一級建築士の「住宅のヒントと秘訣」

注文住宅を考えたら「住宅の考え方が180度変わる」住宅勉強会やセミナー、他では聞けない住宅や建築がわかるブログ。

階段蹴上の隙間に

2019年01月14日 10時56分30秒 | 住宅ノウハウ・実例
▲ この鉄骨階段の蹴上部分の隙間を、このあとさらに…


平成最後の年、平成31年が始まっていますね。

ミタス一級建築士事務所は今年、1月8日からのスタートでした。

今年初めてのブログということもあり、
完成が近づいている住宅からピックアップします。

階段は、様々なパターンがありますが、

階段と階段の踏板の立ち上がり部分を開けているパターンがあります。

開放的で、光も通すので良いですが、

お子様が小さい時代やお孫様ができると不安になる場合があります。

その部分に、フロストパネルを入れる実例を紹介します。

 

上の写真では、まだ隙間部分をしていない鉄骨階段ですが、
パネルを入れた写真例が下です。



▲▼フロストパネルを入れて、蹴上部分を塞ぎますが光を取り入れる手法です。
この部分から落ちたり、脚を滑らせて挟まれないようにしています。
夜間は下部から照明で照らします。

お子様が大きくなったら、パネルを外すことも可能です。




▼次は別の階段です。

▲階段の下部から見たところ。光も風も通ります。



▲これをお孫さんが遊びに来た時に不安だということで
完成後、何年かしてからフロストパネルで、隙間を塞いだ例です。

階段の上から見た写真です。柔らかな光は通ります。


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電動ロールスクリーンを吹抜けに

2018年12月21日 13時38分27秒 | 住宅ノウハウ・実例
▲吹き抜け上の窓に電動ロールスクリーンを取付け中


2018年、平成30年もまもなく終わりますね。

最後の仕上げに入っている現場があります。

通常は、建物が完成してからカーテン工事に入ります。

カーテン業者は本体業者とは別にしていて

建物完成後に、事前に決めておいたカーテン打ち合わせを現場で行い確認して、

最終決定をするからです。

ですが、今回のような高くて大きい吹き抜けの窓に付ける場合、

完成してからだと電動ロールスクリーン取り付けのためにまた足場が必要になります。

仕上がった床に、しっかり養生をして足場を組む、さらにそれが終わって足場を解体すると

余分な費用がかなり掛かります。

カーテン工事の見積もりにはありませんでしたが、

脚立で工事ができない場合は、かなりの追加費用が掛かりそうでした。


そこで、足場が解体される直前に、本体業者から工事用の足場を借りて

この電動ロールスクリーンだけは、先に付けさせてもらうことにしました。

このために取り付けに来るので、取り付け費は、少し割高になります。
しかし、足場の組み立て、撤去を考えれば安くなります。


といっても、天井の電動ロールスクリーン付けのために足場を組んだわけではありません。

安全性確保のために、私が足場の単管を建材屋で購入、必要長さにカットして
長さ延長や、足場の揺れが大きいので、揺れ止めの補強対策などを行って使用しました。

ほとんど出来ていましたが、より安全に作業してもらうために行いました。

「これだけしっかり足場を造っていると、やりやすい」ということで、

取り付けの職人さんにも喜んでもらいました。

足場材の購入や補強、電動ロールスクリーンの取付け中の立ち合いなど、

私の時間は取られましたが、めでたし、めでたしでした。


 

▲大きな吹き抜けで、その一番上の窓に電動ロールスクリーンを付けます。

1階の床から6メートルくらいですが、壁の仕上げは漆喰で、
梯子を掛けることはできません。

脚立でも無理な高さなので、仕上げ工事のために組んだ内部足場を
利用しました。



▲取り付けて、作動確認で途中まで電動ロールスクリーンを降ろしたところ。
南側なので遮熱タイプですが、光は通すものにしました。



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免振装置と制振装置のデーター偽造について(2)

