マキペディア(発行人・牧野紀之)

本当の百科事典を考える

浜松市のHPのリニューアル

2013年10月14日 | ハ行
 浜松市役所のホームページがリニューアルされました。図書館のコーナー(と言うのかな)が別になり、独立したのは、私にとっては便利になったかな、と思います。

 さて、一番重要な「市長と市民との対話」に改善が有ったでしょうか。否、です。浜松市のHPにも「市長への意見」という欄は以前からありましたが、市長へ質問をするには越えなければならないハードル(答えなければならない項目)が実に多いのです。そして、その項目の中に「悪名の高い」「市からの回答を希望しますか」という質問があるのです。こんな馬鹿げた質問に答えなければならない「トップへの質問」を作っている所は浜松市だけではないでしょうか。皆さんの市ではどうですか。調べて、教えてください。

 この質問の「希望します」にチェックを入れますと、市長は、マニュアルに則って、まず、「担当者に回します」と答え、1から2週間後に「市としては以下のように考えています」と言って、「担当課の書いた官僚的作文」を送ってくるのです。「希望しない」にチェックを入れますと、「聞きおく」だけで終わりです。

 これでは「市長に質問する」意味がありません。これなら、初めから、広報課にメールを送るのと何ら変わりがありません。市長自身の考えを聞きたいから、市長に質問するのです。こういうふざけた応答は前の市長だった北脇さんから続いている事ですが、「市民から逃げて、逃げて、逃げ回っている」現鈴木康友市長も、自分に都合がいいので、そのまま受け継いでいるのです。

 浜松市には行革審という「飾り」がありますが、その委員は商売で成功しただけの人達ですから、お金の事は分かるようですが、この「市長への意見」を使った事がないようです。しかも、行革審の事務方のトップに職員出身の人を据えていますから(NHKの経営委員会と同じ)、そのHPに「市民からの要望」を聞く欄がないのです。市民が勝手に書きこむ所はありますが、行革審の会長が責任を持って答える義務はないし、その意志もないので、今では書きこむ人もほとんどいなくなりました。

 月に1回出る広報誌には「市長コラム」があって、「小天皇気取りの作文」が載っていますが、議論はありません。学校のHPにある「校長の話」もほとんどが「朝会での話」や「入学式での式辞」などの再録です。本を読んで考えたこと、映画や芝居を見て考えた事、新聞記事を読んで考えた事、他校の様子から学んだ事などは、薬にしたくてもありません。市長に相応しい校長と教育長が君臨しているわけです。「組織はトップで8割決まる」のです。

 イジメ自殺が市内の中学で起きても行動しない市長です。浜松市に希望はあるのでしょうか。 

 参考・新HPからの抜粋

市長への意見

 市からの回答を希望される方は、ご住所、お名前、電話番号、メールアドレスを必ずご記入ください。また、ご住所やメールアドレスが正確に記入されていませんと、お返事できない場合がありますので、ご了承ください。なお、回答に対する再度のご意見につきましては、直接担当課から回答させていただく場合もありますので、ご了承ください。

 牧野による注釈・最初の回答は「間接的に、つまり市長を通過するだけで担当課から回答する」ということです。

 回答する場合は、市長がご意見を拝見した後、〔自分では回答せず〕担当課が回答を作成し、お返事するため、回答までに2週間程度の時間がかかります。また、ご意見の中で、担当課での詳しい調査・検討・調整などが必要な場合は、さらにお時間をいただく場合もありますのでご了承ください。(角括弧は牧野の注釈)

 ご質問やお問い合わせなどについては、「市長へのご意見箱」とは別に各担当課でお受けしております。担当課がおわかりの場合は「担当課へ」をクリックし、連絡先をご確認いただいて、直接ご連絡をお願いいたします。また、担当課がどちらかおわかりでない場合には、「広聴広報課へ」をクリックしてください。お寄せいただきましたお問い合わせは、広聴広報課が担当課に送付し、直接担当課から回答いたします。

牧野の感想

 こんな事をしないで、全て広報課に送ってもらって、市長が答えるべきものは市長に回して、市長が答える、担当課でよいものは担当課に回す、と一元化すると好いでしょう。
コメント
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