mimi-fuku通信

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【ショルティ:ワーグナー全集(Decca:Solti Conducts Wagner/36CD)】

2012-10-19 21:10:00 | オペラ・バレエ・舞台

欲しい欲しいと思いながらも手に入らなかったモノは多い。
ゲオルク・ショルティが指揮した『ニーベルングの指環』全曲

20年前には庶民にとって“ワーグナーは高嶺の花”だった。
手元にある1989年(後期)発行のクラシックCDカタログには、
通常盤(15CD):46,999円。
ピュア・ゴールドCD:51,500円。
の価格が確認できる。

*フルトヴェングラーのバイロイトの第9。
*カール・リヒターのマタイ受難曲。
*ショルティのニーベルングの指環。
数あるクラシックの録音史上の名盤のなかでも、
上記3点は屈指の名盤としての誉れの高い名作。
*それは時代の中でのみ成し得た傑作。

他にも、

☆カラヤンの20世紀ヴィーン学派。
☆バーンスタインのマーラー全集。
☆セラフィンのイタリア・オペラ。

☆サバータ&カラスのトスカ。
など歴史的名盤は枚挙に暇はないが…。

『ショルティの指環』全曲が、
8000円前後で手に入る時代。

指環だけでなく、
歌劇『さまよえるオランダ人』全曲
歌劇『タンホイザー』全曲
楽劇『ローエングリン』全曲
楽劇『ニュルンベルクのマイスタージンガー』全曲
楽劇『トリスタンとイゾルデ』全曲
楽劇『パルシファル』全曲
がセット(CD36枚)のお値段は破格。

Solti Conducts Wagner(36CD)
ゲオルク・ショルティ指揮
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
シカゴ交響楽団他

Decca(デッカ)

Solti Conducts Wagner(36CD)
Box set, Import, from EU
発売日:2012年10月16日。
amazon:¥8,078

Georg Solti Wagner Opera Recordings (36CD)
Release Date: 04 Sep 2012
HMV:¥8,152

Georg Solti - The Wagner Operas [36CD+CD-ROM]
発売日:2012年09月10日
Tower:¥8,152

以上CD通販大手3社の情報を転載してみた。
販売日はバラバラで販売タイトルも異なる。
価格のバラつきは特典の違いなども指摘できる。
*輸入盤の場合は価格は大きく変動有。
しかし、
Decca正規盤であるなら8000円前後の価格は問う必要がない。
ワーグナーの主要オペラのほぼ全貌を1万以下で鑑賞。
20年前には“こんな時代”が来るとは誰も想像しなかった。

『ニーベルングの指環』の話に戻そう。
英国グラモフォン誌読者アンケートでは、
20世紀の名録音の第1位に輝く作品。
デッカ:ジョン・カルショウの名を不動にした名録音。
1958年~1965年の録音はステレオ初期の金字塔。

特に、
ヴィントガッセンと二ルソンの2人は不世出のワーグナー歌手。
ジョージ・ロンドン、ハンス・ホッター、フイッシャー・ディースカウ。
時代を代表する3人のバス・バリトン歌手。
さらに、
フラグスタート、デルネッシュ、ファスベンダー&キング。
日本でもお馴染みの著名歌手たちが揃うのも当盤の魅力。

演奏するウィーン・フィルもグローバル時代以前のウィーン訛り。
剛腕:ショルティの指揮は直球勝負に好みが分かれるだろうが、
英雄伝である“指環”には小細工なしに鳴らし切るショルティの成功。

『ニーベルングの指環』全曲(+ワーグナー作品集)は、
2枚組ハイライト盤しか持たない私にとって待望のお知らせ。
ただし、
長大な作品群は聴き手にも労力を要求することを覚悟。
初心者には重厚なドイツ・オペラに忍耐力も必要となるだろう。
*特に指環&パルシファルの後期楽劇は中級以上向き。
*指環以外の作品群もショルティの代表的名録音が揃う。
*マイスタージンガー前奏曲やタンホイザー序曲はCMでも使用。

今では、
指環(全曲)のDVD映像が1万円以下で手に入る時代。
WOWOWでは昨年・今年とMETでの新演出を放送(予定含)。
歌劇、楽劇は音を楽しむ時代ではないのかも知れない。
それでも、
1958年に始まったステレオLP初期時代の制作者の情熱。
映像時代にはない圧倒的かつ強力な時代表現に耳を傾ける。
歴史を学ぶことに私は些かの疑いも持たない。

<追記:10月19日>

予定通りに10月16日に手元の届いた。
下記画像がBOXセットの仕様である。



16日には序曲・前奏曲をチョイスして鑑賞。
17日には『ラインの黄金』(CD15/16)
18・19日は『ワルキューレ』(CD17/18/19/20)

注目の『ニーベルングの指環』。
手元に所蔵する2枚組ダイジェストと比較し、
2012年のリマスターは音質に膨らみ。
*ギスギスした音の感じが低減している。

それにしても録音史上の金字塔。
1960年前後のスタジオ録音。
ヒスノイズは仕方ないとしても御見事な仕上がり。
*本気になったウィーン・フィルの金管の凄味!

