福田の雑記帖

www.mfukuda.com 徒然日記の抜粋です。

香辛料・添加物(1)  私は料理人から嫌われている

2024年03月01日 03時52分16秒 | コラム、エッセイ
 我が家の食器棚には、香辛料の瓶がたくさん置いてあるように見える。 個々の香辛料、それは料理に微妙な香りや味をつけるものらしいが、料理を全くしない私がそれらの効能は殆ど知らない。

 確かに、その棚だけを見ていると我が家では様々な香辛料を駆使して美味しいものを作りまくっているような印象がある。

 では、なぜ我が家には香辛料の瓶がたくさんあるのか。
 それは、我が家では私以外の三人が料理をするから個々人によって用いる香辛料が異なるからであろう。

 食器棚に並ぶ香辛料は、時には「料理を作るぞ・・・」という意欲を盛り上げることにもなるだろうし、その日の料理の選択、新い工夫にも関わってくるかもしれない。

 私がパソコン上で作っている書籍のリストのようなものなのだろう。その数千冊にも及ぶ既読書のリストを見ていると懐かしさが込み上げてくるし、再読したい書籍が浮き出てくる。
 食器棚にある香辛料にもそんな効果があるのだろう。

 食器棚にある香辛料とは別に、私の食卓の上には常に胡椒、唐辛子が置いてある他に、料理によっては福神漬けラッキョウ、タバスコ、洋和風の辛子類が並ぶ。

 私は食卓上で添加する、香辛料や添加物をあまりにも大量に用いるから料理を作ってくれる人たちの評判はよくない。せっかく整えた味が台無しになる・・・とのことである。その気持ちは理解できるが、私にとっては一層美味しくなるから気にしてはいられない。

 私は、料理の微妙な味がよくわからない。塩味さえ適当であれば何をいただいても美味しいし、素材の味を堪能し満足できる。夕食後の私の感想はワンパターン、「とても美味しかった・・・」だけで詳細は言わない、いや言えないのだ。

 私には食事の感想を詳細に述べる語彙に欠けている。だから、下手に表現しようとすればするほど「物言えば くちびるさむし 秋の風」(芭蕉)、に似た様な心境になる。


コメント
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