2018年10月19日 16時22分20秒 | 住宅ノウハウ・実例

前回の続きです。

耐震は、地震に対して建物が被害を受けたり倒壊しないようにするための性能です。
ですから、どの建物であっても、まずこれを満たしているべきです。

その上で、

免振は、地盤と建物の間で揺れを吸収する方法です。

制震は、建物の部材で地震の揺れを吸収する方法です。

ですが、どちらも比較的新しいですし、
本当にデーター通り機能するかどうかは、まだわかりません。

木造住宅の2階建てや3階建ての場合は、免振は費用が掛かり過ぎ
費用対効果が薄いです。

通常の木造の場合は、耐震にプラスするなら制震を加えるのが通常です。


今回の免振装置と制振装置のデーター偽造について

「震度7でも倒壊はしないと思われる」とコメントされているのは、

耐震と免振、制震は別だからです。

耐震をクリアした上で、免振や制震を行っているからでしょう。

とはいえ、揺れが少なくなると損傷は少なくて済みますし
構造材の破壊も少なくなります。

データーを偽造したのは問題外ですが、偽造していなくても
メーカーが出しているデーターを完全には信用しないことです。

車のカタログの燃費データーと実際の燃費とは違うというのと
同じような感覚で、われわれ専門家は受け取らなくてはいけません。

「国交省の基準を満たしていないデーター改ざんは、なおさら問題でしょ」

というコメントを聞きました。

その通りですが、私は国交省の基準も信頼まではしていないので、
設計するときは、もっと安全をみて強くしています。

建築基準法の耐震性を満たしたら

「数百年に1度の稀に起こる地震で倒壊しない」

となっています。

阪神大震災以降は、「本当か?」と、私はこの定義を信じません。

住宅性能表示で、耐震等級2だと

「建築基準法の1.25倍の強さ」であり長期優良住宅の条件です。

本当でしょうか?

熊本大地震で長期優良住宅が倒壊したのは、なぜでしょう?
全ての建物が倒壊したのならわかりますが、

もっと耐震性の劣る旧耐震といわれる昔に造られた建物が
倒れていないのに、なぜ?

耐震等級2をクリアしていても、まだ耐震性では
設計上で気を付けなければならない問題がいろいろあるのです。

それは、真剣に取り組んで、しっかり学んで、
設計するだけでなく現場を真剣に観ていれば、わかってきます。

もし、みなさんが長期優良住宅を購入するのなら
耐震等級3の住宅を購入してください。


ここでの結論は、

長期優良住宅や住宅性能表示制度は、もし利用するなら、

それが耐震性を高めたいという理由での選択ならば、
耐震等級3のレベルにしてもらうと良いでしょう。

そうではない場合は、計算してもらって
建築基準法の1.5倍以上の耐震性をお願いした方が良いでしょう。

それだけでは、解決しないのですが、これがひとつの目安になります。


また、その上で、建物の形状、地盤状況によって、
木造であれば、制振装置をプラスアルファで付けると良いでしょう。

全てそうですが、新しい商品や工法は、偽造していなくても
後で何か問題が生じてくることが多いです。


技術を結集して、品質管理にこだわった高性能の日本車でも、
いまだにほとんどの機種で、何らかのリコールが起こっています。

現場で一棟一棟造る建物は、
例えそれが住宅メーカーの全く同じプレハブであっても

何か問題が生じているのが普通です。
それが、許容範囲かどうか、発覚する問題かどうかの違いです。

僅かな製造ミス、設計ミス、施工ミスであれば
対応できるように、データーを信じ切らずに常に余裕をもって

採用、設計、施工すべきです。

みなさんも、木造住宅なら制震装置の前に、

まず、耐震等級2ではなく3に、

建築基準法の計算なら1.5倍以上にしてもらうようにすれば

良いでしょう。

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免振装置と制振装置のデーター偽造について(1)

