mimi-fuku通信

このブログを通して読み手の皆様のmimiにfukuが届けられることを願っています。

NHK総合:『マイルス・デイビス・イン・トーキョー1973』番組解説。

2011-09-30 00:01:11 | Pop&Jazz

 『マイルス・デイビス:ライブ・イン・トーキョー1973』

 放送局:NHK総合
 放送日:2011年10月1日(土)=9月30日(金)深夜
 放送時間:午前1時40分~午前2時40分(60分) 
 *近畿地方では10月4日(火)午前2:00~3:00の放送。

 <mimifukuから一言>

 ジャズ・ファンにとって大袈裟でなく歴史的放送として記憶されるだろう映像。
 金曜深夜の放送は軽くお酒でも飲みながら番組開始を待つもよし、
 リアル・タイムの時間まで禅僧のように心を無の状態にして放送を待つもよし。
 ジャズ・ファンでない人も録画予約してフュージョンの原型とされるサウンドをチェック。
 とここまでは一般向けの既定文。

 マイルス・ファンにとってもジャズ・ファンにとっても、
 評価が大きく分かれるエレクトリック・マイルスの時代。
 1969年に発表されたアルバム『イン・ア・サイレント・ウェイ』が“その始まり”とされ、
 静の『イン・ア・サイレント・ウェイ』に対し1970年発表の動の『ビッチェズ・ブリュー』は、
 ジャズたる概念を帝王自らが瓦解させロックやファンクとの融合は強烈な印象を残し、
 フュージョンの原型を作ったとさえ言われる後期マイルスの最重要アルバム。
 *厳密に言えばエレキの導入は1968年のアルバム『マイルス・イン・ザ・スカイ』であり、
 ジャズにエレクトリックを最初に取り入れたのはゲーリーバートンの『ダスター』とされる。

 『ビッチュズ・ブリュー』に至るマイルスの心境の中で芽生えたジャズ表現の限界点。
 マイルスの変化については以前に、 
 ・ビパッブ →クール →ハード・パッブ →モード →複雑なコード・チェンジ 
 ・エレクトリックの導入 →フュージョン →多様性
(ファンクやポップへの傾倒)
 と文字にしている(下記リンク参照)。

 ビバッブからハード・パッブの変化は長時間の録音技術(SP⇔LP)が関係するとされ、
 モードはハードパッブからフリーへの移行に対するマイルスの答えとしての混沌回避。
 複雑なコード・チェンジは高いアンサンブル(重奏⇔均衡)を示す事で
到達した演奏芸術。
 特に、
 ウェイン・ショーター、ハービー・ハンコック、ロン・カーター、トニー・ウィリアムスとの、
 “黄金のクインテット”はアコースティック楽器によるモダン・ジャズ演奏の到達点として、
 東西問わず最高の評価を得ている。
 *ただし複雑に絡み合う重奏は初心者には聴き分ける事が困難で中級向き。

 黄金のクインテットの活動時期に当たる1965年~1968年頃の挑戦と到達。
 その時代、
 絶えず変化する事に貪欲であったマイルスが意識した黒人ギタリストがいた。
 ロックの革命児:ジミ・ヘンドリックスである。
 *自叙伝によると1968年頃のマイルスが盛んに聴いたのは紹介のジミヘンの他に、
 ジェームス・ブラウン、スライ&ファミリー・ストーンだったとの証言を残している。
 またマイルスにジミヘンを紹介したのは2番目の妻:ベティ・メイブリーとの記述は重要。

 映像を通して初めてジミヘンの演奏を観たマイルスは、
 “やられた!”、“なんてこった!”と叫んだと言われる。
 *ジョン・マクラフリンに連れられた映画館でのこと。 
 マイルス自身が目指したものは通好みの小難しい音楽ではなく大衆からの支持。
 マイルス自身はジミヘンになりたがったしマイケルになりたかった。
 自身のアイディンティティの証明はマイルスにとって生涯をかけたテーマだったとされ、
 その意義には黒人(比較的裕福な家庭)として生まれた人種差別への強い抵抗。
 *黒人ボクサー:ジャック・ジョンソンへの憧れは1970年にサントラ盤として実を結ぶ。

 黒人音楽を学ぶ時、
 ゴスペル、ソウル、ブルース、ロック、スイング、ファンク等が挙げられる。
 特に、
 ブルースのロバート・ジョンソンやマディ・ウォーターズは、
 ミック・ジャガー&キース・リチャーズやエリック・クラプトンに強い影響を及ぼし、
 ロックのチャック・ベリーやリトル・リチャードは、
 ジョン・レノンやポール・マッカートニーにとってのヒーローだった。

 スイングはジャズの原型となるビック・バンドの時代に
 デューク・エリントンやカウント・ベイシーの楽団が人気を集め、
 また、
 ゴスペルはマヘリア・ジャクソンやアレサ・フランクリンなどの女性歌手。
 ソウルはレイ・チャールズやサム・クックを経てオーティス・レディングが知られ、
 ジャズの黎明期ではビリー・ホリディやルイ・アームストロングが名高く、
 後のエレクトリック・ジャズに多大な影響を与えた、
 ファンクの王者:ジェームス・ブラウンの名を忘れる事はできない。

 マイルスにとって、
 白人達が黒人の音楽を好んで歌い演奏し“商売の種”にする事を嫌ったという。
 それは時代の中で黒人にとって音楽かスポーツでしか金儲けができない時代環境。
 そのテリトリーを犯される事に対する怖れであったのかもしれない。
 *ただし現実的にはプレスリーやビートルズが黒人の音楽(リズム)を大衆化することで、
 結果的に黒人の音楽が若者達に受け入れられ市民権を得たとの見方もできる。

 音楽家が音楽で食べるという事は共産主義体制や文化事業への補助金などの、
 国家の援助がない限りは市民権(大衆性)を得なければ存在する事は困難で、
 マンネリを嫌い常に変化を求めたマイルスの多様性は時代(市民権)との格闘。
 *マイルスが目標とする音楽は自己満足ではなく黒人の地位向上と市民権の獲得。

 マネジメント(マネージメント=管理、運営、経営)なる言葉が流行って久しいが、
 マイルスへの最大評価はマネジメント能力にあったとする捉え方は的を射ている。

 モード・ジャズの傑作と言われる『カインド・オブ・ブルー』でのビル・エヴァンスの起用。
 クラシックに通じる白人ピアニストの登用は新しいアイディアに応じた音階を組み立てた。

 複雑なコード・チェンジ(アンサンブル=均衡と調和)を達成した“黄金のクインテット”では、
 ウェイン・ショーターハービー・ハンコック等の知性派ミュージシャンを起用し、
 エレクトリックへの挑戦はジョー・ザビヌルチック・コリアの若い才能に賭けた。

 演奏能力をフリーに求める傾向が顕著な時代でのアコースティク・ジャズの挑戦と限界。
 その時に目に入ったジミ・ヘンドリックスの高揚感溢れるギターサウンドやビート感が、
 マイルスをエレキの世界に導いたとの見方が現在では通用しているようだ。

 ただし、
 1960年代ではエリック・クラプトンが在籍した(3ピース)ロック・バンド:クリームが、
 長時間の即興演奏(インプロビゼーション=アドリブ)をステージで披露し、
 プログレッシブ・ロックの台頭などジャズとは異る歌詞を持たない多彩な演奏表現は、
 マイルスが追求するジャズの到達点のテリトリーを侵しかねない演奏技術を見せ、
 エレキ(電気・電子楽器)が生み出す音楽の多様性は時代の流れと共に、
 ロックとジャズの垣根を超えた融合(テクノロジーの進化)を要求したと考えられ、
 マイルスの先進性は時代に敏感だったマイルスにとっては当然の成り行き。
 *1970年にマイルスがロックの祭典:ワイト島フェスティバルに出演する1年前、
 1969年のニューポート・ジャズ・フェスティバルには英国ロック・グループが退去出演。
 ジェフ・ベックやレッド・ツェッペリン等の大物の名とマイルスの心境は如何ばかりか?

