私は初老男である。
アジア大会というのは、独特の「イヤラシサ」がある大会である。
特に「韓国」「中国」の勝負に対する「なりふり構わない」(特に日本に対して)姿勢に、辟易の感がある。
ということで、ここ数日見ているのが
「男女柔道競技」
である。
ちょっと詳しい諸兄ならわかっていると思うが、今回の派遣選手は実は「一線級」ではない。
世界大会派遣トップの選手たちは、他の国際大会に参加している。(らしいって、実は違ってるかもしれません)
一番の驚いたのは「効果」「有効」が無くなり「技あり」と「一本」のみの判定になったこと。
また「指導×3」で「反則負け」になること。
そして「ジュリー」が、サッカーのワールドカップよろしく「ビデオ判定」をやるという。
だいぶ以前になるが、今や「柔道」という精神性を重視した武道の流れを汲むスポーツは消滅してしまったことを記した。
そして、現れたのは「柔道着」を着て「自国にある格闘技の技」を使うエセ柔道家たちである。
それは「柔道」ではなく「JUDO」という、グローバルな世界的スポーツの誕生を意味する。
そのためだろう。
「柔道」における審判の権威がダダ下がりになった。
それはちゃんとした柔道の感覚では、判断できない技が多くなりすぎたからだ。
更にグローバルになったということは、政治的な側面が大きくなり各国が「自国の格闘技技」の優位性を主張し始める。
「正しい柔道」の「精神性重視」の権威のある審判ほど、世界的には「軽視」されるようになった。
曖昧なしっかりしない審判団が引きおこしたのが、シドニーオリンピックの「ドゥイエvs篠原」の「世紀の誤審」である。
まあ、その試合から紆余曲折があったが「主審一人+ジュリー」という審判団になって「そんな試合」はなくなったが・・・。
だが、やはり「勝負の機微」に不自然さを感じるなぁ・・・。
今回の男子(誰だったか分からなくなってしまいました・・・)の試合でも、自分で技に入った時に相手に足を引っかけられて敗戦。(あれ?とは思ったけど)
そして、今日の王子谷の「反則負け」
相手選手は痛がっていたけど、結局その選手が「金メダル」って・・・なにか釈然としない。
本当に「肘は決まっていた」のかもしれないが、すくなくとも王子谷が「狙っていなかった」ことは間違いない。
大体、柔道で本当「決め」にいったら最低でも脱臼しているはずだ。
こうしたことに、もう少し納得できる判定が下されるようにならないとねぇ。
いつかは「武道的精神性の生きた『柔道』」の復活を、望んで止まない私である。
今回も最後までお付き合いいただきありがとう。これを読んでいる皆さんも、日本柔道の復活を心待ちにしますように。
May
・・・しかし、女子48kg級の近藤が「十字固め」で一本を取れなかったのには驚いた。いかに不十分でも、ヘタしたら腕が折れたはずなのに・・・。