2018年10月18日 09時55分34秒 | 住宅ノウハウ・実例
2018年10月18日現在、免振装置と制振装置のデーター偽造について

連日、マスコミで報道がなされています。

データー偽造については、当然問題ですが、偽造していないデーターでも、
それを信じたら実際とは全然異なるというのは、建築に限らず世の中にたくさんあります。


耐震と免振、制震はそれぞれ別々のものです。
まず、耐震を十分クリアした上で、免振や制震をプラスアルファで行うのが当然です。

免振や制震は、あくまでプラスアルファで、メーカーの宣伝している効果が
100%望めなくても当然、という前提で設計、設置しないといけません。

メーカーの免振や制震データーが、仮に偽造していなくても

1)最も効果のある条件でのデーターを取り上げて宣伝している

2)実験のデーターと現実とは、全然違った条件となっている。

ということも少なくないです。

個別に建物ごとに綿密に計算をしたとしても、

免振や制震は、地震の周期(周波数)の幅を想定して、
建物の固有との組み合わせで、それを打ち消すような働きで設定しています。

そのため、想定していなかった範囲の地震周期の場合、
有効にならなかったり、最悪、揺れを加速するということも
理論上は有り得ます。

科学が進歩していて、みなさんは計算されたものは全て正しいと
思っていらっしゃるかもしれませんが

少し前の2011年の東北大震災で、高層ビルが想定していなかった地震の周期を受け、
大きな揺れが加速し衝撃が走りました。

そういう地震の周波が来るとは、想定していなかったからです。

地震については、実はまだまだ全然わかっていないことが多いのです。

耐震や免振、制震といっても、
それぞれの大地震が来てみないとどうかわからないというのが
本当のところです。

熊本の地震も震度7が2回は想定外でしたし、

北海道地震も、あのレベルの震度での地すべり、
液状化の大きな被害は想定していませんでした。

熊本大地震で、有名国立大学の研究チームが、一番信用できる放送局の特集で
その研究過程や解析、なぜ長期優良住宅が倒壊したかという結果を
まとめたものを報道していました。

最後の最後の結論、なぜ長期優良住宅が倒壊したのか、
という結論を出したコメントの時に、私は、ズッコケました。

「いや、全然違う、放送されている解析内容からして、
 その結論は、全然違うんだけど」

という内容でした。

信用できる放送局と有名国立大学の研究チームなんだから
みなさん、私の方が間違ってると思ってるでしょ?(笑)

その放送局の担当者が、間違った理解をしていたのだろうと思いますが、
その結論は、専門用語を理解していないゆえに支離滅裂な意味になっており、
完全な間違いでした。

もし知りたいというご要望があれば、また記載します。

私が、昔から訴え続けている結論になる解析やデーターだったのに
突然、支離滅裂な結論コメントで終わったので、よく覚えていますので。


ただ、録画して、かなり月日が経って観たので、スルーしましたが

最近でも、大阪北部地震で、やはり別の有名国立大学の研究チームの発表を
専門誌で行っていました。

見出しを読んで、どういうこと?と疑問に思ったので、

しっかり読みましたが、見出し、本文中、結論と肝心な専門用語を毎回間違っているので
これも意味が通じないのです。

発行されてすぐだったので、メールで

「専門用語を間違って使ってるので、
完全に説明も結論も間違ったものになっています、
正しくはこういうことを言いたいのでは?」

と連絡しました。

10日くらいして、「間違いでした訂正をできるだけ早く行います」
という返事が専門誌から回答が来ました。

私は、そもそもこの内容には懐疑的でしたが
それは別にしても、発表するなら正しく発表していただきたいのです。

別の表現ですると、容疑者の名前を間違って報道しているようなものですから。

何がいいたいかというと、

間違ったことや、誤解させるような発表はたくさんあるので
素人は気付かなくて信じるし、

主観的なものなら違っても仕方がないのですが

専門家という肩書の人からも
その言い方だと誤解するよね、というコメントを耳にします。

ですから、報道されたことが全て正しいと思わず
正しく理解できるまでは、話半分に聞いておくべきです。

TVでの一般向けの建築に関してのニュースや解説は
専門家が出ていても、あまり見たくないのは、
おかしなコメントを聞くと嫌な気分になるからです。


さて、免振、制震、耐震、

次回、これらについて、どう考えた方が良いかをコメントします。

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上棟にクレーン車2日間の理由(2)

