マキペディア(発行人・牧野紀之)

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静岡空港

2012年11月25日 | サ行
 静岡空港の2011年度の収支について、建物や備品など整備の減価償却を考慮した企業会計の手法で算出したところ、過去最大の約17億円の赤字となったことが、県の調べで分かった。同空港の赤字は2009年6月の開港以来3年連続。

 県空港経営課によると、2011年度の静岡空港の経常損益は16億9746万円の赤字だった。

 収益の大半を占める着陸料は9325万円で、前年度(1億9177万円)の半分以下に落ち込んだ。11年度に就航便数の拡大を目指して国内線の着陸料を半額に引き下げたことのほか、小松便と熊本便の運休や東日本大震災の影響に伴う国際線の減便により、着陸回数が前年度比25%減の1日平均9,6回となったことが響いた。

 一方、施設の維持管理費や人件費などの支出は、19億1999万円に上った。

 同課は「今後も厳しい状況は予想されるが、機材を大型化するなどして利便性を高め、収益アップを図りたい」と話している。

 企業会計に準じた空港の収支報告は、国が2009年度から透明性を高める目的で公表を始め、地方空港でも同様に試算するよう国からの求めに応じて県で毎年発表している。

(2012年11月22日 読売新聞)