福田の雑記帖

www.mfukuda.com 徒然日記の抜粋です。

サイクリスト谷垣氏の事故に自分を重ねて(1) 氏の受傷と引退を惜む

2017年11月05日 17時08分29秒 | スポーツ、相撲、芸能など
 2016年7月16日午前、当時自民党幹事長の要職にあった谷垣氏は、趣味のサイクリング中に皇居前で転倒し、頸髄損傷を起こした。幹事長を辞し、療養に努めていたが、思うようには回復せず、本年10月の衆議院総選挙には立候補せず、正式に政界引退を表明した。谷垣氏引退 同じ自転車好きの一人として心が痛む

 谷垣氏は2012年11月、趣味の自転車ライフについて朝日新聞に寄稿している。たまたまスクラップのファイルを整理して見直す機会を得たてじっくりと読んだ。以下が掲載文である(一部省略、表現を改変)。

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 小学生のころ、親父と一緒によく東京近郊の多摩川や多摩丘陵をサイクリングしました。
 中学から大学までは山登りのトレーニングを兼ねて自転車に乗り、ロードバイクを本格的に始めたのは司法試験の勉強をしてから。ぶくぶく太って風邪もひきやすくなり、これはいかんと。自宅から本郷の東大まで17Kmを往復しました。

 弁護士になってすぐに父が急死。後を継いで衆院補欠選挙に立った時も自転車を使った。最高級のレース用で。
 それから10年ほどは忙しくて自転車から遠ざかりましたが、40代後半で再開。以来、趣味と健康のため、全国各地を走っています。

 昔の面影が残る街道が好きです。
 最近、自転車人口が増え、通勤に使う人もいる。サイクリストがマナーやルールを守るのは当然ですが、自転車用のスペースを車道に確保することも不可欠です。道端に白線を引くだけでかなり違う。
 前後にお子さんを乗せた「ママチャリ」のため、歩道を走る際のルールもいります。シェア・ザ・ロード!!! 道路を、自転車、車、歩行者で共有していく意識が大切です。

 自転車を中心に発想すれば、町も変わります。地方の中心部の市街地がシャッター街になっていますね。みんなが車で郊外型ショッピングセンターに行くからです。それって人の息づかいの聞こえる町でしょうか。
 車中心の発想から離れ、公共交通と自転車、徒歩で気軽に行き来できる町をつくれば、駅前商店街は活性化します。

 年間3000Km走破が目標ですが、役職についていたら厳しい。自民党総裁選への不出馬を決めた後、一気に1500Km乗り、(年間目標の)3000Kmを超えました(後略)。
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 谷垣氏はのロードバイク歴は長い。20代からで、東大までの17Kmを往復した、とある。それでスリムになったらしい。
 私は中学生当時まだ珍しかった内装3段の変速機付の自転車で、降雪期を除き、岩手中学に2年、盛岡一高に3年、往復32Kmを通学した。当時は田舎道は舗装されておらず、北上川を渡し船で渡り、舗装されている国道4号線に出て走った。朝7:00前に家を出て、着くのが8:40ギリギリで風のある日などは実に辛かった。その代償として、私はすっかり丈夫になった。
 
 新潟での大学生活、秋田岩手で医師として過ごしている間は子育てもあって車中心となった。自転車は便利な日常の足としての利用のみとなった。
 2011年9月、現役引退の記念に、と子供たちからクロスバイクを贈られ、また自転車ライフが始まった。
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