 時代の先取りと自身の想像力の限界を知るマイルスが取ったマネジメントが、
 多くの若い才能にチャンスを与えた事実は帝王の帝王たる所以なのだろう。

 1973年
 東京厚生年金で開催されたマイルスのコンサート映像はマイルスの断片に過ぎない。
 しかしその断片の記録はジャズ・ファンにとっては掛け替えのない幻の映像。
 *1968年頃からのマイルスは生涯2度目の麻薬中毒(&持病)に苦しんだ時代で、
 70年前後は多くのミュージシャン達もまた薬物やアルコールにより命を落とす。

 1975年の日本公演では、
 怒涛の名作:『パンゲア』と『アガルタ』を生んだ。
 しかし名作と誉れの高い、
 『パンゲア』と『アガルタ』の時代は正気を失った中毒症状も指摘され、
 本来は若手の演奏にヒントを与えながら交互に即興するマイルスの手法が、
 自己主張を強調しジャズの目標概念(インタープレイ)からは遠く乖離した、
 マイルス芸術の“汚点(頑強な自我)の時代”との見方を示した伝記映像は、
 没後10年の2001年にNHK教育で放送された、
 『ドキュメント地球時間:ジャズの帝王マイルス・デイビス(前・後編)』
 
*1975~80年までの約6年間は身体の痛みや中毒症状との闘い=休業・沈黙。

 モダンジャズの巨人達の映像は数少なく今回放送される映像も、
 10年に1度の邂逅との思いが強く私は何を置いても視聴する。

 初期エレクトリック・マイルスは必ずしも取っ付きやすい音楽ではない。
 パフォーマンスもロックのパフォーマンスと比較すれば動きは単調。
 それでも巨人の存在感とカリスマ。
 鑑賞する者は何かを感じる部分があるはず。

 是非ご覧ください。


 <関連記事>
 *音楽と音学:JAZZの帝王/マイルス・デイビスを学ぶ。
 
http://blog.goo.ne.jp/mimifuku_act08/d/20111023

 *マイルス・デイヴィスとは誰か(平凡新書)レビュー
  http://blog.goo.ne.jp/mimifuku_act08/d/20080312

 <関連番組>
 *東京JAZZ2011(放送予定)
 ~NHK-BSP:2011年10月15日(土)午後2時~午後6時30分


 ~以下NHKホームページより記事転載。

 ジャズの帝王マイルス・デイビスが亡くなって9月28日で20年を迎える。
 このほど1973年に来日した際に東京・厚生年金会館で収録され、
 NHKの「世界の音楽」という番組で放送されながら長らくテープが行方不明だった、
 “伝説のライブ映像”が発見されデジタル・リマスター版で新たに蘇る。
 番組ではエレクトリック・マイルス絶頂期の貴重な映像とサウンドを、
 たっぷりと60分お届けする。

 特別番組:『マイルス・デイビス・イン・トーキョー1973』
 放送:10月1日(土)午前1時40分~2時40分=9月30日(金)深夜
 近畿地方。
 放送:10月4日(火)午前2:00~3:00=10月3日(月)深夜

  20世紀を代表するミュージシャンとして、
 ジャズ界に君臨し続けたトランぺッター:マイルス・デイビス。
 今年9月28日で没後20年を迎えるが現 在も音楽界に与える影響は計り知れない。
 今回の特別番組では、
 マイルス・デイビスが1973年に日本で行ったライブ演奏をたっぷりと放送。
 ジャズの革新を続け様々なスタイルで自己の音楽の追及を行ってきたマイルスが、
 エレクトリック楽器を大胆に取り入れ賛否両論を呼びながらも、
 世界中の聴衆を圧倒していた 頃の白熱のライブ。
 当時NHKが収録し放送したものの長年マスターテープが、
 行方不明になっていた幻の演奏だ。
 このほどアメリカで発見されデジタルリマスター処理が施され、
 最高の映像とサウンドで当時の演奏が鮮やかに蘇った。
 この演奏は、
 マイルスにとって2度目の来日となった1973年のツアーのうち、
 6月20日に行われた東京公演を収録したもの。
 ツアー開始前日にはNHKのスタジオで4時間ぶっつづけてリハーサルを行うなど、
 マイルスがこのツアーに対する力の入れようは並ならぬものだった。
 「エレクトリック時代の最強のマイルス・バンド」と多くのファンが認めながらも、
 同メンバーで残された録音は少なくまさにエレクトリック・マイルス絶頂期の貴重な映像だ。
 没後20年を偲びジャズ・ファンのみならず総べての音楽ファンに、
 「マイルス・ワールド」を存分に堪能してほしい。
 案内役は、
 ミュージシャンの菊地成孔さんと音楽ジャーナリストの小川隆夫さん。

 <関連番組>
 NHKアーカイブス『ジャズの帝王~マイルス・デイビス没後20年~』
 ~総合:2011年9月25日(日)午後1:50~午後3:00(70分)
 *放送済(愛知県、岐阜県、三重県、石川県では未放送)
 
 20世紀を代表するミュージシャンとして音楽界に君臨し続けたマイルス・デイビス。
 「ジャズの帝王」と呼ばれたマイルスが逝去して今年の9月28日で20年を迎える。
 1940年代のモダンジャズの黎明期から活躍をはじめそのリリカルで柔らかなトーンと、
 優れた即興能力で一躍ジャズ界のスターダムに躍り出たマイルス。
 その後もクール・ジャズ、モードジャズ、エレクトリック・ジャズなど、
 自身の音楽を追求していく中で絶えずサウンドの変革を続け、
 現代に続く様々なムーブメントの先駆者・革新者として、
 ジャズ界のみならずあまたの音楽界に革命をもたらし続けた。

 今回のNHKアーカイブスでは没後20年を経ても色あせることのない、
 マイルス・デイビスの音楽と彼の波乱に満ちた生涯をたどる番組を紹介する。
 また注目の映像として、
 長らくテープが行方不明になっていたマイルス絶頂期の貴重なライブ、
 「マイルス・デイビス・イン・トーキョー1973」の一部を紹介。
 さらに、
 マイルスと共演経験のあるデイブ・リーブマンのニューヨークでのインタビューや、
 東京ジャズで来日公演を行うベーシストのマーカス・ミラーらのコメントなども交えながら、
 時代とともに変貌を遂げ常に最先端の音楽を追い求めた、
 マイルス・デイビスの真の姿を見つめる。

 
ゲスト:菊地成孔さん(ジャズミュージシャン)
     :小川隆夫さん(音楽ジャーナリスト)
 キャスター:桜井洋子アナウンサー

 *番組で放送された内容。
 ETV特集『疾走する帝王~マイルス・デイビス:菊地成孔のジャズ講座』
  (2007年6月24日初回放送※45分に編集) 

 マイルス・デイビスが音楽界にもたらした「革命」とは? 
 彼の65年間の人生を追いながら、新しいスタイルを創造しては破壊し、
 また創造するという壮絶な生涯を日本を代表するサックス奏者でミュージシャンの、
 菊地成孔(なるよし)が鋭く分析していく。 
 
 『マイルス・デイビス・イン・トーキョー1973(一部紹介) 』 
 1973年7月1日にその一部がNHK「世界の音楽」で放送されたが、
 長らくテープが行方不明になっていたエレクトリック・マイルス最盛期のライブ映像。
 もはやジャズとは呼べないロックもファンクも飲み込んだ、
 マイルスだけにしか創造することのできない革新的なサウンドは、
 世界中で賛否両論を呼んだ。
 60分にわたるライブ映像の一部を紹介。

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NHK-BS/映画:『ウッドストック・愛と平和と音楽の3日間』番組情報。

2011-09-27 22:52:20 | Pop&Jazz

 『ウッドストック:愛と平和と音楽の3日間』
  ~ディレクターズカット:前・後編~

 ~BSプレミアム:2011年9月29日(木)午後1:00~午後3:10(前編)
 ~BSプレミアム:
2011年9月30日(金)午後1:00~午後2:38(後編)

 
<mimifukuから一言>

 本来なら3月13日(日曜日)に前・後編を纏めて放送する予定だった、
 映画『ウッド・ストック:愛と平和と音楽の3日間』
 *放送予定Chは今日では見ることのできないBS2だった。

 ご存知の通り3月11日の大震災によりNHKでは全番組の放送内容を変更。
 番組は、
 3月16日と17日の真夜中にBShiで放送されたが気付かれた方は少ないであろう。
 *人々の関心は全貌が掴めぬ東北地方の被害と混迷続く福島第一原発の成り行き。
 
 あの日から6ヶ月余りが過ぎ、
 東北地方の苦しい惨状は続くものの住まいの確保と日々の生活物資の流通。
 福島県では今もまだ避難生活が続く地域も多いものの原発の冷温停止の目処もつき、
 被災地域でもテレビを観る時間の確保や心の余裕もできたのではないだろうか?