2018年09月15日 09時40分06秒 | 住宅ノウハウ・実例
▲ 2日目は、この屋根パネルを揚げるために
クレーン車が必要でした


上棟が終わって、連続してクレーン車を必要としたのは
特殊な屋根パネルを使うためです。

構造上、許容応力度計算を満たすには、プランを成立させるためには
この屋根パネルの強度がどうしても必要でした。

建築基準法上の木造2階建てだけの計算では、もちろん不要ですが
時々、この屋根パネルを使います。

建物が特別大きくない場合は、
上棟の日に1日でクレーン車で行うこともあります。
 


▲▼屋根パネル 断熱性能と強度を備えた優れものです。
デメリットは、ひとつ、ちょっと高いのです。


この屋根パネルは、いつも同じメーカーの担当者が設計時の打ち合わせから、
施工当日も来てくれて、付きっ切りで施工指導してくれます。
15年前から、ミタス一級建築士事務所には同じ担当者で安心です。

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上棟にクレーン車2日間の理由(1)

2018年09月14日 17時29分39秒 | 住宅ノウハウ・実例
▲ クレーン車で上棟1日目の途中です


2日間掛けての上棟は、時々ありますが
2日間ともクレーン車が来るのは、2階建てでは少ないです。

今回の現場は、2日間ともクレーン車を使ったので
紹介しておきましょう。

 

上棟は棟上げですから、屋根の骨組をみんなで一気に作ってしまいます。
大工さんの仲間が応援にくるんです。

基礎しかなかったのに1日で家の形ができるで、
施主にとっては実感できて嬉しいと思います。



▲上棟が終わりました。
通常は、この後はクレーン車なしで2日目を迎えますが
今回は、翌日もクレーン車がきます。



▲▼内部 吹抜けが大きいです 
しっかり構造計算を行っています




▲▼今回は、施主は上棟に参加できなかったので、
ミタス一級建築士事務所が話をして
お土産とご祝儀を渡しておきました。
ミタス一級建築士事務所は工事中も、
現場へ度々来ていろいろ指示が多いので…(^^)ゞ


翌日のクレーン車の理由は、次回のブログで


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台風による建築工事中の被害は?

2018年09月05日 13時12分43秒 | 住宅ノウハウ・実例
▲台風養生の確認に事前に現場へ 
これでは不完全なので、大工さんと現場監督に連絡をして
飛んでいかないように手直し指示をしました。


2018年9月4日の台風21号は、残念ながら各地で被害が出てしまいました。
お見舞い申し上げます。

建築工事中に台風が来て、建物が被害にあった場合、
責任はどうなるのかご存知でしょうか?