節回しの少ないショルティの強靭な伴奏は、
名歌手たちの表情豊かな節回しを強調。

さらに随所に散りばめられた効果音。
50年前のレコード芸術の頂点は、
2012年に甦る総合芸術の記録。
*ダイジェスト版では気付かぬ大河の流れ。

手に入った嬉しさ。
20年も前には年末のFM放送(バイロイト)でしか聴けなかった、
ワーグナー作品の頂点に位置するニーベルングの指環。
今手元には、
DVD、LD、ビデオ録画、BD録画。
映像の入手が容易になった時代の幸福。

しかしショルティの音源(録音記録)の価値に揺らぎはない。
恐らく二度とこれほどの立派な演奏を得ることはないだろう。

便利な時代に潜む妥協の産物(現代)。
妥協なき時代の表現者達の威厳(当時)。
学ぶことは余りに多い。

*****

【収録リスト】

*CD1/2
歌劇『さまよえるオランダ人』全曲
ゲオルク・ショルティ(指揮)
シカゴ交響楽団&合唱団
録音時期:1976年
録音方式:ステレオ(アナログ/セッション)

*CD3/4/5/6
楽劇『ローエングリン』全曲

ゲオルク・ショルティ(指揮)
ウィーン国立歌劇場合唱団
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
録音時期:1985年
録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)

*CD7/8/9/10
楽劇『ニュルンベルクのマイスタージンガー』全曲

ゲオルク・ショルティ(指揮)
ウィーン国立歌劇場合唱団
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
録音:1975年
録音方式:ステレオ(アナログ/セッション)

*CD11/12/13/14
楽劇『パルシファル』全曲

ゲオルク・ショルティ(指揮)
ウィーン国立歌劇場合唱団
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
録音:1971~1972年
録音方式:ステレオ(アナログ/セッション)

*CD15~28
楽劇『ニーベルングの指環』全曲

『ラインの黄金』:1958年9月24日~10月8日
『ワルキューレ』:1962年5月6日~18日、10月21日~11月5日
『ジークフリート』:1964年5月下旬~6月上旬、10月26日~11月26日
『神々の黄昏』:1965年10月29日~11月19日
ゲオルク・ショルティ(指揮)
ウィーン楽友協会合唱団
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
録音場所:ウィーン、ゾフィエンザール
録音方式:ステレオ(アナログ/セッション)

*CD29/30/31
歌劇『タンホイザー』全曲

ゲオルク・ショルティ(指揮)
ウィーン国立歌劇場合唱団
ウィーン少年合唱団
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
録音時期:1970年
録音方式:ステレオ(アナログ/セッション)

*CD32/33/34/35
楽劇『トリスタンとイゾルデ』全曲

ゲオルク・ショルティ(指揮)
ウィーン楽友協会合唱団
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
録音時期:1960年
録音方式:ステレオ(アナログ/セッション)

*CD36/BOUNS CD
楽劇『トリスタンとイゾルデ』リハーサル
楽劇『ニーベルングの指環』管弦楽集

*CD-ROM
歌詞などのデータを収録(注意:パソコンで使用)。

商品の説明
☆156Pブックレット
(トラックリスト&あらすじ&レアな写真入り)
*何れも日本語表記はありません。
☆歌詞はCD-ROMで封入
☆ディスク枚数: 36
☆レーベル: Decca
☆収録時間: 2272 分
☆ASIN: B008H29YVY
UNIVERSAL MUSIC/IMS 2012年07月11日
(発売・販売元 提供資料)

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3 コメント

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私も買いました (シャンテサラ)
2013-06-17 09:37:59
初めまして。 mimiーfuku様、安くなりましたね。 昔は大枚はたいて、ワーグナー箱ものを買ったものです。 今は格安で入手できますが、解説書などは CD に小さな文字で簡単に記述してあるものが殆どになっています。

CD を聴きながら、時々昔のレコードに付属していた解説書を引っ張り出してきて読んだりします。 CD はお手軽ですが、中身もお手軽になった気分です。

それだけワーグナーも庶民的になったということでしょうか? 私のブログも宜しければご覧下さい。

http://blog.goo.ne.jp/jsbach2005/e/a0608a8b11628f4800e818417493b86c

以上
mimifuku (シャンテサラさんへ。)
2013-07-08 21:33:31
コメントありがとうございます。
10年前には16万円のBOXが今では1万円。
勿論日本製ボックスは豪華仕様な解説ページ付。
でも今の時代はネットの中に歌詞対訳も説明もレビューも。
更に安価なDVDを揃えれば場面イメージも簡単。
オペラが大衆レベルまで落ちたきた21世紀。
嬉しいような残念なような複雑な気分は同じですね。
「指環」の録音時期 (「クナッパ―ツブッシュ教」じゃないぞ)
2016-05-08 08:43:05
1962年録音は「ジ―クフリ―ト」
1964年録音は「神々の黄昏」
1965年録音が「ワルキュ―レ」
です。
「ワルキュ―レ」が最後になったのは、1961年にブリュンヒルデ役のビルギット・ニルソンが、エ―リッヒ・ラインスドルフ指揮ロンドン交響楽団演奏の「ワルキュ―レ」全曲を録音してしまい、3年間は同じ曲を録音できないという当時の取り決めがあったため、「ラインの黄金」に続いての録音を断念せざるを得なかったときいています。ショルティは61年にコヴェントガ―デン王立歌劇場の監督に就任し、その後の録音ですので、劇場の上演と平行する形になった、64年の「神々の黄昏」、65年の「ワルキュ―レ」が、特に出色のできだと思っています。

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