私は初老男である。
昨日の「キリンカップ・ガーナ戦」である。
雨が降っていた。
私個人のイメージであるが・・・。
日本代表は基本的に「雨に弱い」
日韓ワールドカップの時の決勝トーナメントの1回戦vsトルコ戦。
これも雨だった。
大体、日本という国においてのアスリートたちには、結局「体格の差」「身体能力の差」というモノが競技を問わず最初の「壁」として存在している。
更に体格が追い付いても、その体格で欧米人並みの身体能力を持って動ける選手はそうはいないだろう。
いかに人気競技であるサッカーという競技において、そうしたメンバーを11名以上揃うことあるわけがない。
逆に言えば、だからこそそうした短所を補うための「日本らしい戦略・戦術」を構築するべく外国人監督を招聘し続けたのだと思っていた。
ハリルホジッチという人を監督から解任したのは、私的に言えば「最悪のタイミング」である。
彼が監督を続投していれば、今回選出されなかった「若手選手」をメンバーに選んでいたのでは?と感じるのはわたしだけだろうか?
発表されたメンバーで25歳未満の選手は2人しかいない。
しかも一人はGKの中村である。
フィールドプレーヤーで、25歳以下なのは植田だけである。
25歳という歳にこだわるのは、サッカー選手において余程のことがない限り「伸びしろ」がないと私には思えるからだ。
それは「完成度が高い」と見るよりも「今まで以上のパフォーマンス」が期待できないと捉えている。
そして昨日のゲームで25歳以上の選手たちが、その通りのパフォーマンスしかできないことをさらけ出してしまっている。
どんなスポーツも、またどんな国においても、良い意味での新陳代謝が行われることでメンバーのバランスがとれて強くなっていく。
若手の選手の「ラッキーボーイ的」な選手が出てくることで、チーム自体が波に乗っていくことは珍しいことではない。
私は今回のワールドカップでのそれを非常に期待していたのだ・・・。
つまりこれは、ハリルホジッチ監督を解任した時点での日本サッカー協会の「成長戦略不足」が、このメンバー選出に如実に表れてしまっている。
そして、この日本サッカー協会が「ある特定選手(複数)」をこのメンバーに入れるために監督解任に踏み切ったであろうことは容易に想像できる。
多分であるがその「ある特定選手(複数)」は、俗に言う「旬」は過ぎてしまっている存在だ。
そのことに日本サッカー協会幹部たちは気が付いていない。
こうしたことは「岡目八目」であり、直接かかわっている人間には自覚しにくいものだ。
そのことの証明が昨日のガーナ戦だと思えるのだが・・・・。
後任に選ばれた西野氏の目指しているサッカーが、以前のガンバ大阪のような戦術であるならば、いかにも「時間が」足らなすぎる。
ガーナ戦でのパス回しは、私のような者が見ていてもワンテンポ遅いなぁと思ったもの。
今の世界的フットボール戦術において「パスサッカー」を標榜するなら、ゴール前ですべてのパスをトラップ無しのワンタッチパスの連続からシュートまで繋げないと、体格・体力に勝る相手とは勝負になるまい。
それこそが「ガンバ大阪」の象徴的戦術だもの。
そして、何よりそのパスを着実に決める「エースストラーカー」が居なければ・・・・。
その「早いパス廻し」さえも意味がない。
今回も最後までお付き合いいただきありがとう。これを読んでいる皆さんもロシアワールドカップを楽しみますように。
May
本当のところ「久保建英」をメンバーに入れるくらいの戦略があっても、私は驚かなかった。ハリル氏なら選んだ可能性がホンの少しだが、あった気がする。