まやの午睡

日常の記録です。

寒の戻り

2022-04-07 02:07:21 | 日記
3月下旬は天気も良くポカポカ陽気で生徒たちはT シャツ一枚でレッスンに来ていた。
ところが急に寒くなり、雪まで振り出し、みなコートやダウンジャケット姿に逆戻り。

フランスは、マスクやサニタリーパスの義務化がなくなったので子供たちもみんな生き生きし始めた、と思ったとたんに、今度はオミクロンの変異型ということですぐに再感染する人も増えたので、大統領選が終わったら、またどうなるか分からない。

4月末に長男が16ヶ月ぶりに来るのだけれど、フランスに来るのはワクチン証明だけで規制がないのでいいが、日本に戻る時にはまた搭乗72時間前の検査と陰性証明が必要だ。
2020年の末は、ワクチンもなかったけれど誰も感染しなかったのに、今回はワクチンも接種済みで感染しても風邪程度と判明しているのに、感染力が凄く発症スピードが速いらしいので、前より心配って、いったいどういうことだろう。いったん陽性にされると、陰性にならない限り日本に帰れないわけだが、PCR ではもう感染力もないウィルスの死骸まで陽性として反応するらしいから大変だ。

もうこんな意味のないストレスとはいいかげんおさらばしたい。

そればかりか、ロシアのウクライナ侵攻のせいで日本とヨーロッパの空路は大幅に変わり、羽田から直行のはずが成田からでウィーン経由となるなど、無事に着くまで気がかりだ。(エアフラの終身プラチナカードをもらえたと言っていたから、待ち時間など多少は楽かもしれないけれど。)
日本からフランスの貨物便も複雑なようで、小包は送れない、と郵便局から差し戻されたという知り合いもいる。コロナ禍よりも大変なことになっている。

それにしても、21 世紀になってから、テロ、コロナ、ウクライナ、と「緊急事態」続きのフランスで、ようやく見えてきたことがある。
子供たちのためにも、孫たちのためにも、しっかりと記録し、指針を残しておきたい。

日本にはマスクの着用「義務」がないから、誰も外さない、という人がいた。それでもみな満開の桜を楽しんでいる。ネットで雑誌を読むと、相変わらず、ドラマ、芸能、消費、グルメ、インテリア、便利グッズ、ファッション、美容、健康、などガラパゴス的「躁」の世界が広がっている。

私の日常とあまりにもかけ離れているので時々ショックを受ける。多くのシニアの関心事(旅行とか相続とか断捨離とか、老後資金のやりくりとか、もちろん健康や美容や孫の世話や冠婚葬祭など)が私の脳内に欠けているのか抑圧されているのか分からないが、遠い世界のように思える。

今日からyahoo japanがつながらなくなった。ヨーロッパの情報保護規制に対応できないからだそうで、有料のVPNを経由すれば見ることができるそうだ。
私は検索ツールとして、フランス語ではGoogl、日本語ではYahooと使い分けていた。
コロナ禍のロックダウン中には毎日Yahooを開くようになり、おかげで、悪名高いヤフコメも目を通すようになった。何かのニュースで、脊髄反射的に思うことがある時にヤフコメを見て、他の人の感想を知りたくなったからだ。

そのせいで、Yahooのいろいろなどうでもいい記事(この漢字読めますか、とかこれを英語で何といいますか、この絵が何に見えますか、という類のもの)にもなんとなく目を通す癖がついてしまった。わずかの時間でも毎日見ていると厖大な時間のロスだ。(一度視聴すると何度も新しく提案される猫ビデオもつい見てしまう)
なんとかやめなくては、と思っていたけれど、ヤフーの方から縁を切ってくれたわけだ。

この年度(6月末まで)は、コロナで自由を制限された子供たちを受け入れることにしたので15人も生徒がいてまとまった時間がとれなかったけれど、仕事のテーマが絞れてきたので何とか仕上げたい。

孫クンは14歳になった。うちの子たちは全員飛び級していたから14歳で高校生になった。孫クンはまだ中学生活が一年続く。でも次の大統領選の時はもう投票できる。
生徒たちも含めて、若い世代と話し合うことはこちらも勉強になる。
私の子供の頃に歴史の何が教えられていなかったか、歴史の検証や評価はどう変遷してきたかなどを振り返って、彼らに率直に私の今の見解を伝えることにしている。

明日は2年ぶりにソルボンヌの学会に顔を出す。その帰りに、やはりもう2 年も行っていなかった専門書店にもよるつもりだ。夕方は生徒が来るので途中で退席だが、なんだか昔に戻ったようでわくわくする。



2 コメント

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不都合ばかり (ままちゃん)
2022-04-07 04:49:15
やはりフランスの航空事情も変わりがあるのですね。 日本から姉が私のスエーデン在住の三男の子供へ、日本限定だかのHelloKitty製品を送りたかったのに、便がない、とのことで、アメリカに送ってもらうことにしました。うちから出せば、日数はかかりますが、ちゃんと届きますので。たった5歳なのに、その特別製品をちゃんと知っていて、日本にしかない、ということもわかっているなんて、さすがに現代っ子だと感心します。とにかく、アメリカーヨーロッパ間は便数は減っていても、きちんと飛んでいるようで、郵便物も届きます。 それはありがたいことです。
パンデミックは物理的にも精神的にも大きな課題を世界中に与えて、ロシアのウクライナ侵攻の件にしても、人々の鬱屈がそうさせたのでは、と思えてしまいます。アメリカは理不尽な、それこそ些細なことが煮えたぎったように起こす暴力事件が多いです。

フランスでは飛び級をとるのですね。こちらでは飛び級よりも年齢の学年にいさせて、その上に1、2年分の上級クラスを同時にさせるのです。年長の7歳は、小学一年ですが、三年生の分の学習もしています。本人は仲良しと離れずに遊べるので、たのしくやっています。 明けない夜はもうすぐ終わりになると祈っています。お元気で。
ありがとうございます (まや)
2022-04-08 07:26:11
本当に、コロナにウクライナ、と続いて、日本がどんどん遠くなる気がします。
5月末にケベックに行く予定ですが、大西洋を渡るだけでいいので楽です。日本とヨーロッパ間が一番影響を受けています。
確かに、どんなに不況だといっても、国力が落ちたと言っても、日本の中では子供たちが目を輝かすアイテムがどんどん増えていますね。
孫たちは長男に持ってきてもらうプレゼントを待っています。
しかしいまはネット環境のおかげで、バイリンガルやバイカルチャーのツールも増えましたね。私はIT 弱者の上、ネットでの決済に警戒するタイプで、長男と行く小旅行のホテルも電車も全部彼に丸投げしてとってもらいました。便利と言えば便利な時代です。

飛び級はうちの子たちの場合は、満五歳になった時に小学校に入学したので友だちはそのままでした。
その頃は落第も多かったので、中学くらいになると同じクラスにうちの子より4歳も年上の同級生もいました。でも、プレパ(グランゼコール予備クラス)に進むと、2年飛び級している仲間がいくらでもいたようです。(私は三歳上の兄の教科書を全部読んでいたので、学校で学ぶことはなかったですが、友達とは楽しく遊びました。日本では、飛び級じゃなくて横並びの中で優劣を競うというのが大事なのだそうです。)

今日は、サンシュルピス教会で、復活祭の前の告解をしてきました。別に罪の意識がなかったのに、免償してもらったらすっきりしました。

よい復活祭をお迎えになられますように。

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