まやの午睡

日常の記録です。

夫のストレス軽減を考えはじめる

2023-03-08 08:06:58 | 日記
友人が亡くなってから、いろいろな雑事もあり、2月末の休みに仕上げるつもりだった仕事がほとんど手つかずになっている。別にさぼっていたわけではなく、生と死や、生きているうちに築いた人間関係などについて考えているうちに、今の仕事がだんだん哲学的な深みにはまっていくようになった。
構成も決まっていて、後は埋めていくだけ、と思っていたのに、新しいメッセージが湧きおこってくる。ウクライナ戦争の勃発とともに「コロナ禍」がフランスから実質消えてしまって1年が経過して、ようやく見えてきた本当の「病理」を分析しながら、分かったことをどのように表現するかが今の課題だ。

4月末に日本に行くことが決まっていて、長男はもう私の行きたいお寺や温泉やらの予約を済ませてくれている。夏には4 年ぶりで2週間のバカンスにフランスに来るというので、こちらも、彼との小旅行をオーガナイズしなくては。私のことだからどうせ巡礼旅行になるだろうけれど。
3 年前はクラクフやサントペテルスブルクに行きたかったのにコロナですべて無理になり、今はウクライナ戦争なのでロシアやポーランドに近づきたくない。

雑用が多すぎてストレスが溜まっている夫が、スパのあるような施設で少しのんびりしたい、と言い出したので驚いた。孫たちとのバカンスか旅行しかしない人だと思っていた。夫の兄弟たちは夫婦でトレッキングをしたり、スパの施設に行ったり、「心身のケア」に熱心だけれど私たちはいつも忙しくしている。第一、猫たちがいるからそう簡単にうちをあけられないでしょ。

すると夫は、前にエビアンのホテルでスパ付きの滞在をした時のことを持ち出した。
あれは長女のプレゼントで、ヒルトンホテルのクラブにはいっていたので、エビアン、サルデーニャ島、ドブロニックなどに二人で行ったのだ。長女がまだパリにいる時は留守番もしてくれたし、ブルターニュに移った後も、次女にまだ子供がいなかったので、長女は次女の予定を聞きながらプランを立て、私たちが留守の間は次女がうちに来て猫の世話もしながらうちから仕事にいっていたのだ。
次女に子供ができた7 年前からは、その子を私たちがバカンスに連れて行くときには次女が留守番してくれるけれど、子供たちの保育園、幼稚園などいろいろあるわけで、次女が一人でうちに留守番で戻るなんてできない。

で、猫シッターさんを頼むようになったけれどそれは私たちが計画する「旅行」で、どこかのホテルでただゆっくりするというのはなかった。

暖かい季節になったら、二人だけで近間のバカンス村に行ってみるのもいいかも。電車で行けるところだったら運転のストレスもないから。プールで泳いだり散歩したりするだけで何もしないのって、確かにエビアン以来かも。

来年の秋には、6年ぶりでふたりで日本に行く予定で、長男が招待してくれることになっている。私の父が最後にフランスやエジプト(兄が大学に招かれていた)などに来たのは70代だった。80代になってからは台湾、シンガポール、グアム、ハワイなどに出かけた。
私たちも70代のうちに行けるところは行っておかなければ。
 
私は今夫に倒れられたら、家も庭も、管理も維持も体力的にできないし、役所関係もフランス語が読めても実際に何もできない。頼りにしていた義弟は去年一時生死の境をさまよって以来、何となく頼れなくなったし、子供たちは仕事があるし。
(長男は今ベトナムとカンボジアの旅行に行っていて、コロナ後の自由を謳歌しているようだけれど。)

自分たちの先行きもまあ心配と言えば心配だけれど、孫たちが大きくなった時の世界のことも気になるし、今、彼らの世代のために希望を残せるかどうかを私たちみんなが考えなければならない、と本気で思う。そのためには、まだ、時間がほしい。   





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