオス」と人気は完全に二分化されていましたが、
可変バルブタイミング機構を持つ「VCエンジン」を搭載した「バンディット250V」の方に
若干軍配が上がっていたように思います。
1995年フルモデルチェンジされ外観が一新され、
形式も「GJ74A型」から「GJ77A型」へ移行します。
新しくなった「GJ77A型」に搭載されてるエンジンは、水冷式4スト並列4気筒DOHC4バルブ(可変バルブタイミング機構)で、
排気量は248cc、最高出力が40psで6速MT、機械式キャブとの組み合わせです。
ガソリンタンク容量は15リットルで市街地走行での平均燃費が約18km。
1回の給油で走れる航続距離は約270kmという計算になります。
タイヤサイズはフロント110/70R-17 54H、リア150/60R-17 66H。
セパハンと選べたハンドルは、「GJ77A型」よりコンチネンタルハンドルのみとなり、スイングアームがアルミ製になります。
また、姉妹車にロケットカウルが装備された「Limited」もありました。
非常に高い性能を誇っていたのですが、
1996年にホンダから「ホーネット250」が登場し事態は急変してしまいます。
それまで誇っていた人気が一気に下り坂になってしまい、
大幅なモデルチェンジも行われなかったため、衰退してしまいます。
逆に現在の中古市場ですが、球数も多く程度の良いもので約50万円あたり、
既に最終モデルでも15年経っていますから、走行距離の少ない状態の良いものはかなり限られているようです。
今の新車で買えるスズキのネイキット250といえば2気筒エンジンを搭載した「GSR250」になりますが、
性能的には「バンディット250V」の方が圧倒的に良いです。
個人的な意見になってしまいますが、
スタイルも決して悪くないので、スズキが好きな方には、こちらをオススメしたいですね。(笑)