 今日紹介する映画『ウッド・ストック』は、
 1969年夏・ニューヨーク郊外の牧草地帯。
 50万人を超える観衆を集め開催された野外コンサートのドキュメント

 *学校の教科書には載らないものの世界史でも注目されるべき3日間の歴史的記録。
 この巨大コンサート(ミュージック&アート・フェスティバル)を、
 “大衆音楽の祭典”といった視点のみで捉える事はできない。

 1960年代のアメリカ
 ケネディ大統領の暗殺、公民権運動の激化、ベトナム戦争への突入。
 特に1968年の世界は混沌の様相が激しく、
 キング牧師&ロバート・ケネディの暗殺。
 フランスでの5月革命やイタリアでのゼネスト。
 共産圏では、
 1966年の中国の文化大革命や、
 1968年のソビエト軍によるチェコ侵入。
 “ウッド・ストック”は、
 そんな60年代の末尾を飾るかのように開催された。
 
 1960年代。
 人々は権利を求めた。
 差別問題の解消や個人の権利の確保。
 それは、
 人種、性別、年齢、階級などによる格差の是正。
 それは、
 暴力による抵抗と非暴力による抵抗。

 ウッド・ストックの3日間を“若者達の勝利”と捉える理由として、
 開催側の準備不足により、
 食もなく、衛生も悪く、安全確保もされない劣悪な環境の中で、
 大きな事故もなく若者達が秩序を持って3日間を平和裏に終えたこと。
 勿論、
 違法薬物や公然猥褻相当の映像が多々見られるものの、
 その当時のアメリカの自由と権利を求める若者達の象徴としての、
 ジョン・レノンのベッド・インロック・ミュージシャンの薬物摂取
 *10月21日(金)午後1:00~2:47(BSプレミアム)に放送される、
   映画『イマジン:ジョン・レノン』では“ベッド・イン”を詳しく紹介。

 カウンター・カルチャーの平和活動と時代の象徴(アイコン)達の行動は、
 ヨーロッパや日本で起きた共産主義志向の学生運動とは異なり、
 ヒッピー文化(ボヘミアン的思考)やインド哲学に救いを求める傾向。
 そんな時代背景もインプットして映画を鑑賞すれば見方は変ります。

 当然の事として、
 ミュージシャン達の貴重なお宝映像のオンパレードも必見!
 下記に放送が予定される曲目リストを掲載したが、
 特に、
 30日放送の後編は伝説のステージを一挙放送。
 
 余談ながら、
 1969年7月:アポロ11号の月面着陸。
 1969年12月:オルタモントの悲劇。
 さらに、
 1970年9月:ジミ・ヘンドリックス死亡。
 1970年10月:ジャニス・ジョプリン死亡。

 アメリカの若者達が理想と描いた自由の儚さを知る事件・事故が次々と起こり、
 カウンターカルチャーの求めた自由は若者達によって自己否定されていく。
 その思考・行動の変化は、
 アメリカ(自国)に絶望した若者達の平和的な抵抗運動であったと同時に、
 時代の中で盛衰する流行文化の通過点であったとの見方もでき興味深い。

 NHKの映画放送は独自の和訳や歌詞和訳もあるので視聴済の方も要チェック。
 平日のお昼の放送なので未視聴の方は録画の予約をお忘れなく。
 *若い人達にも30日放送の後編は退屈せずに視聴できると思います。
 ジミヘンのロック史に燦然と輝くギタープレイだけでも是非にお楽しみください。


 【曲目リスト(手持ちディスク参照)】

 1:オープニング
 2:ロング・タイム・ゴーン(クロスビー・スティルス&ナッシュ) 
 3:ゴーイング・アップ・ザ・カントリー(キャンド・ヒート)
 4:ウッドゥン・シップ(クロスビー・スティルス&ナッシュ)
 5:ハンサム・ジョニー(リッチー・ヘヴンス)
 6:フリーダム(リッチー・ヘヴンス)
 7:ア・チェンジ・イズ・ゴナ・カム(キャンド・ヒート)
 8:ジョー・ヒル(ジョーン・バエズ)  
 9:スウィング・ロー・スウィート・チャリオット(ジョーン・バエズ)
10:ウィー・アー・ノット・ゴナ・テイク・イット(ザ・フー) 
11:サマータイム・ブルース(ザ・フー)  
12:アット・ザ・ホップ(シャ・ナ・ナ) 
13:ウィズ・ア・リトル・ヘルプ・フロム・マイ・フレンズ(ジョー・コッカー)
14:ロック・アンド・ソウル・ミュージック(カントリー・ジョー・アンド・ザ・フィッシュ) 
15:カミング・イントゥ・ロスアンジェルス(アーロ・ガスリー) 
16:スウィート:ジュディ・ブルー・アイズ(クロスビー・スティルス&ナッシュ) 
17:アイム・ゴーイング・ホーム(テン・イヤーズ・アフター) 

18:サタデイ・アフタヌーン/ウォント・ユー・トライ(ジェファーソン・エアプレイン) 
19:アンクル・サムズ・ブルース(ジェファーソン・エアプレイン)  
20:ヤンガー・ジェネレーション(ジョン・セバスチャン) 
21:アイ・フィール・ライク・アイム・フィクシン・トゥ・ダイ・ラグ(カントリー・ジョー・マクドナルド) 
22:ソウル・サクリファイス(サンタナ) 
23:アイ・ウォント・トゥ・テイク・ユー・ハイヤー(スライ・アンド・ザ・ファミリー・ストーン) 
24:ワーク・ミー・ロード(ジャニス・ジョプリン) 
25:ヴードゥー・チャイル(ジミ・ヘンドリックス) 
26:ザ・スター・スパングルド・バナー(ジミ・ヘンドリックス)   
27:パープル・ヘイズ~インストゥルメンタル・インプロヴィゼイション(ジミ・ヘンドリックス) 
28:ウッドストック(クロスビー,スティルス,ナッシュ・アンド・ヤング) 
29:ファインド・ザ・コスト・オブ・フリーダム(クロスビー,スティルス&ナッシュ) 

 ~以下NHKホームぺージより記事転載(3月13日分)。

 『ウッドストック:愛と平和と音楽の3日間』(前編) 
 ~2011年3月13日(日)午後1:00~3:10   

 1969年8月15日から3日間。
 ニューヨーク郊外ベセルの丘で開催された、
 伝説的なロック・フェスティバルを記録したドキュメンタリー。
 有名ミュージシャンが多数出演し全米から押し寄せた、
 40万人の若者のエネルギーが解放された空前規模のコンサートは、
 死者3人、負傷者5千人、出産2件というハプニングも生じ、
 多くの話題と影響を残した若者の祭典となった。
 アカデミー長編ドキュメンタリー映画賞を受賞。

 『ウッドストック:愛と平和と音楽の3日間』(後編) 
 ~2011年3月13日(日)午後3:10~4:47      

 伝説的なロック・フェスティバルを収録したドキュメンタリー映画の後編。
 最後に登場するジミ・ヘンドリックスのアメリカ国歌の演奏は、
 ベトナム戦争さなかのアメリカにおいて会場に集まった若者たちの、
 反戦思想とともに強く印象を残す有名なシーンとなった。
 本作は25周年を記念して制作されたディレクターズカット版で、
 ジェファーソン・エアプレインやジャニス・ジョプリンなど、
 未公開ステージが追加されている。

 【作品情報】

 〔製作〕ボブ・モーリス
 〔監督・撮影〕マイケル・ウォドレー
 〔撮影〕デビッド・マイヤーズ、リチャード・ピアース、ドン・レンザー、アル・ウェルゼイマー
 〔編集〕マーティン・スコセッシ、セルマ・スクーンメイカー ほか
 〔出演〕ジェファーソン・エアプレイン、ジョン・セバスチャン、カントリー・ジョー・マクドナルド、
    サンタナ、ジャニス・ジョプリン、ジミ・ヘンドリックス ほか

 〔1994年(オリジナル1970年)・アメリカ〕
 〔英語/字幕スーパー/カラー/レターボックス・サイズ〕
 〔原題:WOODSTOCK,3DAYS OF PEACE & MUSIC〕

 <Wikipedia(USA)で調べるウッドストック>

 *1969 http://en.wikipedia.org/wiki/Woodstock_Festival

 *1994 http://en.wikipedia.org/wiki/Woodstock_'94

 *1999 http://en.wikipedia.org/wiki/Woodstock_1999

 

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何気ない日常:ロックな話題と、ロリンズと、デルスと千秋楽・・・等。

2011-09-25 22:55:55 | mimifuku

 1日2件の更新はやる気があるのやら、ないのやら?

