私は前期高齢者寸前男である。
3連休である。
三日間をダラダラ過ごすわけにはいかない!
なにかイベントは無いものか?
と思いながら・・・。
前期高齢者寸前男は、今週中の仕事の疲れが抜けていないのである。
若い時のように休日中に「元気いっぱい」というわけにはいかないのだ。
結局、それほどに「負担がなくイベント感」がある映画を観ることにした。
一番近い映画館まで車で・・・「1時間半」
私はヒドい「田舎」に住んでるなぁ。
狙いは「ゴールデンカムイ」
私は原作を読んでいない。
しかし、ちょっと紹介されている映像で、その軍服が明治陸軍のモノであることが確認できた。
ならば、期待を裏切らないことは想像できる。
明治期は現在に比べて非常にその歴史的意義を広く解釈できる時代なのだ。
上映開始時間が13:55~
余裕をもって家を出たが、途中で買い物などをしていたら駐車場が見つからず映画館にギリギリの13:45到着。
ほぼ満員。
しかし、ありがたいことに私の両隣が空いていた。
映画館で両隣がいないのは、前期高齢者寸前男にとってはほっとするのである。(圧迫感が全く違うのです)
そして歳をとることで「うれしいこと」は、自分が興味を持って調べたことで蓄積された「知識」がこうした映画を見る時に「生きる」ことである。
★★★★ここからは「ネタバレ」があります。鑑賞予定の方は気をつけてください!★★★★
最初は日露戦争の「二百三高地攻略」の戦闘シーンから。
この「日露戦争・二百三高地」のことだけでも本当はブログでカテゴリーを作りたいくらいに面白いのである。
そして、全編が北海道の原野のロケである。(たぶんです。もしかすると長野当たりだったりして)
登場する「ヒグマや狼」がCGなのだろうがとても自然に表現されていて迫力満点。
最初に主人公と絡むマキタスポーツがとても良い。
主人公「不死身の藤元」の山崎賢人は少々甘口だが悪くない。
ヒロイン「アイヌの娘アリシパの山田杏奈」はハマっている。
先に述べたマキタスポーツは「絶品」
他のキャストも、内容が内容だけに「振り切っちゃってる」感じで、非常に良いです!
そもそも「映画」という媒体の強みは「大画面・大音量・具体的なビジュアル」であるから「見てすぐわかるモノ」が前面にくるほど、その強みが際立つのである。
漫画は静止画の連続であるから「動き」が、アニメや映画にかなわない。
しかし、作成時に安価で失敗ができる。(この間テレビ番組で、そのことを知りました)
そして、アニメは実写ではできない「破天荒な描写」が売りになる。
ならば実写でやる意味は?
キャラクターの「信条や心の襞・表情の細かさ」を人間が表現することでリアリティーを伝えることができるからである。
では小説とは何であるか?
読む側の「想像力・感受性」を試す媒体である。
文字で「いい女がいる」と書かれていても、読んだ人間の思っている「いい女」であり、読んだ人の数だけ「いい女」がいるわけだ。
読んだ人の感性が試されるのが小説というモノだろう。
「鬼滅の刃」の初発が小説であったなら・・・・。
多分これほどのヒットは、しなかったであろう。
「君の膵臓を食べたい」は実写の映画にして、あの「見事なキャスト」によって成功した。
その後、何を勘違いしたか「アニメ」して迷走した。
媒体における表現の仕方を間違ったからだ。
(と私は思っている・実写版興行収入35億円・アニメ版5億円・・・まあ、興行収入だけが成功の要素ではないけどね)
原作の漫画もアニメも観ていない中で、この「ゴールデンカムイ」をわたしはとても楽しめた。
媒体としての映画の良さを最大に生かしていると私は思う。
そして、内容の濃さから「続編」が作られるであろうことは想像できた。
映画のラストでは、すでに予告映像が流されていたし~~~~。
今秋くらいに続編がみたいなぁ!
今回も最後までお付き合いいただきありがとう。これを読んでいる皆さんも、媒体としての特長が生かされた「映画」を楽しみますように。
May
・・・・今回チケットを買うときに、スタッフに手伝ってもらって初めて・・・自分が「シニアチケット」の対象であることに気が付いた。