昨日、台風対策の検索で、このブログをあまりに多くの人が読まれたので
関連して、記載しておきます。


建売住宅などの売買契約の場合は、完成引き渡しまでは売り主の責任になります。

注文住宅などの請負契約の場合は、天災被害は発注者、すなわち建築主の責任となります。



ハウスメーカーや工務店の請負契約書には、そのように記載されています。

契約書に何も書いていない工務店の場合は、そのように指摘してきます。



足場にシートやパネルが掛かったままなら、

台風が直撃したら倒壊して当然なのです。

それでも建築主の責任になってしまう契約になっているのです。


私が設計監理をし、工事業者と契約をして頂くときは、
契約約款を書き直してもらうか、覚え書きを添付してもらいます。

トラブルがあったときに契約書が必要になるので、

そういうケースをすべて予想してフェアになるように、
すべて記載してもらっています。

工事中の火災は、放火を含めて工事業者の保険を使ってもらいます。


ちなみにハウスメーカーの請負契約書は、トラブルがあった場合、

必ず建築主の皆さんが損をする契約事項が細かく記載されています。


契約前によく読んで理解し、書直しなどをリクエストすることは

契約前なら交渉してもよいでしょう。




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台風21号と土台敷き

2018年09月03日 17時13分06秒 | 住宅ノウハウ・実例
▲天気も晴れて、やっと土台敷き 


台風21号が、このままの進路と強烈な勢力ですと、各地の被害が心配です。

2018年8月は、台風の影響の雨が多く、基礎工事が遅れました。

雨でコンクリート打設の日程が遅れたのですが、予定日をスライドしたくても

各地の現場でコンクリート打設を延期するので、

希望日に予約が取れず、上棟日を早めに延期していました。

上棟の予定は、余裕をみていましたが、それでも遅れたのです。


ですが、この強烈な台風21号が去った直後に

上棟日となったおかげで、逆にこの現場は安心できます。

事前の予定通り、無理に強行すると

上棟直後に台風21号直撃となっていて、足場を含めちょっと心配でした。

サッシが入って屋根が付いている他の現場は、足場の警戒だけで済みます。

現場の足場シートは、本日中に必ずたたんでおきましょう。

忘れてしまうと、足場が倒れる可能性が高いです。

もし、サッシを付けていても、窓を開けていると
屋根が飛ぶ可能性もありますので、注意が必要です。


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暑さ対策と日射調整

2018年08月04日 15時36分04秒 | 住宅ノウハウ・実例
▲ 窓の外に遮熱スクリーンを設置
半分閉めて固定している。下までさげて止めることも可能。


2018年、今年の夏は暑いだけでなく、外を歩くと陽射しの強さに驚きます。

冬の断熱性だけではなく、夏の暑さ対策も必要な時代になりました。

以前は、断熱性能をあげて断熱サッシとペアガラスにしておけば、エアコンが効くので

風通しを考えておけば夏の対策はそれで良かったのです。

次第に夏を意識して遮熱シートを外壁や屋根に使うようになり、

ガラスはLOWEガラス、日射対策の庇や庇ルーバーも

プラスで考えるようになりました。


これだけ暑いと、窓からの日射を少なくする方法を考えますが

手軽にできる対策として、窓の外にすだれを付ける方法がありますね。

今年完成の住宅には、南側の掃き出しには、上記の写真のように

サッシ用の遮熱スクリーンを勝手に追加で取り付けさせてもらいまいました。

メーカーのカタログでは、これで日射の7~8割程度はカットできるようなので、

そこからさらにLOWEガラスで7割カットできれば、日射はかなり防げます。

夏のエアコンはもちろん必要です。


夏対策として現状を改善するのに、

ペアガラスをLOWEのペアガラスに変えることも有効ですが、

このサッシ外の遮熱スクリーンは、気軽に手で上げ下げできるのと

後付けも簡単にできるので、これからは増えてくるでしょう。




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建替え、地中埋設物の対処方法

2018年07月30日 13時51分46秒 | 住宅ノウハウ・実例
▲ 矢印がカットしてもらった鋼管杭の一例



土地や中古住宅を購入しての建て替え、

ご自身の家の建て替えの場合、この地中埋設物に対しての防除策があります。

前回は、
不動産購入時の対処方法 
を述べました。


今回は、ご自身の家の建て替えの場合です。

その場合の防衛策を最初に述べましょう。

建て替えですから、まず解体工事を行います。

その解体工事業者を、少しでも安いところを探して直接頼む方法がありますが

今回のように埋設物が出てきた場合、工事がストップし、

工程も変わり撤去費も新に掛かり大変です。



解体の費用は安いところに頼むにしても、

本体の工事業者経由で依頼することと、

事前に念押しをすることが大切です。

本体の工事業者が高い場合は、値引き交渉をします。



家財道具がものすごく多くて、その処分費が高いため、

一度、すべて分離発注して、家財道具の処分なども専門業者に依頼し