 先程まで辻伸行さんとN響の共演によるチャイコフスキーの1番を視聴。
 感想は割愛(長文になりそうなので…)。
 現在はヘンデルの水上の音楽(ガーディナー&イギリス・バロック)が流れる。

 おっと、
 ロックな話題に変えなければ。

 先日購入した、
 『LED ZEPPELIN:THE COMPLETE STUDIO RECORDINGS(国内盤) 』
 を友人に話したら早速に尋ねてくれた。

 *****

 ツェッペリンについてはイヤと言うほど語りつくした友人だが、
 Boxの他にも新しく入手したCDがありツェッペリンの盗作疑惑とアレンジ能力。
 と言うのも、
 ジミー・ページについての著作:ヤングギター・コレクション(シンコー・ミュージック)に、
 “The Roots”なるコーナーがありペイジのルーツ・ミュージックとされる28曲を紹介。
 その中にはペイジ&プラントとクレジットされた他人の曲が入っており、
 その音源(ルーツ)を聴きたいと思った時に同じして“これまた偶然”に、
 『ツェッペリン・クラシックス』なるCDを発見し即購入(中古・1250円)。
 ジョン・バエズジェイク・ホルムズブルース界の巨人達など25曲を収録。

 色々と聴き比べてみてパクリの問題よりもアレンジャーとしてのペイジの才能。
 流石は元スタジオ・ミュージシャン出身と友人と2人で絶賛。
 パクリ疑惑もファンにとっては賞賛の対象になるあたりがロックな話題?
 もうホントにこの話の続きをすると長くなるので・・・つづく(笑)。

 ツェッペリンの活動期といえば1968年~1979年までの10年足らず。
 でも振り返り鑑賞すると“録音の懲りよう”は現代では考えられない水準。
 ビートルズの活躍が1962年~1970年としてアナログ編集の音の詰込み。
 40年の歳月って何だろうと感じるのは求める側の曖昧さ。
 
 話を別に、
 8月~9月と何故か掘り出し物の音源を廉価で大量入手。
 8月にはカセット・テープでしか持っていなかった作品を含め、
 Jazzの欲しかったアルバムを10枚ほどまとめて購入。
 並みのCDなら買わないのだけど、
 2008・9年に発売されたSHM-CDやBle-spec CDが800円(中古)が5枚。
 サラ・ヴォーン、カーメン・マクレエ、エラ・フィッツジェラルドの女性ボーカル。
 それにソニー・ロリンズの名盤『サキコロ』と『ウェイ・アウト・ウエスト』。

 前作品はCDを持ち後作品はカセットのみの所有だったのだけど、
 1956年録音の『サキコロ』はモノラル録音で、
 1957年録音の『ウェイ・アウト・ウエスト』はステレオ録音。

 その音の良さ(ウェイ)といったら驚きを通り超えて???の世界。
 早速にボクのJazzの先生(マニア)に問うたところ、
 「レーベル(Vコンテンポラリー)の特徴で音は良いけど左右のバランスは悪いよ」。
 とのそっけない返事。
 「時代の中での実験は左右の分離を極端に強調する事でステレオの意味づけ」。
 とも。

 でも50年数前のボクの生まれる以前の音でっせ。
 それに比較し現状の日本の録音水準の甘さは・・・。
 良い音楽が生まれる土壌がどんどん狭まっているような気も。
 *求めるほうが“何を求めてよいのか”曖昧な時代とも。
 だから・・・今はクラシックなのかな?と自問自答。

 次の話題は、
 デルス?

 簡単にBS映画情報はボクのお薦め。

 ~2011年9月26日(月)午後1:00~3:23(BSプレミアム)
 
BSシネマ:「キリング・フィールド」

 ~2011年9月26日(月)
午後10:00~午前0:53(BSプレミアム)
 BSシネマ:「大脱走」

 ~2011年9月27日(火)午後10:00~午前0:23(BSプレミアム)
 BSシネマ:「デルス・ウザーラ」

 ~2011年
9月29日(木)午後1:00~3:10(BSプレミアム)
 BSシネマ:「ウッドストック 愛と平和と音楽の3日間 ディレクターズカット(前編)」
  

 ~2011年9月30日(金)午後1:00~2:37(BSプレミアム)
 BSシネマ:「ウッドストック 愛と平和と音楽の3日間 ディレクターズカット(後編)」

 ~2011年10月21日(金)午後1:00~2:47(BSプレミアム)
 
BSシネマ:「イマジン ジョン・レノン」

 *以上映画の話題はロック・ファンもチェックしてください。 
   個人的に透くな映画を紹介するも黒澤作品“デルス”は特にお薦め!
 
 
 
 最後の話題は千秋楽。

 東京でもお客さんが入らなくて“どうなるんだろう”と思ったら、
 千秋楽は掛け値なしの大入り満員!
 やはり日本人2人が優勝争いに加われば次第に熱気は最高潮。

 巴戦が見たかったと願ったのは、
 白鵬関の負けを願う“大日馬富士コール”の表れ。
 白鵬関が憎いわけでなく“1分でも長く味わいたい土俵の感触”。
 大関昇進を決めた関脇:琴奨菊と、
 次期大関候補は横綱キラーの関脇:稀勢の里
 最後は白鵬関の自力の強さにファンの夢破れたものの?
 相撲の面白さを堪能した千秋楽に多くの相撲ファンは安堵。
 ・・・。
 ボクはと言えば車中で音だけ聞いて、
 家に帰って録画したものを確認。
 *大関:把瑠都=強ぇっ。
 
把瑠都関と白鵬関の違いは集中力と取りこぼし。
 でも“場を読んだら”負けてやれよ!
 との気持ちも八百長を助長?
 興行を優先するなら絶対に巴戦なんだけどね(笑)。

 でも時代が求めていない以上は怪我をせぬ程度に真剣勝負。
 と含みのある言葉を残して。

 おやすみなさい。 

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何気ない日常:クラシカルな話題と辻井伸行さん&プレスリー。

2011-09-25 01:30:00 | mimifuku

 日付が変って9月25日の日曜日。
 台風一過すっかり空気が変り涼しい晴れは心地も最高。
 3連休は如何お過ごしでしょうか?
 お仕事の方は思い通りに仕事が捗っているのでは?
 
 8月以降は土日はイベントや法事やお出かけや。
 毎週々々人と合う機会が多く楽しい日常を送りました。
 でも、
 お仕事のほうは誰に聞いても良い話はなく、
 日々の不安は個々の心に増殖している事実は否めず、
 社会がどのように変化するのか掴めない現実にぶち当たります。

 楽しい楽しいで逃げてばかりいるわけには行かないのですが、
 現実的な不安が目の前に横たわっておらず今夜はお気楽ブログ。
 
 昨日は所要でお彼岸に行けず、
 今日は墓参りと伯母さんのお見舞い。
 夕方時間ができたのでBookOffでCDを物色。
 「こんな日もあるんだな。」
 の掘り出し物のオンパレード。
 オイストラフのハチャトゥリアンの協奏曲は、
 現在では幻のメロディア盤と同録音。
 長年探し続けた1枚が地元で手に入るとは思ってもおらず、
 えっ?の500円にニンマリ。

 他にも、
 ギーレンのマーラーの10番(全曲版)や、
 マヘリア・ジャクソンのクリスマス・ソングを250円で入手。
 その他には、
 ミュンシュのサンサーンス&フランクや、
 クイケン&ラ・プテットバンドのバッハなど
 約1時間の物色の末に、
 CD5枚に2000円を払ってご満悦。

 音楽って自分にとっては日常で、
 さっきまで部屋で流れていたのはFM放送のジャズ・トゥナイト。
 以前は土曜深夜の定番で雑誌を読みながらビール片手に・・・ね。

 今の時間はバルビローリのマーラーの染み入る9番。
 硬質なギーレンの演奏を聴いてたら、
 柔らかなバルビローリが頭に浮かんで。
 聴きたい曲のチョイスって大体こんな感じ。

 FM放送と言えば来週のベスト・オブ・クラシックは、
 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団特集

 ~9月26日 (月)午後7:30~午後9:10
 
▽クラウディオ・アバド指揮
 ~9月 27日 (火)午後7:30~午後9:10   
 
▽アラン・ギルバート指揮
 ~9月 28日 (水)午後7:30~午後9:10
 
▽ヘルベルト・ブロムシュテット指揮
 ~9月 29日 (木)午後7:30~午後9:10
 
▽クリスティアン・ティーレマン
 ~
9月 30日 (金)午後7:30~午後9:10 
 
▽サイモン・ラトル指揮

 特に9月30日のラトルの指揮では、
 細川俊夫さん作曲の『
ホルン協奏曲-開花の時-』のお披露目。
 ホルンはステファン・ドールさん。
 いったいどんな演奏(どんな曲?)になるのか?

