完全無欠な「もうすぐ前期高齢男」日記

「もうすぐ前期高齢男」に進級「老いの自覚」を中心にUpしていきます。

「全部」は手に入らないのです。      ~Jリーグ「秋春制移行」について~

2023年11月18日 | スポーツ

 

 

 

私は前期高齢者寸前男である。

 

 

先週わが地域の山の中腹まで「雪」が降った。

 

 

そんなに驚くほどのことではない。

 

 

だいたい今週ないし来週~12月の初旬には「平地」に雪が降る。

 

 

そして、たいてい一度は消えて12月中旬くらいに雪が降ると、それが「根雪(春まで解けない雪)」になる。

 

 

 

前振りが長いのは、その「雪」がタイトルの「Jリーグシーズン移行制」に大きく関連しているからだ。

 

 

 

昨夜ワールドカップアジア2次予選が行われたが、結果はご承知の通り「5-0」である。

 

 

まあ、順当な快勝であるが・・・。

 

 

問題は行われた吹田スタジアムに集まった「サポーター」の人たちの「意識」である。

 

 

 

サッカーファンという人たちが、日本にどれくらいいるのかはわからない。

 

 

 

またサッカーファンといっても・・・。

 

 

 

「ワールドカップを現地で見る」レベルから「テレビ中継があれば見る」さらに、自分の応援する「高校サッカー以外興味がない」人までイロイロだろう。

 

 

 

昨晩吹田スタジアムに集まったサポーターは「日本代表の」サポーターであり、たぶん自分の応援する「Jリーグチーム」のサポーターでもあるだろう。

 

 

 

私といえば・・・・「日本代表の試合はほぼ見る」(テレビ中継があればだが)そして「地元の高校サッカーの試合は見る」程度。

 

 

 

そして「アルビレックス新潟の試合を年に2~3度観る」くらいのサッカーファンである。

 

 

 

それくらいのサッカーファンがJリーグ「秋春制シーズン移行問題について」考えてみた。

 

 

 

12月にはJリーグ理事会で「シーズン秋春制移行」可否が決定するらしい。

 

 

 

それを受けてJリーグがYouTubeに上げているシーズン移行への動画も前後編何度か観てみた。

 

 

 

また問題についてネット上の記事とコメントをかなり真剣に読み込んでもみた。

 

 

 

その結果・・・感じたのは。

 

 

 

JリーグのYouTubeは、残念ながら移行することへの問題点の「解決法」をほとんど示していない気がするし。

 

 

 

ネットの記事もコメントも、問題の本質をとらえていないものが50%以上あったと感じる。

 

 

 

「反対するチームはなくなってしまえ」「多数決が民主的だ」とか「まず、やってみれば」というような意見も多かった。

 

 

 

「なくなってしまえ」「多数決」は暴論で、問題を解決する気がないという感じ。(自分の応援するチームがそうなったらって考えないのかなぁ・・・)

 

 

 

「まず、やってみれば」という意見も、これだけ大きな組織・利権が動いているJリーグで一度変更したらそう簡単に戻せないし、

 

 

 

一度やってみた時点の「負の部分(特に費用・資金のこと)」が壊滅的な事案になりかねない。

 

 

 

ここいらへんのことは、アルビレックス新潟の中野社長の移行反対意見を読んでほしい。

 

 

 

「秋春制」と言いながら「開幕が8月」であるし「ウィンターブレーク」というのも「結局、その間キャンプを張る」ことになり、選手を休養させることにならない。

 

 

 

そして、最終的にやっぱり・・・。

 

 

 

関係者(日本サッカー協会・Jリーグ幹部・選手・降雪のない地区のサポーター等々)が

 

 

 

 

           「雪(降雪・積雪)のことが分かっていない」

 

 

 

 

                              ことに尽きてしまう。

 

 

 

新潟市のビックスワンには「そんなに積雪はない」というサポーターまでいるから「地元サポーターでもそんなレベルか・・・」とがっかりしてもいるが。

 

 

 

 

本当にちゃんとプロのレベルのサッカーをする(見せる)のなら、日本なら4~6月・9~11月であろう。

 

 

 

JリーグのYouTubeで提言された「選手の体力・気力等々」のことを考慮すればギリギリこれくらいだ。

 

 

 

だから、本当は「サマーブレーク」「ウィンターブレーク」ともに1ヶ月以上取らないと選手の負担を減らすことはできないだろう。

 

 

 

まともに考えれば「チーム数を減らす」ことしか「秋春制移行」は無理だ。

 

 

 

しかし「お金」のことを考えると「チーム減」も「8月サマーブレーク(夏休み中のゲーム減)」もできないとJリーグ幹部は言う。

 

 

 

たぶん、日本におけるサッカーの隆盛は「飽和状態」でどこも削らずに「さらなる繁栄」するのは無理だろう。

 

 

 

それを夢見るから「無理が通れば『道理』が引っ込む」形になる。

 

 

 

「チームのお金も選手の待遇(休養)・報酬も、選手の移籍金も全部手に入れて、さらに観客動員も増やしたい」なんていう

 

 

 

「全部を手に入れる」ことなんてできないのである。

 

 

 

Jリーグ幹部はそのことをわかっていないように見えるのだ!

 

 

 

私自身の話になるが。

 

 

 

先日のアルビレックス新潟の試合観戦でスタジアムに着くまでに、私よりも熱心な高齢サポーターを何人も見た。

 

 

 

特に新潟に限れば「降雪・積雪のために得られなかったもの(地元プロスポーツチーム)」が手に入ったときの「ときめき」は、そうでない地域・大都会の人間には「想像できないほど大きいもの」なのだ。

 

 

 

今回の「秋春制シーズン移行」がしっかりした対策をJリーグ側が用意しないで「民主的と呼ばれる多数決」などという形で決定されるとするならば・・・・。

 

 

 

たぶん私はJリーグの試合を「二度と見ない」し「日本代表の試合」のゲームも、今よりかなり低い興味しか持てなくなる。

 

 

 

そして、そこには大きな「怨嗟の意識」が生まれるだろう。

 

 

地域密着型という旗印のもと30年かけてすそ野を広げたピラミッド型の組織を、こんな形で壊せばどれくらいの時間がかかるかわからないがサッカーというスポーツ自体が日本において「衰退する」のは間違いない。

 

 

人間は「合理的な予想」より「感情」を優先させる生き物なのだから。

 

 

 

今回も最後までお付き合いいただきありがとう。これを読んでいる皆さんも、人間の「感情」がいかに怖いか思い知りますように。

 

 

 

 

 

                   May

 

 

 

 

アルビレックス新潟の観客動員数がJリーグ上位にいるのは結局のところ「劣等感」や「疎外感」の裏返しなのである。

 

 

どんなに説明しても、降雪・積雪のない地域の人たちにはわかってもらえないだろうことは分かっているのだけれどね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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