まやの午睡

日常の記録です。

夫の反応

2011-03-28 15:23:41 | 日記
昨日の記事を読んで、「ご主人がさぞご心配していらっしゃるでしょう」とお電話をくれた方がいた。

うちの夫はその献身ぶりから

「子供いのち」

と見られることもあるのだが、

「心配性」

ではまったくない。

今度の件で一番心配そうだったのは、長男が深夜にマカオのカジノにいると知ったときだ。

夫も、自分が勝負事にはまると熱くなるタイプであることを自覚しているので、長男のことが心配だったのだろう。私とは心配する勘所がいつも外れている。

まあ長男がカジノに行くのははじめてではないし、それについて確率論の話を私と長々としたこともあるので、彼は夫よりも慎重だと私は思っている。

私は昨日の夜は、はじめて、子供たち3人に電話した。次女は携帯に出ないことが分かっているのでSMSを送ったら、すぐに返事が来て、「映画を見ているところで明日パリに帰る」と言ってきた。雪崩にも遭ってないし、足も折ってない。孫クンも元気で、ポルトガルの海の水はまだ冷たいよと言っていた。

こんな風に、夕方に羊の数を数えて、誰も狼に喰われていないか確かめる羊飼いの真似をするのは疲れるのでもうやめる。彼らが何をしているか知らないでさえいれば、半年連絡なしでも気にしないでいられるのに・・・

ま、実は、昨日は震災をテーマにした差し替え原稿をあわてて仕上げて、ちょっと一息ついたので羊飼いの真似をしたわけだが。

で、夫といえば、

携帯でSMSを送ったこともなく、

そもそも携帯も持っていないし、

日本への国際電話のかけ方も知らず、

子供たちの動静も把握していない。

誰かに頼まれたときだけすぐ出かけるが、
それも基本的に私の指令を待っている。

で、夫が心配しているのは、この私のことだけである。

子供たちは私より元気で若くてしっかりしているとみなしているので、原則的に気にしていないのだ。

ただし、私よりも弱そうな人や困っている人を見たら、家族であろうがなかろうが真っ先にそちらを助けに行くという「弱者優先」の原則はまったくぶれない。
これは夫が立派な人というより、そういう風にフォーマットされているからだと私は見ている。こういう遺伝子をもっている人は社会に不可欠だ。

8年来東京にいる独身のフランス男性(音響技師)が、フランスの両親からの夜討ち朝駆けの「逃げろ」コールに負けてついに職場を捨てて京都に避難したというエピソードがル・モンド紙に載っていた。そんな親って本当にいるんだなあ。


そうそう、長男はツXヤからDVDの延長料金を取られなかったといっていた。災害時の特別措置みたいだ。

もうひとつ、原発の冷却水の温度は、1時間に70トンが7度上昇してから捨てられるそうで、それは発電量の3分の2にあたるという記事を読んだ。無限にエネルギーを創れるという前提があるからそんな壮大な無駄が許されているんだろうか。

私はもともと低燃費なタイプだけれど、これから先も出来るだけ細々した消費者として生きたい。


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