 話し変わって
 今日は52回ブザンソン国際指揮者コンクールで、
 垣内悠希さんの優勝した嬉しいニュースもあり、
 邦人の活躍が目覚しい日々が続きます。

 邦人の活躍といえば衝撃的だったクライヴァーン優勝の辻井伸行さん。
 いよいよN響との共演が実現。
 N響アワー
 『心をとらえる旋律:辻井伸行のチャイコフスキー』
 ~Eテレ:2011年 9月25日(日)午後9:00~午後9:57(57分)
 演目は渾身のチャイコフスキー/ピアノ協奏曲第1番。
 指揮は作曲家としても著名な外山雄三さん。

 はてさて、どんな熱演をきかせてくれますやら。
 テレビ視聴は感動間違いなしの予感。
 
 指揮者といえばクルト・ザンデルリンクさんが、
 9月18日に亡くなったとの情報。
 手持ちCDはラフマニノフしかないけれど、
 ベルリン・フィルとのショスタコの8番の凄絶は強い印象。
 98歳の長寿と東西冷戦時代の心労と苦悩。
 時代に翻弄された指揮者だったと認識しています。

 *****

 最後にプレスリー。

THIS IS ELVIS
没後30周年メモリアル・エディション (2枚組) [DVD]
クリエーター情報なし
ワーナー・ホーム・ビデオ

 

エルヴィス・オン・ステージ
没後30周年メモリアル・エディション (2枚組) [DVD]
クリエーター情報なし
ワーナー・ホーム・ビデオ

 通常は3990円の2枚組ディスクが、
 なぜか75%引きの991円。
 セットで購入しても1982円は破格の値引き。
 *2011年9月25日現在。
 
 手持ちはBS放送の録画DVD。
 でも当ディスクは、
 特典映像付の4時間と3時間の2枚組。

 思わずクリックしてしまいました。
 ウッ、
 今月の小遣いが…。

 おしまい。

 

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BS世界のドキュメンタリー/9.11から10年:『世界を変えた日(前・後編)』

2011-09-23 00:22:22 | テレビ番組

 【BS世界のドキュメンタリー】

 9.11から10年
 『世界を変えた日(前編)』
 ~NHK-BS1:2011年 9月23日(金)午後10:00~午後10:48(再放送)

 『世界を変えた日(後編)』
 ~NHK-BS1:2011年 9月23日(金)午後11:00~午後11:48(再放送)

 <mimifukuから一言>

 2011年9月10日午後に放送されたドキュメンタリーを9月22日の夜に鑑賞。
 9.11テロについては事件発生当初から多くの映像を録画し見てきたが、
 9月10日に放送された『世界を変えた日(前・後編)』は想像以上の情報量。
 偶然番組を鑑賞した翌日(当日)にBS1で再放送があることを知り、
 読者の皆様にお伝えしたく取り急ぎブログを更新。

 2回シリーズ90分強の番組の情報量の多さは筆舌にし難い。
 どの角度から番組を視聴するかによるが先ず10年間の受信技術の発達。
 デジタル大画面で見る9.11の惨劇は当時自室で見た生放送の映像とは別物で、
 高画質映像の生々しさはリアルタイムのアメリカ国民の怒りと悲しみの実像。

 *映像を観ながら感じた、
 ビルから飛び降りた人達は熱さ苦しさに耐え切れず飛び降りたのではなく、
 火災と破壊の中で自身の遺体が判別がつかなくなるより・・・家族のために?
 リアルな映像と衝撃音は映画ではなく現実に起きた死と死の究極の選択を知る。

 *映像を観ながら感じた、
 戦闘機(F15)を上層部の命令が出る前に飛び立たたせた兵士の判断と、
 大統領不在の中で民間航空機の空中爆破を決定した副大統領の決断。
 さらに多くの方が周知の航空機内でテロリストと戦った市民の死と死の選択。

 *映像を観ながら感じた、
 大統領不在の中で僅かな時間に全民間航空機の飛行停止と、
 世界中の米大使館の封鎖を決めたホワイトハウスの危機管理能力。

 *映像を観ながら感じた、
 学校訪問中のブッシュ大統領に報告される惨劇の事実と、
 その場所で子供達を交えての米国民への最初のメッセージ。
 さらに24時間以内に3度も発せられる大統領の言葉にも注目。

 *映像を観ながら感じた、
 エアフォースワンに乗り込むブッシュ大統領と同行する取材記者の関係や、
 ホワイトハウスに帰りたい大統領と大統領と副大統領を切り離すことの安全は、
 エアフォースワンで宙を彷徨う安全と非常事態時の要人避難基地と地下会議室。

 *映像を観ながら感じた、
 就寝中のブッシュ夫妻に“避難指示”を出した勇み足を怖れぬシークレットサービス。

 *映像を見ながら感じた、
 その他諸々の出演者の証言と24時間の真実。

 さらに、
 *映像を見ながら感じた、
 キリがないほどの数々の瞬時の前例なき意思決定と、
 其々の役割分担と責任行動の位置付けはマネジメント。

 この番組を見て、
 組織としてのアメリカの強さ逞しさや、
 大統領権限とその役割を知る。

 どの角度から視聴しても何かを感じるはず。
 是非ご覧ください。


 ~以下NHKホームページより記事転載。

 2001年9月11日にニューヨークで発生した同時多発テロ。
 その後の世界を変えてしまったとも言えるこの一日の出来事を、
 関係者の証言、資料映像で再構成する。
 (前・後編)

 2001年9月11日に何が起きたのか? 
 このドキュメンタリーは、
 その後の世界の様相を変えてしまった、
 同時多発テロが起きた一日に焦点を合わせる。
 さまざまな資料映像、音声記録のほか、
 閣僚や補佐官、ジャーナリストらから新たに撮影した証言を交えながら、
 ・24時間の間に何が起き、
 ・関わった人たちは何を思い、
 ・どのような行動をとったのか?
 を明らかにしていく。

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台風15号(ロウキー):平成23年(2011年)9月。

2011-09-20 06:33:00 | 台風関連

 台風第15号 (ロウキー)の進路
 *15号 http://www.jma.go.jp/jp/typh/1115.html

 
                     *写真資料:気象庁HP転載(以下同様)

 【21日夜・記述】

 台風15号+秋雨前線は全国各地で多くの被害を出しながら、
 21日午後2時頃に浜松市周辺に950hPaの勢力で上陸。
 21日午後10時頃にはいわき市周辺から福島県沖の海上へ。
 わずか8時間の本州縦断では大きな爪跡と人々に記憶を残した。
 台風15号の最大の特徴として、
 九州南部沖~四国沖で急速に発達(970→940)した事象は衝撃であった。
 おそらく、
 西日本近海での発達は夏に雲がかかりにくい状況にあったためと思われるが、
 “フィリピン沖で誕生し南西海域で発達し日本近海でやや衰えての上陸”
 との従来の台風の公式が崩れた衝撃は日本の台風史のエポックとなるだろう。
 その台風15号が、
 970hPaまで勢力を落とし福島県沖の海上に出たことで一先ずは安堵。
 大雨リスクは続くものの足早に北東海上に進めば被害は最小で収まるだろう。

 *以下気象庁発表の台風情報を転載。

 <21日21時の実況>
 強さ 強い
 存在地域 いわき市付近
 中心位置 北緯 37度05分/東経 140度40分
 進行方向、速さ 北東 60km/h(32kt)
 中心気圧 970hPa
 最大風速 35m/s(70kt)
 最大瞬間風速 50m/s(100kt)
 25m/s以上の暴風域 南東側 190km/北西側 70km
 15m/s以上の強風域 南東側 560km/北西側 370km
 
 <22日09時の予報>
 存在地域 納沙布岬の南南西約130km
 進行方向、速さ 北北東 60km/h(33kt)
 中心気圧 980hPa

 <22日21時の予報>
 温帯低気圧
 存在地域 千島近海
 中心気圧 984hPa

 <21日積算雨量/22時:tenki.jp>

 1. 山梨 山中 406.5mm  
 2. 静岡 梅ケ島 397.5mm  
 3. 宮城 雄勝 390.5mm  
 4. 静岡 川根本町 379.0mm  
 5. 山梨 南部 327.5mm  
 6. 奈良 上北山 318.0mm  
 7. 静岡 天城山 301.5mm  
 8. 鳥取 鹿野 297.5mm  
 9. 栃木 奥日光 286.5mm  
 10. 神奈川 丹沢湖 285.5mm  