運び出しも作業員を何人も直接雇い、産廃専門業者に運んでもらい

私が陣頭指揮をとって作業を手伝いながら

予讃がないのでコストカットすることにしました。



最後に集計してみると

結局追加が発生し、ほとんど変わりませんでした。

私が何日か時間を取られ、体力を使った甲斐がありませんでした。

まとめて値引き交渉しておけば良かったです。



話を戻して、本体経由の解体業者に

ここまでの深さまでのものはカットしておいて欲しい

と頼んでおくのです。

見積に入っていない場所から出てきた場合、追加の費用は取られますが

リーズナブルな金額で済みます。


以前の建物の鋼管杭が入っていることがわかっていた現場では

事前に、地表から1メートルまでカットしておくように
頼んであったため、費用も工程も予定通りスムーズに行きました。

昔の浄化槽で、コンクリート製のものも解体しないといけません。
事前に伝えて、見積もりに入れてもらいます。

コンクリート製の地中梁が、突然出てきたり、

ガラといわれるコンクリート片のごみが出てきたり
想定していない場合もあります。



今回は、建物の下部ではなく、ポーチ部分の下部で想定していない場所から
コンクリート基礎のようなものが出てきましたが、


解体工事もお願いしているのと
それほど大きなものではなかったので、

基礎工事の職人さんがその場で斫ってくれました。



解体工事を別途にしていると、追加費用はもちろん取られますし、
金額的にも、やはり余分に掛かります。

工事がストップして、別の業者が撤去処分となると
金額だけでなく、日程も掛かってしまいます。


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不動産購入、地中埋設物の対処法

2018年07月27日 12時38分33秒 | 住宅ノウハウ・実例
▲ 右下の角は、埋設物のコンクリートを斫りました。


建物を着工するときには、
遣り方といってその家の位置と高さを、まず現場でだします。

それが終わってから、掘削になるのですが、
掘削していると地中埋設物が出てくることがあります。

仕事柄、過去に何度も経験しています。

みなさんが、不動産を購入したときこの場合どうなるでしょう?

一般的には、地中埋設物は土地の瑕疵ですから、売り主の責任になります。

ですが、売り主が一般の人の場合(戸建ての場合、多いと思います)
隠れた瑕疵は3か月以内、業者の場合6か月以内に申し出ないと以降は免責と
契約書に書いてあることがほとんどです。

3か月でわかれば良いのですが、注文住宅で設計を開始して
着工までに3か月って有り得ない期間です。

そうすると撤去の費用は自己負担となってしまいます。

たとえ、そう書かれていても瑕疵だからと要求することは可能です。
相手が納得して支払ってくれれば良いですが、
無視された場合は、どうでしょう。

これを避けるためには、契約前に交渉してください。

不動産購入の契約前にミタス一級建築士事務所に相談された場合、
その内容に応じてアドバイスしています。

中古住宅が建っている場合や更地を購入して、建て替え予定の場合
地中埋設物に限っては、6か月とか1年とかに伸ばしてもらうのです。

中古住宅は古家で土地としての売却の場合
建物の瑕疵はすべて免責、と書かれていても、

それは認めて、建て替えるので、
この地中埋設物の期間は伸ばして欲しいと交渉するのです。

相手によりますが、契約前なら通る確率の方が高いです。


次回は、ご自身の土地に建て替えする場合、地中埋設物のリスクをどう防ぐかを
アップします。

早く知りたい方は ミタス一級建築士事務所のHPブログ に記載しました。


 


▲これが、遣り方です。位置と高さが決まります

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クリナップのシステムバスの特徴とメリット

2018年06月22日 08時56分41秒 | 住宅ノウハウ・実例
▲ 主にこのシリーズです

先日、クリナップのユニットバスのメーカー研修会があり参加してきました。
プロ向けで、クリナップのシステムバス、ユニットバスの特徴、メリットや構造、考え方など
完成品を見るだけでなく、実際に分解したものも拝見して説明を受けました。


▲▼分解して確認、説明




▲壁の硬質断熱パネル

私が感じたデメリットまでは公開しませんが
私が感じたクリナップのシステムバスの
メリットを列記します。

但し、グレードの高いアクリアシリーズ限定で述べます。

・壁の断熱パネルは標準仕様で、タオル掛け程度なら後で付けることもできる強度を持っている。
(手すりは、事前に補強がいる)

・浴槽の下にも防水パンが標準で付いている
(メーカーやシリーズによっては、なかったりオプションだったりします
クリナップも通常グレードのシリーズは、付いていません)

・床材は濡れると滑りにくく、デッキブラシで擦っても大丈夫な硬質で汚れやカビに強い
(カビや汚れ防止を、随所に意識しています。9Hの硬度とのこと)

・カビや汚れ対策でシーリング材は使わず、特殊加工したパッキン材で対応している。
(浴槽廻り、壁材のジョイントもそうです)

・オプションでステンレス天井、床夏シャワーが選べる
(防カビ対策でもあるようです。
床夏シャワーとは、スイッチを入れると床にお湯が1分間出るので
冬場に入るときの寒さ対策、汚れ防止にもなるとのこと)


