まやの午睡

日常の記録です。

2024年、波乱の幕開け?

2024-01-03 17:22:30 | 日記
謹賀新年

と、祝詞を述べたいところなのに、日本の能登地震や日航機事故の映像がフランスのニュースでも映されるという在仏日本人として衝撃の二日間だった。時差の関係で、元日、二日と、朝からそのニュースにみまわれる感じだった。
私と夫が一緒に日本を旅行した場所は多くないけれど、能登地方のお正月も体験したし、JALで羽田と札幌を往復した北海道旅行もしたので、どちらもリアルに感じられる。
地震後の映像は、毎日見せられるガザの惨状にも似て、あらためて、人間同士の殺し合いの不条理さを思って衝撃を受けた。

フランスでも、12月から何度も洪水にみまわれる地方があって、クリスマスも新年も悲嘆の中で迎える人々の映像が毎日トップニュースになっている。

そのような情勢を目にする一方、私の周りはありがたくも、ごく平凡に時が過ぎた。
優先順位の高い仕事は予定通り年末に片付いたし、クリスマスは体力温存の知恵を発揮したので、10人で和気藹々と過ごせたし、年末は次女と孫たちと、これも体力温存しながら楽しく過ごせた。昨日彼女ら3人をモンパルナスに送っていった。そのままブルターニュの長女の家に行き、朝に夫が焼いたクレープをおやつに孫5人が食べている写真が送られてきた。

Kちゃんは偏食がひどくて(学校でも、好きなものだけ取ればいいビュッフェ形式のランチらしい)、P クンもがんこだし、次女は年末にKちゃんと日本に行こうとしていたのに、Kちゃんが初めて日本に行くときには自分も行ってその様子を見たい、とパパくんが言うし、Pクンは一人で置いて行かれるのは嫌ということであきらめた(次女とパパくんは、子供のいない時期にすでに長男のうちに滞在しながらの日本旅行をしている)。細かいことをいうときりがない。猫ズも含めてともかく元気でさえあれば、事故さえなければ感謝というしかない。

4月中旬に日本に行く以外、大きな移動はない予定だ。年末にこれなかった長男はこちらの2月のパリ地方の冬休みに来てパリで購入する3件目の不動産の売買契約をする予定だ。これはなんと65歳までの19年のローンだそうで、(半額はキャッシュで払ったので半額分だが、利子は上がっている。前の二つは一軒が数年前に完済、もう一つもあと数年で完済なので、地震のないパリだからリスクは少ない投資だといえるだろう。でも長女や次女と違って「持ち家」というものがないので(東京の家は会社の支払い)何となく心配なのが親心だが、彼らから見ると、親たちのこれからのほうがずっと心配らしいので、彼らのことを気にしても仕方がない。

クリスマス・カクタスがすべて散ったので、年末にKちゃんと花屋に行って新しく飾る花を選ばせた。K ちゃんは花が大好きなのだ。私は下見に行っておいて、気に入ったものが二つほどあり、そちらに誘導しようとしたのだが、Kちゃんは別のものを選んだ。花屋に入ってまっさきに惹かれたようだが、すぐに「39ユーロ」と口にしたのに驚いた。値段について口にするのは禁止、と、そっと耳打ちした。私の子供の時にそう教わっていたし、自分の子供にもそう言ってきたからだ。Kちゃんは「でも、予算というのを考えるでしょ」と言う。「それは支払う大人が考えることで子供が考えるものではない」、と私。

第一私が欲しかったものはふたつとも55ユーロの花束だったので、花屋さんは残念そうだったが、Kちゃんに選ばせるというのがメインだったので39ユーロの花束に決めて、Kちゃんはずっとご機嫌だった。次女にその話をすると、彼女らの住む建物のすぐ横に花屋があるのでよく行くが、先に予算を告げて、その枠内で選ばせているそうなのだ。
なるほど。でも、子供が口にするのは品がないと思うのはやはり自分の親の影響から抜けない。
母に関しては、自分でも予算をあまり考えないタイプの人だった。自分の父親が「江戸っ子は宵越しの銭は持たねえ」と言う人だったからだろう。
(夫は子供や私が何かを選んでも値段すら見ないタイプなのだが、70%オフなどと書いてあると必要もないのに買っては私に𠮟られるタイプ。)何につけても、いろいろ補完性があるほうがバランスよくいくかも。

ともかく、日本は元日から大変で、初詣の平安祈願も吹っ飛ぶスタートでしたが、だからこそ、あとは上向きに行くしかないとも思える。私はひとまずは、今ここのとりあえずの平穏に埋没することなくストイックにやっていこうと思う。

ここに来てくださっている方々が新年とポジティヴに向きあえることをお祈りします。




コメントを投稿