 

 【21日朝・記述】

 日付が変る頃に940hPa:非常に強い台風に発達。
 長時間の大雨が降り注いだ四国地方は暴風域に入ることなく、
 午前7時頃には紀伊半島が暴風域に入り大荒れは必至。
 *紀伊半島に上陸の可能性も否定できない。
 午後3時には昨晩の予報と変らず静岡県西部に上陸。
 950hPaでの上陸予報は瞬間最大風速60m。
 暴風域直径約300kmを約40kmで進行は8時間の暴風圏内を想定。
 *この時間は総べての東海道線が停止することは確実。
 東海~関東~東北は台風の中心が縦断する事で最大の警戒。
 近年では稀に見る暴風台風になる可能性も高いので、
 進路にあたる地域の方は不用意な外出は避けること。
 事の深刻さに気付いたなら安全確保に心がけてください。
 
 *以下気象庁発表の台風情報を転載。

 <21日05時の実況>
 強さ 非常に強い
 存在地域 潮岬の南南西約170km
 中心位置 北緯 32度05分/東経 135度00分
 進行方向、速さ 北東 30km/h(16kt)
 中心気圧 940hPa
 中心付近の最大風速 50m/s(95kt)
 最大瞬間風速 70m/s(135kt)
 25m/s以上の暴風域 全域 150km(80NM)
 15m/s以上の強風域 南東側 520km/北西側 370km
 
 <21日15時の予報>
 存在地域 静岡県
 進行方向、速さ 北東 35km/h(20kt) 
 中心気圧 950hPa
 中心付近の最大風速 45m/s(85kt)
 最大瞬間風速 60m/s(120kt)
 
 <22日03時の予報>
 存在地域 八戸市の東約90km
 進行方向、速さ 北北東 65km/h(34kt)
 中心気圧 980hPa



 【20日夜・記述】

 昨夜の実況を確認し現在の状況を想定した人は少ないだろう深刻な事態。
 *岐阜・愛知での豪雨被害や淡路島での大雨被害は想定を超えた。
 今朝(20日朝)記述の965hPaの気圧は950hPaへと低下。
 沖縄近海~大東島近海を990hPa~970hPaで推移した気圧が、
 九州の南海上で急速に発達(950hPa)し台風の目も時間毎に鮮明に確認。
 上陸予想時間から24時間を切っている現時点での発達は猛烈な暴風にも警戒。
 気象庁発表の予想進路を中心線に沿って推測すると、
 <2011年9月21日:進路予想>
  3時:紀伊半島:最南端(潮岬)の南南西200km。
 12時:紀伊半島の南海上を進行(紀伊半島南部は暴風域圏内)。
 15時:渥美半島付近に上陸(愛知県東部~静岡県西部)。
 *台風は駿河湾(静岡)~相模湾(神奈川)を暴風域に巻き込みながら、
 18時:甲府市周辺に位置し、
 山梨県・埼玉県・群馬県・栃木県・福島県等が台風の暴風圏に入る可能性。
 *ただし台風の予報円は関東太平洋~北陸日本海とファジーな設定は、
 最新の情報確認が必要(特に移動速度が速いため)であり小まめにチェック。
 さらに22日の朝には岩手県から太平洋に抜け北海道東南部に再上陸。
 注意点は紀伊半島では20日深夜から21日午後まで叩きつけるような豪雨。
 台風の上陸地点では時速40km⇔960hPaは瞬間的に55mを超える暴風。
 コンパクトで早い速度で移動する台風は東海~関東都市部でも猛烈な暴風を想定。
 また上陸後の短時間豪雨(暴風域に入る時間=5時間で250ミリを想定)は、
 東海~関東の太平洋側だけでなく山岳地帯でも厳重注意。
 更に進路次第では日本海側でも250ミリを超える雨量も否定できない。
 兎にも角にも、
 台風情報の最も重要な指標となる暴風域に入る前の安全な場所への移動と待機。
 コンパクトな台風ではあるものの21日の日本列島は大混乱必至の模様は情報確認。
 何事も起きない事を願う。

 *以下気象庁発表の台風情報を転載。

 <20日20時の実況>
 大きさ -
 強さ 強い
 存在地域 足摺岬の南約290km
 中心位置 北緯 30度05分/東経 133度25分
 進行方向、速さ 東北東 25km/h(14kt)
 中心気圧 950hPa
 中心付近の最大風速 40m/s(80kt)
 最大瞬間風速 60m/s(115kt)
 25m/s以上の暴風域 全域 110km(60NM)
 15m/s以上の強風域 南東側 520km/北西側 370km
 
 <21日06時の予報>
 存在地域 潮岬の南南西約200km
 進行方向、速さ 北東 25km/h(14kt)
 中心気圧 955hPa
 
 <21日18時の予報>
 存在地域 甲府市付近
 進行方向、速さ 北東 45km/h(25kt)
 中心気圧 970hPa
 
 <22日15時の予報>
 存在地域 千島近海
 進行方向、速さ 北北東 60km/h(33kt)
 中心気圧 980hPa

 <20日積算雨量/22時:tenki.jp>
 1. 大分 宇目 430.5mm  
 2. 大分 臼杵 409.0mm  
 3. 岐阜 多治見 384.0mm  
 4. 宮崎 神門 382.0mm  
 5. 高知 鳥形山 375.5mm  
 6. 兵庫 郡家 348.5mm  
 7. 徳島 徳島 345.0mm  
 8. 長野 御嶽山 329.5mm  
 9. 高知 池川 326.0mm  
 10. 岐阜 伽藍 315.5mm



 【20日朝・記述】

 大東島近海で複雑なルート辿った台風15号は当初の予報とは逆方向に進行。
 今日(20日・火)から明後日(22日・木)夜にかけて日本列島を横断。
 台風の北東には長い前線が延びており全国的にまとまった降雨が予想される。
 特に前線の南側地域と台風本体の東側では既に大雨が降り続き、
 台風中心の北東側(太平洋側南部)では土砂災害をともなう大量の降雨。
 台風15号の特徴は暴風域が90kmと小さい事と今後は速度を増す事。
 21日早朝には宮崎県(都井岬)の南海上に位置する台風(時速15km)が、
 22日早朝には宮城県石巻市周辺に移動する速度は時速約50km。
 小さな暴風域の台風(今後広がる可能性もあり)が早い速度で移動することで、
 台風本体からの雨雲が1000㍉を超える雨量を記録する可能性は少ないものの、
 活発な前線の活動や台風の外側の雲の大量の雨雲から全国各地で土砂降り。
 この台風は上陸する事で本州各地(近畿~東北)で5時間程度の豪雨から、
 山間部での土砂災害や市町村での浸水被害が続出するものと見られ、
 “台風の進路、風向き(台風の中心位置)、雨雲の特徴”を事前に見極め、
 早めの対策が肝要なことは言うまでもなく天気図で示される前線の位置にも注意し、
 長時間降雨の見極めは人的被害を防ぐ最良の方策となることは言うまでもない。

 *以下気象庁発表の台風情報を転載。

 <20日05時の実況>
 大きさ -
 強さ:強い
 存在地域:奄美市の東約160km
 中心位置 北緯 28度20分/東経 131度05分
 進行方向、速さ 東 15km/h(7kt)
 中心気圧 965hPa
 中心付近の最大風速 35m/s(70kt)
 最大瞬間風速 50m/s(100kt)
 25m/s以上の暴風域 全域 90km(50NM)
 15m/s以上の強風域 南東側 460km/北西側 370km
 
 <20日15時の予報> 
 存在地域:種子島の南南東約150km
 進行方向、速さ 北東 15km/h(7kt)
 中心気圧 965hPa

 <21日03時の予報>
 存在地域:都井岬(宮崎県)の東南東約180km
 進行方向、速さ 北東 15km/h(9kt)
 中心気圧 970hPa
 
 <22日03時の予報>
 存在地域:北日本(宮城県周辺)
 進行方向、速さ 北東 50km/h(26kt)
 中心気圧 980hPa
 
 <23日03時の予報>
 温帯低気圧
 存在地域 千島近海
 進行方向、速さ 北東 50km/h(27kt)
 中心気圧 985hPa

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気分はまあまあ~でも朝の時間は限られつつも、真面目に番組紹介。