・高齢者がまたぎやすいように、中央部分を下げた浴槽が選べる
(75ミリ下がっています。高齢者には確かに良いですね)

・壁材は、横張なので水平ラインの広がりや配色が可能になる
(通常は縦です。目地も水平にあり、水平に色を変えられます)

と感じました。

 


▲ステンレス天井


▲床に温水シャワーが流れる


▲浴槽入り口が下がっています


▲別のシリーズで、棚がたくさん付けられるタイプ
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地盤調査のお勧め方法

2018年06月09日 11時39分58秒 | 住宅ノウハウ・実例
▲SDS方式で土質も確認します


木造住宅での地盤調査はスウェーデンサウンディング方式、
略してSWS方式という簡易な方法が一般的に採用されています。

このSWS方式は、費用も安くて良いのですが
データーとしての正確性は、曖昧です。

その曖昧なデーターで第三者に地盤保証を付けてもらうには、
保証する側は、疑わしいデーターなら保証を付けたくないわけです。

ボーリング調査をするのが一番良いのですが
費用が掛かるので、木造2階建ての場合はほとんど採用されていません。

これを補う良い方法は、調査個所数を増やすということと、
最近使われるようになってきた、SDS方式というものがあります。

最近のミタス一級建築士事務所が依頼するのは、この地盤調査方法です。

先日行った地盤調査では、

建物が大きいのと特殊な形状と構造をしているので
地盤調査のポイントを通常の約2倍の9箇所、指定しました。
さらに、そのうちの1か所をSDS方式で指定です。

今回、既存建物が鉄筋コンクリート造だったため
その基礎のある部分は深く地盤を堀り下げたのが不安だったのです。

正確には把握するために、今回の建物で重要なポイントを9か所指定しました。

途中、2カ所がうまく調査できなかったので、今回は結局11カ所もの測定となりました。

SDS方式では、土質も考えるので、より正確なデーターが出ます。
これで地盤改良や杭が必要だといわれたら、もちろん従うしかありません。

今回の結果は、地盤はそのままで保証も付けられることになりました。
ひと安心で、多少調査費用を余分に出しても、万全を期した甲斐がありました。

 

▲▼SDS方式




▲▼SWS方式で10箇所測定




もう少し詳しい本文と、測定カ所すべての写真は、
ミタス一級建築士事務所ホームページの ブログ に載せてあります。




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ガスコンロ火災からの注意事項

2018年05月18日 09時16分39秒 | 住宅ノウハウ・実例
▲ 大和市火災予防条例より転記 
どの地域でも、ガスコンロで木造なら、この壁から15センチ離す
という考えが必要とお考え下さい


おとといの 2018年5月16日にアップした リンナイガスコンロの評判 を記載したばかりですが、念のためもうひとつ重要な注意事項があります。

今朝、日経XTECHで報道されていた「低温発火」の問題をお話ししておきます。

これは、もう何十年も前から指摘され注意してきたことですが、

木造の場合、ガスコンロを壁から15センチ以上離さなければならない、ということです。
壁部分が不燃材料で覆っていてもです。

この火災現場の写真は勝手に転載できないので説明ですが、

本日2018年5月18日の日経XTECHには、石膏ボードを2重にしてステンレス板を
張っていた壁から煙が出て、中を調べると内部の木材が炭化して、煙が出ていたとのことです。

これが低温発火です。
内部の木材が炭になってしまい、低温でも発火可能状態になってしまうのです。

これを防ぐには、壁の表面を不燃材にするだけでなく、
ガスコンロをの場合、壁から必ず15センチ以上離して欲しいのです。

システムキッチンの場合、通常の組み合わせですと15センチは離れるようになっていますが
寸法オーダーや、据え置き式のコンロぼ場合は注意が必要です。

据え置き式というのは、賃貸住宅などでは今でもよく見かけますが
キッチン代の上にガスコンロをポンと置いて使う場合です。

この場合、15センチ以下となってしまうことがあるので注意です。


▲据え置き式のガスコンロ
右側の壁がタイルになっていて不燃ではあるが、内部の木材が炭化していって
炭になった場合、低温でも発火して火災になることがあるので注意
この場合でも15センチ以上離して欲しい。現在はほとんど離れていない。

