まやの午睡

日常の記録です。

シンガポール?

2021-10-03 05:07:30 | 日記
久しぶりにK ちゃんとP クンを連れて週末にうちに来た次女。二人連れてメトロを乗り次いできた。今まで二人連れの時は必ずtaxiだったのに。taxiだと子供用シートを二つ持参しなくてはいけないので帰りも必ず私たちが来るまで送っていくというのを避けたかったらしい。
でも、もちろん送っていった。夕方からの外出規制があった頃はうちにtaxiをよんでいたけれど。

長女たちがパリに住んでいた頃は、いつも車で婿クンの運転でやってきて、私たちに孫ズを預けて自分たちはまた車で映画に行ってレストランで食事してくるというのが多かった。
次女たちは車がないし、パパくんはめったに来ないのだけれど、別々の方が二人ともゆっくり休めるというのは分かる。パパくんは猫の毛アレルギーだから二人が来ると二軒長屋の非猫ゾーンで寝る。次女は一人だと猫とまったり。
孫ズは私たちが面倒を見るから、次女はかなり長い間昼寝をしたり、猫といっしょにソファに座ってゲームをしていたりする。
もしパパくんと一緒だったら、そういう風にはならないだろうから、骨休みになっているだろうとほっとする。パパくんも、子供連れで実家に行ってのんびりすることがあるようだ。

そんな次女たちなのに、この前、突然、今の会社のシンガポール支店のファイナンシャル・ディレクターのポストに応募するかも、と言い出した。

P クンが2 歳を過ぎて、3番目の子供が欲しいなら、もう決めなければならない時期なのだけれど、子供をあきらめるなら、代わりにキャリア・アップの方を目指すという。
一度海外に出た方が、ずっと本社勤めよりもキャリアが築けるそうだ。
婿クンは、ピアやミア(夫と私)に逢えなかったら子供たちがかわいそうだと言ったらしい。
孫ズにメロメロなはずの夫あっさりとあっさりとシンガポール行きに賛成。
子供にも孫にも最大級に尽くす人なのに、こういう時は、国際的なキャリアというのに抵抗がまったくない。

もっともパパくんにも彼の仕事で同等のポストが見つからない限り、現実には難しいのでこの話が進むとは思っていないけれど。

そんな時、カルテットのコリンヌが、最近娘夫婦が彼女の家から300mのところに家を購入した、息子夫婦もすぐ近くに住むことになった、と楽しそうに言った。孫も喜んで世話するようだ。パリ郊外の町である。子供は二人で、二人とも近くに住むということだ。

ふと、うちは長男はもう20年も日本にいるし、長女たちはブルターニュに家を建てたし、近くにいるのは次女だけなのに、その次女もシンガポールなどと言っているなんて…と思ってしまった。もちろんうちの子たちはもともとインターナショナルなのだから、全然ベースが違うので、別に「うらやましい」と思ったわけではない。(正直言って、娘たちや孫たちがもし徒歩圏に住んでいたらあせる)

次女と私のシンガポール体験は同じで、長男がインターンでタイにいた時にシンガポールが拠点でよく話していたので、父が行きたがったことに端を発する。次女が14歳の時に、両親と私と彼女でシンガポール旅行をしたのだ。セキュリティがしっかりしていて、夜に娘が出かけても安全だというのには好感が持てた。でも観光客には最高でも、全体主義的なところも徹底しているので驚いたことを覚えている。だから次女も好印象を持っているのだろうけれど、もう20年以上前のことだし。

次女は自分が第三子だしパパくんも4人きょうだいの2番目だし、三番目の子供について迷うのは分かる。でも、うちで昼寝をしているのを見ていると、Pクンがやっと楽になってきたのにまた大変な思いをするのはかわいそうだなあと思う。

今でも私から見たら十分高給取りなのだから別にキャリアアップなどしなくても、このまま、互いの実家に週末に行けるような生活でもいいのでは、と思う。
でもそれが、ひょっとして、子供のうち一人くらいは、困ったときに電話したらすぐに駆け付けてくれるような距離に住んでいてほしいという私の願望が入っているのか、とも思う。

どちらにしても、できることなら、あと10年くらいは、子供たちがあわてなくてもすむように、私も夫も自立して生きていければ一番いいのだけれど。