2011-09-17 07:53:00 | 番組メモ

 2011年9月17日。
 雨音で目が覚めた。

 石川県では10日余り雨が降らず、
 さらに7日間は連続で続いただろう、
 秋の真夏日&熱帯夜もようやく…。

 2週間前。
 9月3日土曜日の朝。
 頭の中に台風12号による大規模土砂災害を、
 思い描いた方は少ないだろう。
 その土砂災害が2週間を経てもまだ、
 被災地に恐怖と不安を与える現実。

 報道では“土砂ダム”や“堰止(せきとめ)湖”とされる、
 大量の土砂により堰き止められた自然発生のダム。
 
 人間の力では数年間かかって完成するダムも、
 自然の力では僅か数秒の出来事(崩壊)は、
 立ち向かうには余りに巨大な自然の猛威に足も竦むし、
 自然が持つ性格の癖(地質や気象現象の複雑な法則)を理解し、
 自然のご機嫌を損なわないような謙虚な姿勢が人類に求められる。

 沖縄県地方に長時間停滞するとの予報の台風15号と、
 *15号→ http://www.jma.go.jp/jp/typh/1115.html

 週明けにも関東に接近する予報の台風16号の進路。
 *16号→ http://www.jma.go.jp/jp/typh/1116.html

 日本に影響を与えるであろう2つの台風は、
 (人の観念からは)無慈悲とも感じる自然の摂理(法則)であり
 国民が楽しみにしていた3連休を台無しなものにしそうだ。
 それ以上に、
 数字だけを見れば驚くべき脅威は感じない2つの台風ではあるが、
 数字以上に深刻な自然現象が放つ複雑な法則に注視し、
 日本国内の多方面で何事もない日常が保たれる事を祈る。
 
と、
 何時もながらの真面目なアプローチはmimifuku流。

 *****
 
 その真面目な流れを大切に、
 今朝も週末の2つの番組を紹介。

 日曜美術館:『よみがえる地底の記憶』
 ~世界記憶遺産・山本作兵衛の炭坑画~
 ~Eテレ:2011年 9月18日(日)午後8:00~午後8:45(45分)

 今年5月。
 ユネスコの世界記憶遺産に炭坑の仕事や暮らしを描いた、
 山本作兵衛(1892~1984年)の絵画や日記などが、
 日本で初めて登録された。
 「ツルハシで石炭を掘り出す上半身裸の男女」
 「ガス爆発事故」
 など坑内での様子から、
 「男女混浴の入浴」
 「炭坑を訪れた軽業師」
 といった日常の暮らしまで味わいのある画風で描かれている。
 山本の人生をたどり絵に込められた思いを探るとともに、
 美術的側面から魅力に迫る。

 先週の午前に放送された番組の再放送ながら、
 絵の上手下手ではない時代の資料としての高い価値。
 描かれた舞台となる筑豊地区は、
 土門拳さんの写真集でも知られる。
 しかし、
 坑内の中で起きている現実の写実(絵画と説明文)や、
 炭鉱に生きる人達の過酷なルールは前近代?
 まだまだ知らない世界がいっぱい。

 BSシネマ:『泥の河』
 ~BSプレミアム:2011年 9月18日(日)午後10:00~午後11:57(117分)

 宮本輝の太宰治賞受賞小説を映画化。
 アカデミー外国語映画賞にノミネートされたほか、
 国内でも様々な映画賞を受賞し高い評価を得た、
 名匠小栗康平の監督デビュー作。

 【出演】:田村高廣、藤田弓子、加賀まりこ、桜井稔、朝原靖貴、ほか

 私の好きな日本映画20選には必ず入る日本映画の名作。
 
山本作兵衛さんが描いた時代の現実と小栗康平監督が描く時代の現実。
 日本人が懸命に生きた時代の過酷な現実は現代人にとっては過去の恥部?
 もしもそんな事を感じるなら“その心”こそが現代人の恥部(幼稚な思考)となる。

 昨日に当ブログで紹介した16日(金)夜放送の、
 NHKスペシャル『生活保護:3兆円の衝撃』
 をご覧になられただろうか?

 昨年末にETV特集(教育)で放送された、
 『大阪“非常事態”宣言:生活保護・受給者激増の波紋』
 では、
 関東に住む屋外生活者を大量に大阪市に送り込み生活保護を受けさせ、
 空マンションや空アパートに住まわせる不動産業者の手口も紹介。
 人を助けるための制度が悪用される現実と、
 低所得労働者や真面目な納税者が受け取る年金額以上に、
 生活保護者が需給する年間総額が上回る矛盾した構造。
 その原因にある、
 甘えを許す社会と本来受給すべき働けない人々の存在。
 生活困窮者の生活を助ける事に異論はないが、
 それが“一律である理由”はどこにもない。
 この問題は根が深い。
 東日本大震災の被災地区での生活困窮。
 押し寄せる日本型恐慌の荒波の中での雇用状況。
 それは、
 加害者なき被害者(生活困窮)の生活の安定と雇用確保。
 さらに、
 市町村に圧力をかける恫喝型の“ごね得”受給者。
 しかも、
 一度手にした安楽な生活(生活保護)から抜け出せない現実。
 現代病とも言える豊かだった日本経済の幻想が生んだ現代の恥部。

 先に紹介した、
 *日曜美術館:『よみがえる地底の記憶』
 *BSシネマ:『泥の河』
 の2つの番組の時代を生き抜いた人々。

 再び言おう。
 日本人が懸命に生きた時代の過酷な現実は現代人にとっては過去の恥部?
 もしもそんな事を本気で感じるなら“その心”こそが現代人の恥部となりうる。
 目の前の現実に即した時代の中の生活に目を伏せ過去の安楽に身を置くなら、
 その国の将来は破滅への道を突き進む事になるだろう。
 その意味については別の機会に記述したい。

 NHKスペシャル「生活保護:3兆円の衝撃」
 の再放送21日水曜日の深夜枠にあたる、
 ~
総合:2011年 9月22日(木) 午前0:15~午前1:05(50分)

 興味があれば紹介した3つの番組を併せてご覧いただき、
 そして、
 時代の中の甘えた現実に目を向けていただきたい。
 さらに、
 甘えされる実態にも目が向けられるべきなのだろう。
 その意味(格差の実態)は深い。

 ただし断言すべきは、
 “助けるべきは助ける”

 その姿勢を国家が失う時。
 治安は乱れる。

 そのことも明記したい。

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気分が乗らないわけじゃないけれど・・・ベルリン・フィルのレスピーギ?

2011-09-16 00:12:34 | mimifuku

 もしも、
 こんなタイトルのブログ記事を見つけたら、
 私自身とても開こうとは思わない。
 でもそれが狙いなんだけど。
 
 今週は暑い毎日が続き、
 9月の半ばにトップニュースが熱中症は、
 異常といえば異常なのかも知れないけれど、
 昨年の今頃の連続した暑さと較べれば、
 今年はまだまだ“まし”な方で。

 今日知り合いの農家の方から、
 “新米の収穫が終わったから取りにおいで”
 との連絡。
 5kgくらいの小さな袋なのだけど、
 毎年農協に納める前に私のもとに連絡がある。

 勿論先々週くらいから新米の声は聞こえるが、
 知り合いの方が丹精込めて育てた米は、
 いただいた翌日には必ず炊いて食べる。
 “新(初)”と言う単語に何か縁起の良さを感じる小市民。
 それが私の正体だ(笑)。

 米の話を続ければ今年も昨年同様に県内は豊作。
 しかし昨年は暑さのために米が割れる現象は、
 それまでに聞いた事がなく驚いた記憶が蘇る。
 に比較し今年は私が住む地域では自慢の米らしく、
 「美味いぞ。」の声は嬉しく感じる。

 逆に今年は、
 放射性物質に汚染された汚染米や、
 台風12号の影響で被害を受けた数々の農作物。
 今年ほど地域による明暗を分けた年も数少ないだろう。
 石川県だって今年の1月末には平野部でも数年に1度の大雪。
 許容範囲と許容範囲外に分ければ石川県は許容範囲の内。
 1000年に1度の大津波や、
 先進国では初めての大規模放射能汚染(原発事故)や、
 過去と比較しても資料上最大級の大雨被害(台風12号)。
 異常気象を感じる前に自然の猛威に恐怖。
 心が休まらない年として歴史に記憶されよう。