また、おととい記載した、天板を75センチにする場合、
現在が天板60センチタイプでも天板75センチ交換はできますが、

現状で、壁から15センチしか離れていない状況で75センチタイプにしてしまうと
残りの距離が7.5センチとなってしまいますので、危険ですし、おやめ下さい。

急ぎお知らせして、先日のブログにも追記しておきます。

IHヒーターの場合と、
ガスコンロでも鉄筋コンクリート造で、壁の下地に木材を使っていない場合は
別です。



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リンナイガスコンロの評判

2018年05月16日 11時57分30秒 | 住宅ノウハウ・実例
▲交換完了時のリンナイ デリシア DELICIA


2か月以上前の2018年3月9日にアップしたブログを見た、
ミタス一級建築士事務所のユーザーの方から
ビルトインガスコンロを変えたいと連絡がありました。この記事です。

リンナイの研修

どうせ変えるなら、高性能が良いのではと、
研修でみたリンナイのDELICOA デリシアという一番上位のシリーズを
お勧めしました。試食もしましたし。(^^)ゞ

60センチのコンロ幅ですがに天板は75センチタイプで、色はシルバーです。
消費税を入れると、製品の定価は30万円を越えます。

毎日使うからと自動タイプのこれを選択されました。

製品と職人さんを手配、既存を撤去し、天板掃除をしてもらい、コンロをセット、
ガスを繋いで試し操作をして完了。

既存処分もしてもらって、工事費もすべて合わせて17万円(消費税別)以下でした。

高いか安いか、使う人が評価するものですが、
交換して1か月くらい経った昨日、

「物凄く良い、これにして良かった」という連絡があったので、

いったい何が良いのか聞いてみました。

まだ、完全に使いこなしているわけではないそうで、

聞いても私はよくわからないのですが、だいたい次のようなコメントでした。

・温度調整を自動でしてくれるため、そこにいなくても焦がしたり、噴きこぼれがない

・焼いたり炊いたり、料理を作るのがとっても楽になった

・とにかく掃除が楽で、油はどこへ消えたのかと不思議に思うくらい汚れない

・天板もグリルも汚れず、もし汚れても掃除も楽

・本当に自動で焼いたりしてくれるので、上手くできるし不安がない

・音声が最初はうるさいとか、操作が面倒と思っていたが慣れたら大丈夫

・鍋を少しでも開けると、「火が大きくなります」としゃべってくるので
 安全性のためだと思うが、それは今でもうるさいと思う。


というようなことで、どうもメーカーが言ってたメリットは本当らしいです。

安いガスコンロもありますが、高額になると製品値引きが大きくなりますし、

作業金額は同じで、10年以上毎日使うでしょうから、上記の金額を参考にして

交換のときには、選択肢に入れて考えてみればいかがでしょうか。


購入の時の確認事項は、

・下部にガスオーブンがあるかないか

・ガス質(都市ガス、プロパン)

・天板の幅(60センチタイプと75センチタイプが選べるが75センチタイプの方が価格が高い)

・色(ホワイト色もありますが、シルバー色の方が少し価格が高い場合が多い)

・電池で着火タイプか電気でつなぐタイプか

・オプションの有無の確認

です。交換時に立ち会って写真を撮ったので、アップしてみましょう。

※ 追加の注意です 但し天板を75センチタイプに変えた場合でも、
ガスコンロに隣接する壁が木造の場合、必ず15センチ以上離れていなければなりません。
壁の表面が不燃材料であってもです。
現状、15センチ程度しか離れておらず、60センチタイプの天板を75センチ天板に交換は可能ですが
火災の危険があるので、行ってはいけません。

ガスコンロの注意 
に記載しておきました


 

▲交換前の既存ガスコンロです。これも天板は75センチタイプ。
※この場合でも、木造なら隣接する壁から15センチ以上離れていなくてはなりません。


▲撤去後、職人さんが汚れを掃除をしてくれました。



▲新しいのをセットして、ガス栓を繋いでいます。



▲電池式なので、電池をセット



▲ここが操作パネル







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