 【番組紹介を2件】

 今週の土曜日の夜のプレミアム・シアターは、
 世界の2大オーケストラ特集。
 さて内容は、

 9月17日(土)深夜 
 NHK-BS:プレミアムシアター

 ◇シャイー&ベルリン・フィル
 『ワルトビューネ・コンサート2011』
 ~午後23:30~午前1:19:30

 <曲 目>
 ジャズ組曲 第2番(ショスタコーヴィチ)
 バレエ組曲 「道」(ニーノ・ロータ)
 交響詩「ローマの噴水」(レスピーギ)
 交響詩「ローマの松」(レスピーギ)
 歌劇「ムツェンスクのマクベス夫人」組曲から:アレグレット(ショスタコーヴィチ)
 バレエ組曲「シバの女王ベルキス」から:戦いの踊り(レスピーギ)
 ベルリンの風(リンケ)

 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
 リッカルド・シャイー指揮

 ~
収録:2011年8月23日/ワルトビューネ野外音楽堂~

 ◇ティーレマン&ウィーン・フィル 
 『ベートーベン・コンサート』
 ~午前1:21~午前2:47:30

 <曲 目>
 交響曲第5番 ハ短調 作品67
 交響曲第6番 ヘ長調 作品68“田園”

 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
 クリスティアン・ティーレマン指揮

 ~収録:2010年4月/ウィーン楽友協会大ホール~
 

 見逃す手はない興味深いプログラム。
 色彩豊かなベルリン・フィルのプログラムと、
 王道を行くウィーン・フィルのプログラム。
 指揮は確固たる地位をかためつつあるリッカルド・シャイーと、
 未来の巨匠?は売出し中のクリスティアン・ティーレマン。
 特に吹奏楽ファン必見は、
 *交響詩「ローマの噴水」(レスピーギ)
 *交響詩「ローマの松」(レスピーギ)
 *バレエ組曲「シバの女王ベルキス」から:戦いの踊り(レスピーギ)
 のレスピーギ特集
 「ベルキス」なんて曲はクラシック・ファンは耳にした事がないかも?
 その「ベルキス」からの1曲をベルリン・フィルが演奏する奇跡(笑)。
 あと「祭り」と「ステンドグラス」があれば吹奏楽ファンは歓喜に乱舞。
 おそらく殆ど人が???であろうが(笑)。
 *ロータの「道」はフェリーニの映画「道」の音楽。


 そして、
 明日16日(金)のテレビでは、
 NHKスペシャル「生活保護:3兆円の衝撃」
 が放送される。

 番組情報を覗いて見ると、
 生活保護受給者が200万人を突破。
 給付額は年間3兆4000億円に上る。
 背景にはリーマンショック以降、
 再就職できないなどの理由で生活保護を受ける人が急増していることがある。
 日本で最も受給者が多い大阪市で取材を始めると、
 病気や障害、高齢などで働けない人を守ってきた生活保護制度に、
 働ける世代が流入したことで起きている様々なゆがみが見えてきた。
 景気の回復が見込まれないなか、生活保護はどうあるべきか?

 昨年の年末にETV特集(教育)で放送された、
 「大阪“非常事態”宣言:生活保護・受給者激増の波紋」
 の総合テレビ版。

 生活保護については多くの不平を耳にする事は珍しくない。
 生活保護を受けている人よりも手取が少ないアルバイト労働者。
 働き始めてから一度も年金・保険を支払った事のない者が、
 国民年金を満額支払った者よりも多い需給金額。
 噂で耳にする市町村担当者と恫喝の関係。
 
 健康な者も障害を持たれた方も、
 一律に支給される生活保護の実態。
 さらに受給された金を持って、
 元気一杯で博打(パチンコ・競艇・競馬)に走る輩。
 生活保護を受けるために書類上では離婚しながら同居する夫婦。
 しかし、
 私達が日頃耳にする生活保護者の日常以上に問題が根深い大阪地区。
 恐らく多くの方々が“衝撃”を受ける内容になっていると感じる。
 *思いテーマではありますが是非ご覧ください。

 *****
 
 乗ってきた。
 でも日付は既に変っている。
 明日(今日)も仕事。

 今夜はこの辺で。
 おやすみなさい。

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気分が乗らない。

2011-09-13 21:33:00 | mimifuku


 なんだろう。
 気分が乗らない。
 でも前回の更新では、
 “お楽しみに”なんて記入。
 何とかせねばと思いつつ、
 全然気分が乗らない。

 とここまで読んで、
 あるいはタイトルを見て、
 “今夜は期待できるぞ!”
 と思った方は相当の通かも?

 今夜は思いつくままに、
 mimifuku恒例のフリートーク。

 と思ったけど。
 毒づくのもなんだし。
 大人気ないし。
 今の気持ちを文書にすれば、
 相当酷い言葉になりそうだし。

 ハッと溜息ひとつ。
 外は満月十六夜。

 こんな夜もあるか…。

 次の更新はいつだろう?
  

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お役にたっていますか?

2011-09-09 22:33:22 | mimifuku

 スピーカーから流れているのはジム・ホールのアランフェス
 時々聴きたくなるベスト・インストは心を和ませたい時にお薦め。
 柔らかい音質のジャズ・プレイはヒーリング・ミュージックの先駆け?
 それでも、
 現代のヒーリング・ミュージック(癒しの音楽)とはタイプは違うけど。

アランフェス協奏曲
クリエーター情報なし
キングレコード


 音楽を聴きながらのブログ更新は9月1日から解禁。
 節電の夏をテーマに7月&9月は“ながら”を禁止。
 そのため7月&8月は週2度の更新に留めた。
 意外にも経験して感じた事は、
 “ながら”の方が時間を有効に使える事実。
 でも、
 9月も基本的には週2度程の更新は変えず、
 自分の気持ちをセーブしながら有効な時間活用。

 2011年の夏は暑い日もあったものの時折涼しい週もあり、
 暑・涼が台風の接近を起点に交互に訪れ石川県では適度な雨。
 聞く所によると概ね農作物は良好なようだ。

 節電の夏が叫ばれる中で昨年同様の夏ならどうしようと思いながら、
 今夜は蒸暑さがぶり返すものの日々秋を感じる気配が〝そこらかしこ〟に。
 嬉しい悲鳴は、
 梨・ブドウ・栗など秋の味覚をご近所・知人から多くいただき、
 頂戴したものの御裾分けはいつしか“わらしべ長者”の様相。
 私の地元では色々な作物が豊作のようだ。

 逆に先の台風(12号)では全国各地で農作物に影響を及ぼし、
 さらに東北地方では今日現在も核物質による風評被害に悩まされている。
 同じ日本にいながら、
 被災地と非被災地との生活環境の格差は広がるばかりだろう。
 
 平成最悪の被害を出したとされる、
 台風12号(2011年)の記事をまとめながら、
 台風8号(2009年)にコメントをくださった台湾の方を思い出した。
 
 と同時に、
 東日本大震災・被災地の方々からの悲痛なコメントを振り返り、
 このブログも“誰かのお役に立っているのかな?”と思いつつも、
 言葉の慰めが“何のお役に立つのだろう?”とも感じる。

 特に、
 成人して間もないご子息を亡くされ悲嘆にくれる母の言葉に、
 事務的な返答しかできなかった事は悔いが残ると同時に、
 やはり私自身が経験し得ない事を訳知り顔で同情する事の愚かさ。

 返答を模索しながら行政用語が事務的に偏る理由が少し理解できた。
 心を打つだろう感情的言葉は誤解を招くし諸刃の剣になりかねない。
 逆に無難な既定文は心に残らないだろうが波風は立たない。
 <言葉の選択>
 少しだけ自分も大人(良くも悪くも)になったのだと感じる瞬間だった。

 明後日9月11日は“東日本大震災”から半年の節目。
 節目と言っても1日・1日の積み重ねの単なる1日に過ぎないが、
 3月11日は日本人にとって平成を代表する大きな節目の日として記憶される。

 21世紀に入ったアメリカが9.11:同時多発テロを節目に大きく変化したように、
 3.11は日本人にとって平成を振り返る上で時代の節目となるのだろう。

 本当は9月11日に更新したいのだが、
 生憎10日、11日は所要でPCを開く時間が限られ、
 今日(9月9日)更新する。

 “なでしこ”
 “おひさま”
 “野田内閣”

 思うことは多々あるが、
 今夜はこの辺で。
 次の更新は、
 9月13日(火=夜)の予定。
 お楽しみに。

 *****

 PS.
 蛇足ながら、
 “八方美人と四面楚歌は表裏一体”
 しかし、
 “国家の目標をまとめる力”

 今月(9月)最大のテーマは、
 そんな感じになるのだろう。

 新しい指導層に期待する纏める力。
 本当の抵抗勢力は誰なのか?
 内部か?野党か?官僚か?
 はたまた???・・・!

 庶民の目は再び国政に傾く。

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